佐藤尚之

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さとう なおゆき
佐藤 尚之
生誕佐藤尚之
(1961-06-01) 1961年6月1日(61歳)
東京都大田区
国籍日本の旗 日本
別名さとなお
出身校駒場東邦中学校・高等学校
早稲田大学政治経済学部経済学科
職業コミュニケーション・ディレクター
クリエイティブ・ディレクター
コピーライター
エッセイスト
ブロガー
活動期間1985年 -
代表作スラムダンク1億冊感謝キャンペーン
星野仙一優勝感謝新聞広告
NECショートフィルム『it』
影響を受けたものインターネット
広告
グルメ
ソーシャルメディア
身長183 cm (6 ft 0 in)
配偶者既婚
受賞JIAAグランプリ
新聞広告賞グランプリ
広告電通賞金賞
カンヌ国際広告祭銅賞
ACC賞
公式サイト個人サイト「www.さとなお.com」(SINCE1995)

佐藤 尚之(さとう なおゆき、1961年6月1日 - )は、日本東京都出身のコミュニケーション・ディレクター。ネット創生期から「さとなお[1]」の名で個人サイトを運営。「株式会社ファンベースカンパニー」創業者(取締役会長)チーフファンベースディレクター。大阪芸術大学客員教授[2]復興庁復興推進参与。一般社団法人(元 公益社団法人)「助けあいジャパン」代表。

人物・来歴[編集]

個人サイト「www.さとなお.com」を、Yahoo!Japan(1996年)やGoogle(1998年)のサービス開始以前の1995年8月から運営し、5000万アクセス超えの人気サイトになる。1998年から「さとなお」名義で複数のエッセイ本を出版、2008年からは佐藤尚之名義で広告・コミュニケーション関連の著書を複数出版する。

2009年には当時の鳩山由紀夫首相に直接Twitter(ツイッター)の利用を勧め、翌年から首相がTwitter利用を開始するなど鳩山内閣ソーシャルメディア・プロジェクトを担当。2011年ソーシャルメディアに対応した消費行動モデル概念『SIPS(シップス)』[3](共感 →確認 →参加 →共有・拡散)を電通「サトナオ・オープン・ラボ」より発表した。

26年勤務した電通から独立後は、コミュニケーション全体を設計する仕事を中心に、ファンを「企業やブランド、商品が大切にしている『価値』を支持している人」と定義し、機能やスペック訴求の広告コミュニケーションから、ファンや情緒価値をより大切にし、中長期的に売上や価値を高める「ファンベース」を提唱[4]。広告コミュニケーションの枠を越えた「全体ソリューション」を構築するのを得意とし、共感→熱狂、愛着→無二、信頼→応援を「ファンベース」のアプローチを主軸に活動している。講演数は年間100本ベースでコミュニケーション関連の講演が多い。

経歴・履歴[編集]

東京都大田区生まれ。駒場東邦中学校・高等学校卒業。中高とラグビー部(ポジションはスクラムハーフ)に所属。1浪(駿台予備学校)を経て、早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業。

株式会社電通入社後、15年間、関西支社にてコピーライターCMプランナー、ウェブ・ディレクターを経てコミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。クリエイティブ局にウェブ部門を立ち上げる。スラムダンク1億冊キャンペーンでJIAA(インターネット広告推進協議会)グランプリ獲得。東日本大震災を機に公益社団法人(元、一般社団法人)「助けあいジャパン」の代表理事に就任。他に「くらしのある家プロジェクト」「MOJO」などの支援団体を立ち上げた。

2011年、株式会社ツナグ設立。2015年に株式会社4thを立ち上げ「コミュニケーションからコミュニティへ」と不特定多数から特定少数に移行していっているプランニングの流れを、コミュニティを自らが主催し体現している。4thとはfamilyという生活仲間、friendsという遊び仲間、workmatesという仕事仲間の次の「4番目の仲間」を意味する。2019年ファンベースカンパニー設立。

