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僕を呼ぶ声/TOKYO STRANGE TALE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE
僕を呼ぶ声
監督 上野コオイチ
脚本 上野コオイチ
製作 渡邉みゆき
製作総指揮 乙黒史誠
出演者 乙黒史誠
重松りさ
岡部たかし
音楽 川根麻里亜
撮影 上野コオイチ
編集 上野コオイチ
配給 FUMITAKA FILM
公開 日本未公開
上映時間 111分
製作国 日本の旗JAPAN
言語 日本語
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僕を呼ぶ声 / TOKYO STRANGE TALE」(ぼくをよぶこえ トーキョーストレンジテイル)は日本の長編ホラー映画2024年作品。日本国内では0号試写会(後述)以来、未公開。

2020年10月、俳優の乙黒史誠が自身の入院を機に「このまま死ねない」と制作開始。乙黒にとって初プロデュース、初主演長編映画。

概要

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上野コオイチ監督作品。

2020年の不条理なコロナ禍中、死生観を考える作品にしたいと着手した。自己資本のインディペンデント体制での製作だったが、各国の国際映画祭への出品を行い、評価を得る。

あらすじ

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脳科学者の板橋仙一は、祖父の遺した大戦中の研究資料をもとに、超人思想の現実化を自らの脳に試すことにした。 幽霊の姿が見聞きできるようになるが、彼らの言うことが真実なのか自身の妄想なのか確信が持てない。そんな時、彼の行きつけのバーの女性店員・蓮が目の前に現れるが、どこかおかしい。実際にバーへ行ってみると、彼女の失踪をめぐって警察が動き出していると言う。果たして蓮は本当に死んでいるのか。誰が殺したのか。 仙一は自らの感覚と研究の成果を確かめるため、周りに現れる死者や霊能力者に協力を乞いながら、彼女の死の真相と犯人を探っていく[1] [2]

キャスト

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役名、俳優の順に記載

ほか

受賞とノミネート

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パリのÉCU映画祭では「観客賞」を受賞し、ポートランドホラー映画祭ではクロージングナイト上映作品となった。40以上の国際映画祭に選出され、多数受賞している
[3][4]

部門 候補 結果
2025 タイ王国の旗タイ バンコク ムービーアワード2025 ホラー、サイエンスフィクション長編部門 バンコク映画批評家協会 上野コオイチ 受賞[5]
2025 カナダの旗カナダ オルタナティブ映画祭2025 長編映画(ミステリー/サスペンス/スリラー)部門 主演俳優賞 乙黒史誠 受賞[6]
長編映画(ミステリー/サスペンス/スリラー)部門 作品賞 上野コオイチ 受賞[7]
2025 フランスの旗フランス シネパリ映画祭2025 長編監督賞 上野コオイチ 受賞[8]
2025 スウェーデンの旗スウェーデン リュレオ国際映画祭2025 公式セレクション ファイナリスト ノミネート[9]
2025 フランスの旗フランス 第20回 エキュ ヨーロッパ 独立映画祭2025 観客賞 上野コオイチ 受賞[10]
2025 アメリカ合衆国の旗アメリカ 第10回 ポートランドホラー映画祭2025 公式セレクション ファイナリスト ノミネート
2025 アメリカ合衆国の旗アメリカ ニューヨーク国際映画賞2025 作曲賞 川根麻里亜 受賞[11]
2025 イタリアの旗イタリア ミラノ独立映画賞2025 最優秀長編劇映画賞 受賞[12]
2025 アメリカ合衆国の旗アメリカ ロサンゼルス映画賞2025 最優秀音楽賞 川根麻里亜 受賞[13]
主演女優賞 重松りさ 受賞[14]
2025 アメリカ合衆国の旗アメリカ ベストアクターアワードニューヨーク ホラー部門 主演女優賞 重松りさ 受賞[15]
2025 アメリカ合衆国の旗アメリカ クラウンポイント国際映画祭2025 長編主演男優賞 乙黒史誠 受賞[16]
2025 セルビアの旗セルビア ベオグラード国際映画祭2025 公式セレクション 主演男優賞 乙黒史誠 ノミネート
2025 イタリアの旗イタリア アウグーリ映画祭2025 公式セレクション
2025 インドの旗インド シルバーウィングス国際映画祭2025 主演男優賞 乙黒史誠 受賞
主演女優賞 重松りさ 受賞
2025 ギリシャの旗ギリシャ 第16回 ブリッジス国際映画祭 公式セレクション

エピソード

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  • 2023年8月26日 渋谷spaceEDGEに於いて乙黒の自主イベント「乙黒文化祭2023」が開催された。本作の0号試写会を、洋服や雑貨マーケット、飲食ブースなどとコラボしてイベント化。約200人を動員し、収益を海外の映画祭出品の費用に充てた。
  • 作中に登場するアイドルグループ「SINE COSINE TANGENT」は、実際にはアイドル活動を行っていない架空のグループであるが、本作試写より1年前の2022年より「乙黒史誠プロデュース」として、楽曲『泡になったスーサイド』のPVをYoutubeで公開していた[17]

脚注

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