修羅場 (曲)

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修羅場
東京事変シングル
収録アルバム 大人(アダルト)
B面 恋は幻
落日
リリース
規格 シングル
ジャンル J-POP
時間
レーベル 東芝EMI/Virgin Music
作詞・作曲 椎名林檎
プロデュース 井上雨迩
ゴールド等認定
チャート最高順位
東京事変 シングル 年表
遭難
(2004年)
修羅場
(2005年)
OSCA
(2007年)
深夜枠 収録曲
  1. ハンサム過ぎて
  2. BB.QUEEN
  3. 我慢
  4. ピノキオ
  5. 鞄の中身
  6. 恋は幻
  7. 落日
  8. ダイナマイト
  9. その淑女ふしだらにつき
  10. ただならぬ関係
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修羅場」(しゅらば)は、2005年11月2日に発売された日本バンド東京事変の3枚目のシングル。発売元は東芝EMI/Virgin Music

概要[編集]

前シングル「遭難」より約1年ぶりとなるシングル。本作より脱退したH是都M晝海幹音に代わり、新しく浮雲伊澤一葉が参加した。表題曲「修羅場」はフジテレビドラマ木曜劇場大奥~華の乱~』主題歌として提供した。テレビドラマのタイアップは自身初となる。

ジャケット写真で椎名が手にしている香水には、次作アルバムタイトルの英表記である「ADULT」という文字が描かれており、約2ヶ月後に発売されることとなるアルバムへの予告的なものが窺い知れる。また本作品において、椎名林檎・東京事変両名義でのシングル・アルバムを通して、初めてブックレット内のスタッフ表記が英語になった。

批評[編集]

『CDジャーナル』はこの楽曲について「メロディ・メイカーとしての彼女の揺るぎない資質を痛感させられるファンキーなポップ・ソング」とコメントした[1]

収録曲[編集]

※各曲の英題はブックレット等に記載されているものではなく、SR猫柳本線の英語版ページ[2]によるもの

  1. 修羅場(The rat's-nest)
    フジテレビドラマ木曜劇場大奥~華の乱~』主題歌。
    ミュージック・ビデオは、後に発売されたミュージック・ビデオ集「ADULT VIDEO」に収録されている。アルバム『大人(アダルト)』にはアレンジの異なる「修羅場 adult ver.」が収録されたため、A面の表題曲で唯一シングルバージョンでのアルバム収録が無い曲であったが、解散後の2013年2月27日に完全生産限定で発売されたCD-BOXHard Disk』の特典ディスク「Recovery Disc」に収録された。
    歌詞は古風な言葉使いで言いたいことがオブラートに包まれているが、椎名には「メロディが十分に饒舌であれば自分の中で要約していることや飲み込んで表面化しにくいことがあってもよしとする」という自分内ルールがあり、聴き手にとっては不親切かもしれないが自分のプライベートな部分を大事にするために不特定多数の人が聴くタイトル曲は抑制している。[3]
    デモを聞いた伊澤がガットギターのアイディアを提供し、それ以外の部分は椎名がアレンジを固めていった。椎名は当初、彼の提案に否定的であったが、スタジオで合わせたところ良かったためこのアレンジになった。サウンドがスパニッシュ風なのは浮雲のアドリブ。ダンス・ミュージックにする気はなかったが、事変の中では今までにない感じのリズムにしたかったので、デモの段階で忠実かつ正確に打ち込みを行なった。初めからこの曲はシングルになるだろうと予想していたので、レコーディングは最後にした。その際にある程度アレンジが見えていた方がいいと思い、打ち込みに関してもあらかじめ本番で使うだろうループを組んで曲のサイズもほぼそのままにした。また亀田刄田のプレイを想定してなるべくメンバーそれぞれの特色は出ないようにしていたが結果としては出てしまい、色々な要素が入った仕上がりになった。曲の全編に渡ってS.E.が散りばめられているが、ほとんどレコーディング・エンジニアの井上雨迩が入れたもの。[3]
  2. 恋は幻(Get it up for love)
    ネッド・ドヒニーの「Get It Up for Love」のカバー。アレンジの異なる「恋は幻 for musician」はミュージック・ビデオが製作され、ミュージック・ビデオ集「ADULT VIDEO」に収録された[注 1]
    椎名が伊澤にぴったりだと思っていてどうしてもやりたかった曲。伊澤がアレンジを手掛け、メンバーには全パート全指定された譜面が渡された。全く人の意見を聞かないメンバーたちが勝手な演奏をしたりしつつも最終的には伊澤のアレンジに落ち着いた。デモの段階で椎名から浮雲に原由子が歌っているサザンオールスターズの「そんなヒロシに騙されて」のサーフ・ギター風に弾いて欲しいという指定があった。リズムは刄田の、コード付けも椎名の手癖で、全体的に原曲がかなり東京事変側に引き寄せられたアレンジになっているので、椎名曰く「原曲の良さが全部なくなっちゃってる感じはする」とのこと。[3]
  3. 落日(Dusk)
    歌詞にはメンバー2人が一気にいなくなったことで今後バンドがどうあるべきかということやもっとプライベートなことなど、東京事変に起こった変化と私的な気持ちがリンクした椎名の心情が書かれている[3]
    当初、この曲はアルバム『大人(アダルト)』の11曲目(ラストトラック)に入る予定だったが、変更を受けてこのシングルに収録されている。椎名は「アルバムの最後は『これからどうして行こうか』という部分をポジティヴに、かつリスナーにも分かりやすく伝えなければいけない」と思い、「落日」はこのシングルが出る頃見ていた未来、これからの在り方を書いたという位置づけにして、結局アルバムには伊澤の提供した「手紙」を収録することにした。[3]
    解散後の2012年8月29日に発売されたカップリング・アルバム『深夜枠』に収録された際には、最後(フェードアウト後)に収録されていた椎名による浮雲と伊澤のメンバー紹介の部分がカットされている。
    デモはアコースティック・ギターで録っていて、そこにドラムとベースが入る感じだった。しかし伊澤が納得せず、彼のピアノを入れてアレンジすることになり、椎名的にはデモより良い仕上がりになった。最初はピアノ一本にトランペット、それから歌でレコーディングしたが、刄田がどうしてもドラムを叩きたいというのでドラムも入れることになった。椎名と伊澤は「違うかな」と思っていたが、井上雨迩のサウンド処理を経て「有り」ということになった。[3]

トラック・リスト[編集]

  • 全編曲:東京事変
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「修羅場」 椎名林檎
2. 「恋は幻」 ネッド・ドヒニー
3. 「落日」 椎名林檎
合計時間:

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 劇団ひとりが出演している。

出典[編集]

  1. ^ 東京事変 / 修羅場”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2010年8月21日閲覧。
  2. ^ SR NEKOYANAGI LINE - SINGLE The Rat's-nest / INCIDENTS TOKYO
  3. ^ a b c d e f 東京事変. オフィシャルインタビュー 1/2. (インタビュー). 東芝EMI.. オリジナルの2005-11-25時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20051125205041/http://www.toshiba-emi.co.jp/tokyojihen/pop/index2_j.htm 2016年8月1日閲覧。