催涙剤

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催涙ガスを使用するフランス国家憲兵隊

催涙剤(さいるいざい、英:Riot control agent)とは非致死性ガス化学兵器である。一般には催涙ガスとも呼ばれる。催涙剤を詰めた弾丸催涙弾と呼ぶ。

概要[編集]

に侵入してきわめて不快な刺激を与え、クシャミ・落涙・嘔吐などの症状を発現させる。しかし時間経過による拡散や自然分解、あるいは洗眼、中和剤の使用などで除去すれば一般的には傷跡、後遺症を残すことがなく、また防毒マスクを装着すれば被害を受けることがないという理由で、暴動規制・鎮圧や戦場における敵兵の戦闘能力低下のために使用されている。

なお、1997年に発効した化学兵器禁止条約においては、「暴動の鎮圧を含む法の執行のための目的」に催涙剤等の「暴動鎮圧剤」の使用は禁止されておらず、戦争における戦闘行為で用いることが禁止されている[1]

歴史的には第一次世界大戦中にクロルピクリンが使用されて無防備な戦闘員をなやました。ベトナム戦争ではアメリカ軍クロロベンジリデンマロノニトリルを壕内に投入して内部にひそむ戦闘員を外部に出させた。非致死剤とはいえ1m²に10g以上あれば致死効果があり、遅延型アレルギーなどの後遺症も残す可能性が指摘されている。

なお催涙剤は軍隊警察用以外に護身・防犯用途として市販されており、日本でも催涙スプレーとして個人で購入することができる。

変わった使用法として軍隊で化学兵器防護の訓練に使われる。

主な催涙ガス[編集]

カッコ内のアルファベットはアメリカ軍の略号

  • (上記の物以外にも多くの種類が存在しており、また新しい毒ガスの研究開発は今日も行なわれている。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • アンソニー・トゥ、井上尚英『化学・生物兵器概論』(じほう、2001年)
  • アンソニー・トゥ『中毒学概論』(じほう、1999年)
  • 『改訂版 症例で学ぶ中毒事故とその対策』(じほう)
  • 内藤裕史『中毒百科 改訂第2版』(南江堂、2001年)
  • 『化学』Vol,52 No,11(1997):特集「化学兵器」(化学同人

外部リンク[編集]