ブログエッセイでは「さとなお」名義を使用し書評、バレエ評論なども雑誌などで執筆し、グルメサイト「ジバラン」の運営や、食べ歩き本を何冊も執筆し、著書に『ジバラン・フレンチレストラン・ガイド』『極楽おいしい二泊三日』『うまひゃひゃさぬきうどん』『沖縄上手な旅ごはん』などがある。

2018年、突然アニサキス・アレルギーになり、アナフィラキシーショック[5]という重篤なアレルギー反応での入院をきっかけに、一般社団法人 アニサキスアレルギー協会を設立。

ひとりっ子。妻とは1994年に結婚し翌年に長女が誕生、一児の父。大学時代に早稲田ゴルフ会(WGS)を設立し初代部長に(ベストは72)。J-WAVE番組審議会委員。朝日広告賞審査員、佐治敬三賞審査員、雑誌広告大賞審査員担当。元YOSAKOIソーラン祭り審査員。花火師資格(煙火打揚従事者手帳)取得。美術検定1級。

年表[編集]

1900年代[編集]

  • 1985年4月 - 電通に入社。関西支社クリエイティブ局にてコピーライターCMプランナー(約13年)などを担当した後、ウェブ部門を立ち上げる
  • 1995年8月 - 日本にまだ個人サイトが100くらいしかない時に、個人サイト「www.さとなお.com」(satonao.com)を開設し、本・音楽・映画・食・コラムなど8,000記事以上を執筆する
  • 1996年7月 - 素人参加型の自腹覆面レストラン評価サイト「ジバラン」を2006年まで10年間主催し著書も出版
  • 1999年4月 - 朝日新聞夕刊全国版「さとなおの自腹で満足!コラム連載(1年半)

2000年代[編集]

  • 2000年 - 東京本社に転勤しインタラクティブ局にてクリエイティブ・ディレクターとして数々のキャンペーンを担当する
  • 2004年2月 - NEC 「IT」ショートフィルム を担当
  • 2008年 - 著書『明日の広告』がベストセラーに

2010年代[編集]

  • 2011年1月 - 電通「サトナオ・オープン・ラボ」で、ソーシャルメディアに対応した消費行動モデル概念『SIPS(シップス)』を発表
  • 2011年3月 - Tasukeai Japan 助けあいジャパン 代表理事に
  • 2011年4月 - 電通から独立し、コミュニケーション・デザイン全般を扱う株式会社ツナグ[6]を設立
  • 2011年5月 - 復興庁 政策参与に
  • 2013年3月 - 電通とのエクスクルーシブ契約(他の広告会社と仕事をしない)終了
  • 2013年8月 - 国際交流基金 理事(コミュニケーション担当 2017年まで)に
  • 2014年 - 朝日広告審査員 に
  • 2015年9月 - 著書『明日のプランニング』で「ファンベース」を提言。友人知人こそ最強メディア[7]との考えから「不特定多数へのコミュニケーションから特定少数のコミュニティへ」と、コミュニティ活動に力を入れることを自らで実践するために主宰する「さとなおオープンラボ」のメンバーを主としたコミュニティ運営会社として株式会社4thを設立
  • 2016年4月 - 大阪芸術大学客員教授に就任。東京大学大学院情報学環・学際情報学府の講師(非常勤 2017年まで)。やってみなはれ佐治敬三賞審査員に。
  • 2018年 - J-WAVE番組審議会、厚生労働省「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」委員 に
  • 2018年7月 - アライドアーキテクツの顧問に就任[9]
  • 2019年1月 - 野村ホールディングスとアライドアーキテクツとの三者間で、「ファンベース」を基盤としたマーケティング支援事業を担う合弁会社設立検討の基本合意書を締結[10]
  • 2019年5月 - 株式会社ファンベースカンパニーを設立[11]
  • 2019年7月 - 1,000日チャレンジとして、毎日3キロ以上ランニングをする、1,000日間で美術検定一級を取るなどの実施を開始[12]

2020年代[編集]

  • 2020年4月 - 株式会社ファンベースカンパニー 会長[13]に就任
  • 2020年5月 - 『#応援させて』プロジェクト 開始[14]
  • 2021年6月 - 一般社団法人 アニサキスアレルギー協会 代表理事に就任
  • 2022年4月 - 1,000日チャレンジとして、魚介類完全除去・毎日RUN3キロ・美術検定1級合格 を達成


