修復歴

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修復歴(しゅうふくれき)とは、過去に交通事故その他の災害などにより、自動車の車体の骨格部位を損傷し、「修正」あるいは「交換」により修復したことをいう。自動車の流通過程での未修復である「現状車」も同様の判定基準を適用している。

事故を起こしてなくとも修復歴に該当する車体の骨格部位(主に内鈑やフレーム)が損傷もしくは修正されていた場合、修復歴となる。逆に事故を起こしてはいても、バンパーを交換した、ドアのへこみを戻し塗装した、だけでは修復歴にならず、交換跡、修理跡と判断される。したがって、修復歴は事故歴と混同されがちだが、別物であるといえる。

修復歴は日本自動車査定協会 (JAAI)において定義されているが、その判定基準が全国のオートオークションごとに異なっていたため、日本オートオークション協議会において、平成14年に「統一検査基準検討専門部会」及び「同分科会」を設置し、修復歴判定基準の統一に向けて研究・検討を行っている。

修復歴基準[編集]

  1. 下記の骨格部位に損傷があるもの、又は修復されているものは修復歴とする。
  2. 但し、骨格は溶接接合されている部位(部分)とし、ネジ止め部位(部分)は、骨格としない。
  • クランプ跡があっても、下記判定基準に該当しない場合は修復歴としない。
  • 修復歴の判定はボディ形状・構造(フレーム付き車など)や損傷の度合い等により異なる場合がある。
No. 骨格部位 修復歴とするもの 修復歴としないもの
1 クロスメンバー
(フロント・リア)
1)交換されているもの
2)曲がり、凹み又はその修理跡があるもの
1)小さな凹み又はその修復歴があるもの
2)突き上げによる凹み、傷又はその修理跡があるもの
2 サイドメンバー
(フロント・リア)
(フロントはコアサポートより後ろに位置する部分のみ)
1)交換されているもの
2)曲がり、凹み又はその修理跡があるもの
1)コアサポートより前に位置する部分の損傷又はその修理跡があるもの
2)けん引フック取り付け部分の損傷又はその修理跡があるもの
3)バンパーステー取り付け部の軽微な凹み又はその修理跡があるもの
4)突き上げによる凹み、傷又はその修理跡があるもの
3 インサイドパネル
(フロント)
(コアサポートより後ろに位置する部分のみ)
ダッシュパネル
1)交換されているもの
2)外部又は外板を介して波及した凹み又はその修理跡があるもの
1)コアサポートより前に位置する部分の損傷又はその修理跡があるもの
2)軽微な凹み又はその修理跡があるもの
4 ピラー
(フロント・センター・リア)
1)交換されているもの
2)スポット打ち直しがあるもの
3)外部又は外板を介して波及した凹み又はその修理跡があるもの
1)外部に露出している部分に凹み又は修理跡があるもの
2)ボディサイドシルパネルの単体部品の交換時に生じるピラー下部に、溶接処理跡があるもの
3)外部又は外板を介さない凹み又はその修理跡があるもの
※シートベルトの挟み込みによる凹み、ドアの開き過ぎによるヒンジ部の凹み又はふくらみ
4)ワンボックス車等で、ルーフからステップまで一体として露出しているパネル状センターピラー等のアウター部はピラーとしない。
5 ルーフ 1)交換されているもの
2)ピラーから波及した凹み又はその修理跡があるもの
1)ピラーから波及した以外の凹み又はその修理跡があるもの
6 センターフロアパネル
フロアサイドメンバー
1)交換されているもの
2)パネル接合部に、はがれ又は修理跡があるもの
3)破れ(亀裂)があるもの
4)外部又は外板を介してパネルに凹み、メンバーに曲がり又はその修理跡があるもの
1)突き上げ等でパネル又はメンバーに凹み、曲がり、軽微な破れ又はその修理跡があるもの
7 リアフロア
(トランクフロア)
1)交換されているもの
2)パネル接合部に、はがれ又は修理跡があるもの
3)破れ(亀裂)があるもの
4)外部又は外板を介して波及した凹み又はその修理跡があるもの
1)リアエンドパネル又はリアフェンダー等の交換時に生じた損傷があるもの
2)軽微な凹み、破れ又はその修理跡があるもの
3)スペアタイヤ等格納部の突き上げによる凹み、軽微な破れ又はその修理跡があるもの
8 ラジエータコアサポート 1)交換されており、かつコアサポートと隣接するインサイドパネルに凹み、クロスメンバーに曲がり、凹み又はその修理跡があるもの 2)交換されていないもの

関連項目[編集]

外部リンク[編集]