佐藤洋二郎

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佐藤 洋二郎(さとう ようじろう、1949年(昭和24年)6月28日 - )は日本の小説家福岡県生まれ。中央大学経済学部卒業。日本大学芸術学部教授。

経歴[編集]

大学を出て、会計士になろうと簿記学校に通っていたが、どうしても熱が入らず、25歳の時にはじめて書いた小説が『三田文學』に掲載され、作家になろうと決心するも、以後、十年以上没原稿が続く。(エッセイ集『人生の風景』『沈黙の神々Ⅰ・Ⅱ』などに収録)その間に同人雑誌「水脈」に入り、文章修行を重ねる。同人に川村湊・井出彰らがいた。その後、外国人労働者をはじめて文学に取り入れた『河口へ』(集英社)で注目され、書く場が広がった。その頃、立松和平とどちらが多くのアルバイトをやったかと自慢話になり、数えあったこともある。小説は人間の生きる哀しみと孤独をテーマに発表している。関東学院や青山短期大学などで非常勤講師を務めたのち、平成10年から日本大学芸術学部で教員をしている。こどもの頃から放浪癖があり、思想的背景はないが、全国の神社、離島巡りを趣味としている。神社は数千社、離島は100島以上歩き、『沈黙の神々Ⅰ・Ⅱ』(松柏社)、『島の文学を歩く』(書肆侃侃房)など新聞や雑誌に掲載されたものをまとめたものがある。また「一遍上人絵伝」の中の60数か所すべての土地を巡ったり、親鸞の足跡を訪ねて全国をまわるなどした。小説に『親鸞 既往は咎めず』(松柏社)や土地と恋愛をテーマにした『神名火』(小学館文庫)、『坂物語』 (講談社)、『忍土』(幻戯書房)などがある。 現在、日本文藝家協会常務理事・日本近代文学館常務理事・日中文化交流協会常任理事・三田文学新人賞選考委員・舟橋聖一文学賞選考委員・日大文芸賞選考委員・「江古田文学」編集長などを歴任。

受賞[編集]

TV出演[編集]

著書[編集]

  • 『河口へ』(集英社 1992/ 小学館文庫 1999)
  • 『前へ、進め』(講談社 1993)
  • 『夏至祭』(講談社 1995/後に文庫 1999)
  • 『夢の扉』(集英社 1996)
  • 『遠い夕焼け』(ものがたりうむ・河出物語館)(河出書房新社 1996)
  • 『大落選』(河出書房新社 1996)
  • 『父の恋人』(ベネッセコーポレーション 1996)
  • 『神名火』(河出書房新社 1997/小学館文庫 2009)
  • 『息子の名は濯』(三一書房 1997)
  • 『岬の蛍』(集英社 1998)
  • 『土建屋懺悔録』(シングルカット 1999)
  • 『イギリス山』(集英社 2000)
  • 『猫の喪中』(集英社 2000)
  • 『極楽家族』(講談社 2000)
  • 『実戦小説の作法』(日本放送出版協会 2002)
  • 『新版 小説の作法』 (ジョルダンブックス 2009)
  • 『南無』(集英社 2002)
  • 『おーい、宗像さん』(講談社 2002)
  • 『ミセス順』(文藝春秋 2002)
  • 『福猫小判夏まつり』(講談社 2003)
  • 『人生の風景』(作品社 2004)
  • 『沈黙の神々』1-2(松柏社 2005-08)
  • 『夏の響き』(集英社 2005)
  • 『やきにく丼、万歳! おやじの背中、息子の目線』(松柏社 2006)
  • 『未完成の友情』(講談社 2006)
  • 『恋人』(講談社 2008)
  • 『厳父の作法』(日本放送出版協会・生活人新書 2009)
  • 『お母さんブタのダンス』(産経新聞出版 2009)
  • 『東京』(講談社 2009)
  • 『島の文学を歩く』(書肆侃侃房 2010)
  • 『腹の蟲』(講談社 2010)
  • 『坂物語』(講談社 2011) 
  • 『グッバイマイラブ』(東京新聞出版局 2012)
  • 『T0KYO-BRIDGE 東京ブリッジ』(ジョルダンブックス 2012)
  • 親鸞 既往は咎めず』(松柏社 2014)
  • 『忍土』(幻戯書房 2014)
  • 『妻籠め』(小学館 2016)

共・編著[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]