凱風快晴

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凱風快晴』(がいふうかいせい)は、葛飾北斎浮世絵風景画富嶽三十六景』のうちの一枚。

『富嶽三十六景』は江戸時代後期の浮世絵師葛飾北斎による富士山を描いた富士図の連作で、天保2年(1831年)から天保4年(1833年)頃にかけて刊行された。全36図、追加10図。

「凱風」は南風を意味する。本図は「赤富士」と通称され、夏の早朝に日を受けた富士の山肌が赤みを帯びた一瞬の様子を捉えている。本図の視点は甲斐国側か駿河国側かは不明であるが、「山下白雨」とともに富士を大きく正面から描いた作品で、画面下には樹海、空にはいわし雲が描かれ、富士の山頂には雪渓が残る。

なお、北斎は先行する文化13年(1816年)に刊行した『北斎漫画 五編』において、無題ではあるが富士の山容のみを主題とした作品を手がけている。

参考文献[編集]