共同テーブル
| 標語 | 「いのちの安全保障確立に向けて 非正規社会からの脱却宣言」[1] |
|---|---|
| 設立 | 2021年8月18日 |
| 設立者 |
浅井基文、安積遊歩、雨宮処凛、伊藤誠、植野妙実子、上原公子、大内秀明、大口昭彦、海渡雄一、鎌倉孝夫、鎌田慧、金城実、纐纈厚、古今亭菊千代、佐高信、清水雅彦、白石孝、杉浦ひとみ、竹信三恵子、田中優子、鳥井一平、古田兼裕、前田朗、室井佑月、山城博治 (発起人、五十音順)[2] |
| 種類 | 識者団体 |
| 法的地位 | 任意団体 |
| 本部 |
東京都中央区湊3-18-17 マルキ榎本ビル 5階 |
会員数 | 360人(2025年5月3日現在)[3] |
| 提携 |
社会民主党 新社会党 緑の党グリーンズジャパン[4][5] |
| ウェブサイト | 共同テーブル |
| 社会民主主義 |
|---|
赤い薔薇 |
共同テーブル(きょうどうてーぶる)は、日本のリベラル勢力や社会民主主義勢力の連携・野党共闘を支援する識者団体。護憲や非正規社会からの脱却、脱原発などに賛同する学者や作家、弁護士らが発起人となって発足された[4][5]。
概要
[編集]2021年8月18日に発足の記者会見が行われ、同28日には千代田区の星陵会館で発足記念シンポジウム「いのちの安全保障を考える」が開かれた[6][7][8]。
共同テーブルの発足当時、社民党党首の福島瑞穂は「緩やかで幅広いネットワークの誕生は大歓迎。おおいに連携したい」と連携に意欲を示しており[4]、こうした機運の後押しもあって同党と各地に地方議員を擁する新社会党や緑の党グリーンズジャパンとの連携が深まったとされる[5]。また、共同テーブルと野党との関係性について発起人の一人である憲法学者の清水雅彦は「基本は立民を先頭に政権交代を目指さないといけない」としており[1]、共同テーブルと同じく社会民主主義を標榜する社会民主主義フォーラムなどを含めた立憲民主党との共闘にも前向きだとされる。
反貧困ネットワークの世話人で共同テーブルの発起人にも名を連ねる雨宮処凛は「非正規社会からの脱却」や「いのちの安全保障」という標語が自分のこれまでの活動や問題意識と重なり、「思わず涙ぐみそうになった」、「誰かを犠牲にして成り立つ社会を、一刻も早く終わらせたい」としている[9]。
2024年4月1日には衆議院第一議員会館で「『金権』から『民権』へ 『政治改革』を問う」と題したシンポジウムを主催し、自民党の裏金問題の告発を行う神戸学院大学教授の上脇博之を講演者として招くなど、政治資金に関する問題に対しても批判を行っている[10]。
地方組織
[編集]東京に事務局を置く共同テーブルのほか、千葉県の「共同テーブルちば」や近畿地方の「共同テーブル近畿」など、地方版の組織も存在している[11]。
脚注
[編集]- ^ a b 日刊ゲンダイDIGITAL 2021
- ^ “発起人からのメッセージ - 共同テーブル”. 共同テーブル (2021年8月18日). 2025年7月19日閲覧。
- ^ “賛同人紹介 - 共同テーブル”. 共同テーブル (2025年5月3日). 2025年7月19日閲覧。
- ^ a b c 田所 2021
- ^ a b c 横山 & 南 2022
- ^ 琉球新報社 2021
- ^ 週刊新社会 2021
- ^ 社会新報 2021
- ^ 雨宮 2021
- ^ 社会新報 2024
- ^ “各地の動き - 共同テーブル”. 共同テーブル (2025年2月18日). 2025年7月19日閲覧。
参考文献
[編集]- 雨宮処凛「「生きさせろ!」と叫び続けてきて今、思うこと 非正規社会からの脱却 作家・活動家 雨宮処凛」『月刊社会民主』2021年10月26日。2025年7月19日閲覧。
- 田所柳子「正念場の社民 野党連携へ支援団体が発足 佐高信さんら発起人」『毎日新聞』2021年8月18日。2025年7月19日閲覧。
- 横山翼; 南彰「社民、「護憲政党」存続かけ崖っぷちの参院選 福島氏が党首再選へ」『朝日新聞』2022年1月13日。2025年7月19日閲覧。
- 琉球新報社「沖縄基地問題、共闘訴え 東京でシンポ 山城さんら登壇」『琉球新報』2021年8月28日。2025年7月19日閲覧。
- 日刊ゲンダイDIGITAL 編「”アンチ自公”の識者団体「共同テーブル」が発足 立憲民主党にもチクリ」『日刊ゲンダイDIGITAL』2021年8月19日。2025年7月19日閲覧。
- 週刊新社会 編「非正規社会 脱却 憲法理念で結集 革新の「共同テーブル」スタート」『週刊新社会』2021年9月7日。2025年7月19日閲覧。
- 社会新報 編「いのちの安全保障を求める-「共同テーブル」キックオフ集会で識者らが熱く論議-」『社会新報』2021年9月10日。2025年7月19日閲覧。
- 社会新報 編「共同テーブルシンポジウム~「金権」から「民権」へ~自民「裏金」を徹底解明せよ!」『社会新報』2024年4月12日。2025年7月19日閲覧。