共生新星

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共生新星[1] (symbiotic nova[1])は、非常に速度の遅い新星様の爆発を伴う、変光星の不規則な爆発である。共生新星は、9から11等級増光して最大で1年から数十年残り、その後元の明るさに戻る。この型の変光星は、一方が恐らくミラ型変光星である赤色巨星、もう一方が白色矮星二重星である。赤色巨星はロッシュ・ローブを満たし、そのため物質は白色矮星に移転し、熱核融合が点火し、新星様の爆発が発生するまで蓄積する。温度は最大で推定20万Kに達し、新星のエネルギー源と似ているが、矮新星には似ていない。ゆっくりとした増光は、爆発のイオン化面の拡大に時間が必要なためである。

共生新星の伴星の白色矮星は、チャンドラセカール限界未満に留まり、爆発後も白色矮星のままであると考えられている。

共生新星の一例は、はくちょう座V1016星である。1971年から2007年まで爆発が続き、熱核爆発であることを明らかに示していた。他の例としては、や座HM星ぼうえんきょう座RR星がある。

共生新星は、減光が非常に遅い新星(超緩新星、略号NC)であり、ぼうえんきょう座RR型星ともいう[2]

出典[編集]

  1. ^ a b 『天文学大事典』 地人書館、初版第1版、153頁。ISBN 978-4-8052-0787-1
  2. ^ 『オックスフォード天文学辞典』 朝倉書店、初版第1刷、203、383頁。ISBN 4-254-15017-2

関連項目[編集]