八木澤教司
八木澤 教司(やぎさわ さとし、1975年4月3日 - )は、日本の作曲家[1]。愛称は「やぎりん」。岩手県北上市出身。
経歴[編集]
岩手県北上市で生まれたが父親の転勤で、千葉県松戸市、市川市へと移り住んだ。小学校時代はほとんど音楽に興味を持っていなかったが、中学校に進学し吹奏楽部に入部した。ジョヴァンニ・ガブリエーリの「第1旋法による八声のカンツォン」を耳にして作曲家になりたいと願うようになった[2]。
武蔵野音楽大学作曲学科、武蔵野大学大学院音楽研究科修士課程で学んだ。浦田健次郎、田中均、萩原英彦、関根剛二、戸部豊、佐藤正人に師事した[1]。
2003年の第54回全国植樹祭テーマ音楽の編曲を行い、2010年のゆめ半島千葉国体式典音楽総合監督を務めた[1][3]。
合唱曲として手がけた『あすという日が』は東日本大震災復興シンボル曲となり、2011年の第62回NHK紅白歌合戦で夏川りみ、秋川雅史によって歌唱された。
2020年3月、東日本大震災から10年が経とうとする中で、「震災の記憶を風化させてはいけない」、「被災地で活動している方を応援したい」という思いから、新曲『南風が吹いたら』を制作[4](作詞:武田あゆみ、作曲:八木澤教司 、歌唱:三宅由佳莉) 。
人物[編集]
好きな作曲家はジャック・イベール、ジョヴァンニ・ガブリエーリ[1]。
ピアニストの織茂学は大学時代同期で親友で、2010年に行われたデビュー10周年パーティーにサブライズゲストとして登場している[5]。
主な作品[編集]
詳細は「八木澤教司の楽曲一覧」を参照
吹奏楽曲[編集]
- モアイ ― 太陽を見つめる七体の巨像
- 空中都市「マチュピチュ」 ― 隠された太陽神殿の謎
- ナスカ ― 地上に描かれた遥かなる銀河
- 死者の支配する国 ― 崇高なる光に包まれて
- 碧き宇宙 ― 生命の雫
- 吹奏楽のための音詩「輝きの海へ」(市川市立新浜小学校吹奏楽部 委嘱作品)
- アチャラナータの祭典 (成田高等学校・付属中学校音楽部 委嘱作品)
- 太陽への讃歌 ― 大地の鼓動
- 吹奏楽のための詩曲「はてしなき大空への讃歌」」(市川市立新浜小学校吹奏楽部 委嘱作品)
- ひまわり、15本 〜ヴィンセント・ヴァン・ゴッホに寄せて〜(新潟県長岡市立中之島中学校吹奏楽部 委嘱作品)
- 眩い星座になるために… (関東学園大学附属高等学校創立50周年記念 委嘱作品)
- インカの聖なる渓谷「ウルバンバ」 (柏崎市吹奏楽団 結成30周年記念 委嘱作品)
- ラス・ボラス・グランデス ― 惑星を象る大石球の神秘 (陸上自衛隊東方方面音楽隊 委嘱作品)
- 「エディソンの光」~メンロパークの魔術師 (愛知工業大学名電高等学校吹奏楽部 委嘱作品)
- オアフ島の情景~碧き海と大地の歌
- 「ペルセウス」〜大空を翔る英雄の戦い(京都府立桃山高等学校吹奏楽部 委嘱作品、平成17年。)
- 「ヴォヤージュ」― 夢と冒険の翼/Voyage – Flight To A Hopeful Future (青稜中学校・高等学校吹奏楽部 創部25周年記念 委嘱作品)
- 「プリマヴェーラ」美しき山の息吹き
- エターナル・フレンドシップ
合唱曲[編集]
校歌[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c d e “プロフィール”. 作曲家 八木澤教司の公式ホームページ. 2011年7月9日閲覧。
- ^ “こうして私は作曲家になった!!”. 尚美ミュージックカレッジ専門学校. 2011年7月9日閲覧。
- ^ “全道大会に向け猛練習/道教育大釧路校吹奏楽部”. 釧路新聞 (2010年9月1日). 2011年7月9日閲覧。
- ^ “松本穂香さんがナレーション 東日本大震災10年目に復興シンボルソングの作曲家が被災地を巡り、新たな曲を紡ぐ過程を追ったドキュメンタリー番組が放送決定”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年1月30日閲覧。
- ^ 潮見裕章 (2010年12月4日). “八木澤教司デビュー10周年パーティー☆”. 2011年7月9日閲覧。
- ^ “新校歌・斉唱、吹奏楽部の演奏” (MP3). 浜松市立高等学校. 2011年7月9日閲覧。
- ^ “「県立松戸向陽高校」4月開校-県内唯一の専門学科「福祉教養科」”. 東葛まいにち (2011年1月6日). 2011年7月9日閲覧。
- ^ “制服・校歌・校章”. 千葉県立船橋啓明高等学校. 2011年7月9日閲覧。