著書[編集]

佐藤尚之名義での執筆[編集]

  • 2008年1月:『明日の広告』アスキー新書 ISBN 4756150942
  • 2011年10月:『明日のコミュニケーション』アスキー新書 ISBN 4048703005
  • 2015年5月:『明日のプランニング』講談社現代新書 ISBN 4062883023
  • 2018年2月:『ファンベース』ちくま新書 ISBN 448007127X
  • 2020年11月:『ファンベースなひとたち』(共著:津田匡保, おぐら なおみ/漫画)日経BP ISBN 4296107690

さとなお名義での執筆[編集]

  • 1990年代
    • 1998年10月:『うまひゃひゃさぬきうどん』コスモの本
    • 1998年11月:『ジバラン・フレンチレストラン・ガイド』日経BP社
    • 1999年6月:『胃袋で感じた沖縄』コスモの本
  • 2000年代
    • 2001年4月:『さとなおの自腹で満足!』コスモの本
    • 2003年6月:『沖縄上手な旅ごはん』文藝春秋
    • 2010年6月:『極楽おいしい二泊三日』文藝春秋

さとなお名義での執筆(文庫)[編集]

  • 2001年11月:『ジバラン・フレンチレストラン・ガイド』光文社知恵の森文庫
  • 2002年5月:『うまひゃひゃさぬきうどん』光文社知恵の森文庫
  • 2002年9月:『沖縄やぎ地獄』角川文庫(『胃袋で感じた沖縄』の文庫化)
  • 2005年3月:『人生ピロピロ』角川文庫
  • 2005年6月:『沖縄上手な旅ごはん』文春文庫

寄稿・対談など[編集]

主な出演[編集]

テレビ[編集]

  • 2016年3月10日15:53~:TBS系『Nスタ』[16]
  • 2020年4月9日19:58~:テレビ東京系『IKKOの奇跡の瞬間大連発!まぼろし~衝撃映像祭り』[17]

新聞[編集]

  • 2018年2月7日『日刊ゲンダイ』愉快な病人たち
  • 2018年11月18日『朝日新聞』食通・さとなおさん、魚で瀕死「一生食べられないのか」[18]
  • 2019年1月18日『毎日新聞』コミュニケーション・ディレクター 佐藤尚之さん ピークは80歳なんだ、笑っちゃうほど先は長い[19]

広告キャンペーン[編集]

  • Panasonic 「What's New」キャンペーン
  • Panasonic 企業フィルム(郵政大臣賞)
  • 星野仙一阪神優勝感謝個人広告(2004 新聞広告賞グランプリ)
  • カンヌ広告祭ショートリスト(2005 NEC it キャンペーン、スラムダンク)
  • スラムダンク1億冊感謝キャンペーン(2004 JIAAグランプリ、カンヌ広告祭銅賞)
  • JIAAグランプリ 2005(スラムダンク キャンペーン)銅賞(NEC it キャンペーン)、銅賞(トヨタ マークXサイト)

2005年新聞広告賞グランプリ(スラムダンク)

  • トヨタMarkXキャンペーン
  • JAL「idea JAL」キャンペーン

他に、広告電通賞金賞、ACC賞、ロンドン国際広告賞など

さとなおラボ[編集]

  • 2010年3月
    • サトナオ・オープンラボ(電通 コミュニケーション・デザインセンター内)発足[20]
  • 2011年4月
    • 電通モダン・コミュニケーション・ラボ[21]
  • 2012年

「さとなおゼミ」を青山ブックセンター主催で開催(さとなおラボ 0期)

私塾「さとなおオープンラボ」(全10回)を主宰 内容:プランニングの目的と基礎と俯瞰(「企画力を上げるラボ」ではない) 対象者:広い意味で「プランニングの部署に属している方・今後そういう仕事を望んでいる人」

