俳句王国がゆく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

俳句王国がゆく(はいくおうこくがゆく)は、2012年4月8日から2021年2月28日までNHK松山放送局が制作し、Eテレで放送していた文芸番組である。

概要[編集]

1995年から2012年3月まで放映されていた『俳句王国』の後継番組である。『俳句王国』での収録は主に松山であり、年に数回だけ地方での公開収録が行われていたが、『俳句王国がゆく』はすべて地方での公開収録である。

主宰に有名俳人1人を迎え(2019年4月から主宰は夏井いつきで固定)、他の俳人たちが地元チームと俳句王国チームに分かれて俳句を競う。これまで何度か形式が変わっている。2018年11月までは6人(うち2人は著名な芸能人や文化人のゲスト)が3人ずつに分かれていたが、同年12月からは、4人(うち2人がゲスト)に司会の2人が加わって3人ずつに分かれる形式になり、2019年4月からは、俳句王国チームはレギュラー(入替制)のみの2人、地元チームはゲストと地元俳人の2人で計4人という形式になった。つまり、俳句王国チームは、俳句王国こと松山で活躍する俳人を中心としたメンバーを元々想定していたものの、実際は全国区で活躍する俳人に(地元以外の)ゲストが加わる形となり、現在は、ゲストが入らない入替制のレギュラー2人となった。地元チームは、ゲストを含めて、地元で活躍もしくは出身者の俳人を中心としたメンバーのままである(市町村単位で該当者がいない場合は、同じ地方の俳人が参加する)。

内容[編集]

前半は、各チームが一人対一人で闘う対戦形式であり、2019年4月から「吟行バトル」と呼ばれるようになった。俳句のテーマは、収録地である地元の景勝地、名物料理、名産品などが選ばれる。前日の吟行中にテーマに沿って詠んだ句で勝負するバトルと当日ステージ上に登場する未発表の題材で即吟勝負をするバトル(持ち時間3分)の2種類がある。一人対一人のバトル形式であるが、団体戦という位置づけなので、作句時における仲間内の相談は可能である。また、バトルの勝敗は、作者本人を含めたそれぞれのチームのメンバーが句の意図や魅力について語った後、会場にいる一般来場者全員が(紅と白の面がある)うちわを使い、気に入った句を出したチームの色が見えるように掲げて、多数決で決まる。目視で判断しづらい僅差の場合は、主宰が勝敗を判断する。一人対一人の勝負であるが、チーム単位では、先に2勝したチームの勝利となる。

番組後半は個人戦である。チーム単位でなく、6人がお題に基づいて事前に作った6句(各自1句)を匿名で自由に批評しながら、ナンバーワンを決める。2018年11月までは「俳句チャンピオン決定戦!」と称し、ゲスト2人を含む6人による勝ち抜き形式であったが、同年12月からは「俳句王決定戦」と改称し、観客の投句者2人も参加する計6人による句会形式になった。勝者の称号も「俳句チャンピオン」から「俳句王」に変わった。

他に、地元小学生の俳句を紹介する「小さな子規さん見つけた」のコーナーや来場者が当日投句した作品を発表するコーナーなどもある。

出演者[編集]

現在の司会者・レギュラー

現在の主宰

過去の司会者

過去の主宰

テーマ曲[編集]

2020年現在
過去

脚注[編集]

  1. ^ 元々は『Super Kids Zone ポンキッキーズ』(フジテレビ)の2代目オープニングテーマ曲として使用されていた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]