保木卓朗

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保木 卓朗
基本情報
生年月日 (1995-08-15) 1995年8月15日(28歳)
性別 男性
国籍 日本の旗 日本
出身地 山口県柳井市
身長 1.66 m
体重 62 kg
選手情報
競技開始年齢 7歳
種目 男子ダブルス
混合ダブルス
主な戦績
世界ランク(最高) 男子ダブルス : 1位
混合ダブルス : 19位
日本ランク(最高) 男子ダブルス : 1位
国際大会
国内大会
  • 全日本総合選手権 優勝(2022年)
  • 全国高校総体 2冠(2013年)
  • 経歴
    所属 旭ヶ丘JBC→
    富岡第一中学校→
    富岡高校
    トナミ運輸
    獲得メダル
    男子バドミントン
    日本の旗 日本
    世界選手権
    2021 ウエルバ 男子ダブルス
    2019 バーゼル 男子ダブルス
    スディルマン杯
    2017 ゴールドコースト 混合団体
    2019 南寧 混合団体
    2021 ヴァンター 混合団体
    2023 蘇州市 混合団体
    トマス杯
    2020 オーフス 男子団体
    2022 バンコク 男子団体
    アジア競技大会
    2022 杭州 男子団体
    2018 ジャカルタ 男子団体
    アジア選手権
    2020 マニラ 男子団体
    2017 ホーチミン 混合団体
    2019 香港 混合団体
    2023 ドバイ 男子ダブルス
    ワールドツアーファイナルズ
    2021 バリ 男子ダブルス
    アジアジュニア選手権
    2013 コタキナバル 混合団体
    BWFプロフィール

    保木 卓朗(ほき たくろう、1995年8月14日 - )は、日本の男子バドミントン選手[1]山口県柳井市出身。トナミ運輸実業団バドミントン部所属。バドミントン日本代表ナショナルチームに選出されている。2021年に、BWFワールドツアーファイナルズ世界選手権制覇を達成している[2][3]。2022年に、男子ダブルス日本人初の世界ランキング1位を達成した[4]

    経歴[編集]

    ジュニア時代-2020年[編集]

    富岡第一中学校、富岡高校を卒業し、トナミ運輸に入社。ペアは中学時代から小林優吾と組んでいる。

    2015年に全日本社会人選手権で初優勝。その後2016年に日本A代表に選出される。

    2019年にタン・キムハー英語版がコーチに就任すると、ダブルスの完成度が向上し、同年の世界選手権では準決勝で世界ランク3位の李俊慧 / 劉雨辰を破り準優勝を果たすなど、国際大会の成績も伸びて行った。

    2020年2月、元NTT東日本バドミントン部所属の、川島里羅英語版と結婚。

    2021年[編集]

    2021年東京オリンピックでは、園田啓悟 / 嘉村健士ペアと遠藤大由 / 渡辺勇大ペアの出場により、自身は出場権を逃す。しかしその直後から一気に結果を残すようになり、8月のデンマーク・オープンでは、2回戦で東京五輪金メダリストの李洋 / 王齊麟を破り、そのまま勢いに乗り優勝(ワールドツアー初優勝) [5]

    9月のインドネシア・マスターズでは、決勝で世界ランク1位のマルクス・フェルナルディ・ギデオン / ケビン・サンジャヤ・スカムルジョにキャリアを通して初めて勝利し優勝した[6]。1週間後のインドネシア・オープンでも2週連続で決勝進出を果たすが、マルクス・フェルナルディ・ギデオン / ケビン・サンジャヤ・スカムルジョにリベンジを果たされ準優勝となる。

    12月のBWFワールドツアーファイナルズでは、グループステージBを1位通過し、そのまま決勝に進出。決勝ではマルクス・フェルナルディ・ギデオン / ケビン・サンジャヤ・スカムルジョに再び勝利し優勝した[2]

    日本人MD初の世界選手権優勝[編集]

    2週間後の世界選手権では、1回戦以外のすべての試合をストレートゲームで勝利し、優勝を果たす[3]。世界選手権男子ダブルスの種目での日本人初の優勝者となった[7]

    2022年[編集]