  • 2013年
    • 7月:第1期
    • 10月:第2期
  • 2014年
    • 12月:第3期
  • 2015年
    • 1月:さとなおリレー塾 1期
    • 5月:第4期
    • 5月:さとなおリレー塾 2期
    • 10月:第5期
  • 2016年1月:さとなおリレー塾 3期
    • 3月:関西ラボ第1期
    • 4月:第6期
    • 10月:第7期、関西ラボ第2期
  • 2017年5月:第8期
  • 2018年1月:第9期
  • 2019年1月:第10期
  • 2020年12月:第11期、関西第3期

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 文脈を理解できないマーケターに「さとなお」が苦言 『日経クロストレンド』エステー鹿毛執行役 100番勝負 第12回 2019年06月20日
  2. ^ 大阪芸術大学 客員教授 一覧 大阪芸術大学 公式サイト 2022年2月 現在
  3. ^ “電通「サトナオ・オープン・ラボ」がソーシャルメディアに対応した消費行動モデル概念『SIPS』を発表 株式会社電通 コーポレート・コミュニケーション局 広報部 2011/01/31
  4. ^ クラシコムサロンVol.4「ファンベース視点から考えるブランドコミュニケーション戦略」2018年05月17日に開催 ログミー(クラシコムサロン) Published at 2018.06.27
  5. ^ ある日突然、魚がNGに──。さとなおさんが明かす「アレルギーとの闘い」【極限メシ】 ホットペッパーグルメ「メシ通」西牟田靖の極限メシ リクルート 、2019/12/16
  6. ^ ココが社長室|広告コミュニケーションの流れと、コミュニケーションデザインについて 佐藤尚之様 社内講演会 事業プロデュース集団 - 株式会社グランドビジョン 公式サイト
  7. ^ 伝わらない時代の「伝わる」プランニング ―マスベースとファンベース― THE YOMIURI SHIMBUN(読売新聞広告局 特集 ファンとコミュニケーションする) 
  8. ^ 「アニサキスアレルギー」の恐怖 集英社 週プレNEWS 興山英雄、2021/08/17
  9. ^ “さとなお”こと佐藤尚之氏がアライドアーキテクツの顧問に就任 広告主企業のファンベース施策を支援 MarkeZine(マーケジン)翔泳社 2018/07/23 13:00
  10. ^ 野村HDなど、「ファンベース」を基盤としたマーケティング支援事業を担う合弁会社設立の検討に関する基本合意書を締結 日本経済新聞 電子版 2019/1/11 15:30
  11. ^ さとなお氏ら3者がファンベースカンパニーを設立 元ネスレ日本の津田氏も参加 宣伝会議 編集部 2019.05.10 掲載
  12. ^ noteを1年毎日書いてきたけど、少しペースを緩めたいと思います さとなお(佐藤尚之)公式note 2020/07/12 23:03
  13. ^ 株式会社ファンベースカンパニー 社長の交代と「ファンベースを知る制度」開始のお知らせ PR TIMES 株式会社ファンベースカンパニー プレスリリース 2020年4月1日17時00分
  14. ^ 「#応援させて」プロジェクトを始めましたさとなお(佐藤尚之)公式note 2020年5月1日 22:01
  15. ^ 15人のトップクリエイターたちが語る「新しい答え」のつくりかた。  PR TIMES 株式会社誠文堂新光社 2021年11月23日 10時30分
  16. ^ 「Nスタ」 2016年3月10日(木)放送内容 価格.com テレビ紹介情報、2016/03/10
  17. ^ アニサキス・アレルギーの恐怖! 20〜30分でショック死してしまう可能性も。 ある日突然キバをむく”シャレにならない食べ物” テレ東プラス、2020/04/8
  18. ^ 食通・さとなおさん、魚で瀕死「一生食べられないのか」 朝日新聞デジタル 水野梓 2018年11月18日 15時50分
  19. ^ 人生は夕方から楽しくなる 毎日新聞夕刊 2019年1月18日
  20. ^ 生活者視点の次世代型ソリューションを提供する『サトナオ・オープンラボ』が発足(株式会社電通 ニュースリリース、2010年3月1日)
  21. ^ 電通、「電通モダン・コミュニケーション・ラボ」発足 主宰者・佐藤尚之氏は3月末で電通退社 MarkeZine(マーケジン)翔泳社、2011/03/30 12:20

外部リンク[編集]