元誕 (済陰王)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

元 誕(げん たん、生没年不詳)は、中国北魏皇族。済陰静王。は曇首。

経歴[編集]

元偃の子として生まれた。491年太和15年)、伯父の元鬱が汚職のために死を賜った。その子の元弼が済陰王の爵位を嗣いでいたが、元誕は拓跋小新成の嫡孫として済陰王位を嗣ぐ正統性を訴え、502年景明3年)に認められて済陰王に封じられた。斉州刺史に任じられた。任地において苛酷な収奪をおこない、御史中尉の元纂の弾劾を受けたが、赦免された。死去すると、は静王といった。

子の元撫(字は伯懿)が済陰王位を嗣いだ。528年建義元年)に従兄の元暉業の訴えにより王爵を剥奪された。

伝記資料[編集]

  • 魏書』巻19上 列伝第7上
  • 北史』巻17 列伝第5