    5月のタイ・オープンを優勝。6月のマレーシア・オープンでは、決勝でファジャル・アルフィアン / ムハマド・リアン・アルディアントを破り優勝。

    日本人初のMD世界ランク1位[編集]

    9月20日付のBWF世界ランキングで、日本人史上初となる男子ダブルス1位の快挙を達成した[4]

    年末の全日本総合選手権では、全試合をストレートゲームで勝利し、自身初となる優勝を果たした。

    2023年[編集]

    6月のシンガポール・オープンでは、決勝で世界ランク3位の梁偉鏗 / 王昶をストレートで下し優勝。1年ぶりのタイトル獲得となった[8]

    9月の中国オープンでは、準々決勝で前週の世界選手権銀メダリストのキム・アストルプ / アンダース・スカールプ・ラスムセンをストレートで破り準決勝に進出。準決勝では、梁偉鏗 / 王昶に16-21, 22-20, 20-22と、ファイナルデュースの接戦で敗れベスト4の結果で終わった。

    成績[編集]

    世界選手権[編集]

    開催地 対戦相手 スコア 結果
    2021 ウエルバ 中華人民共和国の旗 何濟霆
    中華人民共和国の旗 譚強
    21-12, 21-18 1位 優勝
    2019 バーゼル インドネシアの旗 モハマド・アッサン
    インドネシアの旗 ヘンドラ・セティアワン
    23-25, 21-9, 15-21 2位 準優勝

    BWFワールドツアー[編集]

    大会 レベル 対戦相手 スコア 結果
    2023 オーストラリア・オープン スーパー500 大韓民国の旗 姜敏赫
    大韓民国の旗 徐承宰
    17-21, 17-21 2位 準優勝
    2023 ジャパン・オープン スーパー750 チャイニーズタイペイの旗 李洋
    チャイニーズタイペイの旗 王齊麟
    19-21, 13-21 2位 準優勝
    2023 シンガポール・オープン スーパー750 中華人民共和国の旗 梁偉鏗
    中華人民共和国の旗 王昶
    21-13, 21-18 1位 優勝
    2022 マレーシア・オープン スーパー750 インドネシアの旗 ファジャル・アルフィアン
    インドネシアの旗 ムハマド・リアン・アルディアント
    24-22, 16-21, 21-9 1位 優勝
    2022 タイ・オープン スーパー500 インドネシアの旗 ファジャル・アルフィアン
    インドネシアの旗 ムハマド・リアン・アルディアント
    13-4 1位 優勝
    2022 BWFワールドツアーファイナルズ スーパー1000 インドネシアの旗 マルクス・フェルナルディ・ギデオン
    インドネシアの旗 ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ
    21-16, 13-21, 21-17 1位 優勝
    2021 インドネシア・オープン スーパー1000 インドネシアの旗 マルクス・フェルナルディ・ギデオン
    インドネシアの旗 ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ
    14-21, 18-21 2位 準優勝
    2021 インドネシア・マスターズ スーパー750 インドネシアの旗 マルクス・フェルナルディ・ギデオン
    インドネシアの旗 ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ
    21-11, 17-21, 21-19 1位 優勝
    2021 デンマーク・オープン スーパー1000 デンマークの旗 キム・アストルプ
    デンマークの旗 アンダース・スカールプ・ラスムセン
    21-18, 21-12 1位 優勝
    2018 韓国オープン スーパー500 日本の旗 遠藤大由
    日本の旗 渡辺勇大
    21-9, 15-21, 10-21 2位 準優勝

    BMW スーパーシリーズ[編集]

    混合ダブルス

    Year Tournament Partner Opponent Score Result
    2017 ヨネックスオープンジャパン 日本の旗 廣田彩花 中華人民共和国の旗 王懿律
    中華人民共和国の旗 黄東萍
    13–21, 8–21 2位 準優勝
      BWF スーパーシリーズファイナルズ
      BWFスーパーシリーズプレミア
      BWFスーパーシリーズ

    BWFグランプリ[編集]

    男子ダブルス

    Year Tournament Partner Opponent Score Result
    2016 USオープン 日本の旗 小林優吾 デンマークの旗 Mathias Boe
    デンマークの旗 Carsten Mogensen
    11–21, 20–22 2位 準優勝
      BWFグランプリゴールド
      BWFグランプリ

    脚注[編集]

    外部リンク[編集]