円卓 (小説)

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円卓
著者 西加奈子
発行日 2011年3月8日
発行元 文藝春秋
ジャンル ユーモア
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製本
ページ数 192
コード ISBN 978-4-16-329980-8
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円卓』(えんたく)は、西加奈子による日本小説、及びそれを原作とし、2014年6月21日より東宝系で公開の日本映画。『別冊文藝春秋』(文藝春秋)にて2010年9月号・11月号・2011年1月号に連載された。

家族に愛されながらも、不満ばかりが募り、「孤独」を愛する小学3年生の琴子(通称:こっこ)が、ひと夏を通じて成長していく物語。

登場人物[編集]

渦原家[編集]

祖父(68歳)、祖母(72歳)、父(35歳)、母(39歳)、三つ子の姉(14歳)と琴子の8人家族。公団住宅のB棟の3階に住んでいる。六畳の居間には、駅前の潰れた中華料理店「大陸」から譲り受けた深紅の円卓(ターンテーブル)がある。

渦原 琴子(うずはら ことこ)
家族全員から愛される、本作の主人公。3年2組。好きな言葉は「孤独」。公団住宅の3階に住んでおり、賑やかな家族にしばしば辟易し孤独に過ごしたい、「可哀想」な状況に置かれたい気持ちに駆られる。「あの三つ子の妹」と呼ばれることが何よりも嫌い。
石太とぽっさん以外は皆「こっこ」と呼ぶが、男子からは「こけこっこ」などとからかわれる。
初めて聞いた言葉をノートに書き留めるなど知識の吸収に貪欲で賢いところもあるが、口癖は「うっさいボケ!」で、キレると手がつけられないと学級内では有名。
渦原 理子(うずはら りこ)・眞子(まこ)・朋美(ともみ)
琴子の三つ子の姉。14歳。美人。理子はバスケ部に、眞子はソフトボール部に、朋美は手芸部に所属している。琴子が大好き。
渦原 寛太(うずはら かんた)
琴子の父。35歳。便利屋で働いている。学生時代はラグビーの選手として活躍した。左上腕部に、若気の至りで入れた碇のマークの入れ墨がある。7人きょうだいの末っ子。琴子を天使のように可愛がる。
渦原 詩織(うずはら しおり)
琴子の母。学生ラグビーのチアリーダーをしていた。寛太とは合コンで知り合った。琴子が可愛くて仕方がない。豪快ながら美味しい料理を作る。
渦原 紙子(うずはら かみこ)
琴子の祖母。8人きょうだいの長女で、早くに亡くなった母に代わり、弟妹の世話に追われながらも、皆を成人させた後、30歳で結婚した。その後、7人を年子で出産した。琴子を目に入れても痛くないほど可愛がる。石太曰わく、デリカシーがない。
渦原 石太(うずはら いした)
琴子の祖父。頑固でひねくれ者。活字が大好きで、印刷工になった。詩織と紙子の相性が良いため、末っ子の寛太と同居している。
琴子が家族の中で唯一尊敬している人物。

登北(のぼきた)小学校3年2組[編集]

香田 めぐみ(こうだ めぐみ)
琴子が憧れるクラスメイト。年齢の割に言動が大人びているため、男女問わず人気がある。
ジビキ
3年2組の担任教諭。31歳。学生時代から付き合っている彼女がいる。
ぽっさん
琴子の新生児の時からの幼なじみで、同じ公団住宅のC棟の3階に住んでいる。両親と5歳年上の兄との4人家族。吃音症であるが、その独特のリズムの話し方に琴子は憧れる。七福神の一人、寿老人が大好きで、彼が持っている杖を欲しがっている。
横山 セルゲイ(よこやま セルゲイ)
琴子の隣の席の男子。ロシアと日本のハーフ。女子から大変人気がある。
幹 成海(みき なるみ)
琴子の前の席の女子。琴子とは1年生の頃から同じクラス。おかっぱ頭で黒目がちの丸い目をしている。
鼻糞鳥居(はなくそとりい)
いつも鼻糞をほじっては机の縁に付け、女子から嫌われている。
菅原 ありす(すがわら ありす)
幹成海の前の席の女子。ホルモンの病気で既に生理がある。
ゴックん(グウェン・ヴァン・ゴック)
ベトナム人。両親は在日ベトナム難民。ボートピープルとして出航し、日本海沖で転覆したところを日本の漁船に助けられた。駅前でベトナム料理店「ハナ」を経営する。日本で生まれ育ったため、日本語しか話せない。
ちゅーやん(矢内)
父親は有名家電量販店カネホシ電機の社長で、母親はその愛人。
朴 圭史(パク けいし / 朝鮮語読み:ギュサ)
学級委員。大学教授の父・秀然(スーヨン)は現在、女子学生と関係があった廉で休職中で、更に母・朋美(ともみ / ブンミ)に家を追い出され別居中である。左目の下に知床半島のような痣がある美少年。大人びた優等生。

その他[編集]

玉坂(たまさか)
登北西中学校手芸部の部長。四角いアナログ時計のような顔。割烹着に不死鳥の、晴雨兼用傘に十一面観音像刺繍を見事に施し、「姑」というあだ名を付けられている。
森上(もりがみ)
登北西中学校生徒。理子の彼氏。男子バスケ部。阿呆だがイケメン。
竹田 冨美枝(たけだ とみえ)
A棟の1階に住む、スナック「きさらぎ」に勤める女性。
沢(さわ)
登北小学校保健教諭。レズビアン。50歳。

映画[編集]

円卓 こっこ、ひと夏のイマジン
監督 行定勲
原作 西加奈子
出演者 芦田愛菜
伊藤秀優
青山美郷
入江甚儀
八嶋智人
羽野晶紀
丸山隆平関ジャニ∞
いしだあゆみ
平幹二朗
製作会社 「円卓」製作委員会
配給 東宝映像事業部
公開 日本の旗 2014年6月21日
上映時間 113分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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映画版のタイトルは『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(えんたく こっこ、ひとなつのイマジン)。2014年6月21日公開[1]

映画『うさぎドロップ』やテレビドラマ『マルモのおきて』で主演を務めてきた芦田愛菜は単独としては映画初主演[2]。これまでピュアな役どころが多かった[3]芦田が本作では、偏屈で口が悪く、関西弁で毒づく少女役を演じる。

キャッチコピーは「小学三年生を経験したすべての大人たちへ…」。

ぴあによる6月20日、21日公開映画初日満足度調査で1位を獲得している[4]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ 芦田愛菜の単独初主演映画、タイトル&公開日公表!”. ぴあ映画生活. 2014年2月21日閲覧。
  2. ^ 中山雄一朗 (2013年7月26日). “芦田愛菜、映画単独初主演!行定勲監督『円卓』で「うるさい!ぼけ!」と関西弁で毒づく!”. シネマトゥデイ. 2013年11月5日閲覧。
  3. ^ 芦田愛菜ちゃん、行定勲監督「円卓」で映画初主演 関西弁で毒づきまくる!”. 映画.com (2013年7月26日). 2013年11月5日閲覧。
  4. ^ 芦田愛菜主演の『円卓…』が満足度第1位に!ぴあ映画生活2014年6月23日

外部リンク[編集]