佐喜眞淳
佐喜眞 淳 さきま あつし | |
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生年月日 | 1964年8月9日(57歳) |
出生地 | 琉球政府宜野湾市 |
出身校 | 千葉商科大学商経学部 |
前職 | 沖縄県宜野湾市長 |
所属政党 |
(自由民主党→) 無所属 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2012年2月13日 - 2018年8月18日 |
選挙区 | 宜野湾市選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2006年[1] - 2012年 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2001年[1] - 2006年 |
佐喜眞 淳(さきま あつし、1964年8月9日 - )とは、日本の政治家。元沖縄県宜野湾市長(第16、17代)、元沖縄県議会議員(2期)、元宜野湾市議会議員(2期)。
来歴[編集]
琉球政府宜野湾市生まれ。沖縄県立普天間高等学校、千葉商科大学商経学部経営学科卒業[2]。大学卒業後、フランスに留学し、8年間滞在した。日本に帰国後、自由民主党に入党。1997年より旅行会社に勤務。
2001年の宜野湾市議会議員選挙に出馬し、初当選。2005年にも再選されたが、任期途中で辞職。沖縄県議会議員選挙に宜野湾市選挙区から出馬し、当選。2010年に再選。
2012年2月、安里猛の病気辞任に伴う宜野湾市長選挙に自民・公明・新党改革3党の推薦を受けて出馬。安里の前任者で、社民・共産・沖縄社会大衆3党が推薦する伊波洋一を900票の僅差で破り、当選した[3][4]。
2015年9月、翌年の宜野湾市長選挙に再選を目指して出馬する意向を表明[5][6]。前回に引き続き自民・公明両党の推薦を受けたほか、舛添要一東京都知事の支援も受け[7]、相手候補を約6千票の大差で破り、再選された[8][9][10]。2016年1月29日、首相官邸で安倍晋三首相に面会し、改めて普天間飛行場の早期閉鎖を要請した[11]。
2018年6月5日に任期満了に伴う11月の沖縄県知事選挙に佐喜真を擁立することを自民党沖縄県連が決定[12]。翁長知事の死去に伴い選挙が9月に前倒しされたことを受け、8月14日に辞表を提出した上で知事選への立候補を正式表明した[13]。同年9月30日執行の知事選において元衆議院議員の玉城デニーに敗れ、落選[14]。
略歴[編集]
- 1964年 沖縄県宜野湾市生まれ
- 1982年 沖縄県立普天間高等学校卒業
- 1986年 千葉商科大学商経学部経営学科卒業
- 1997年 旅行会社に勤務
- 2001年 宜野湾市議会議員選挙に出馬、初当選
- 2002年 宜野湾市議会議員選挙に出馬、再選
- 2006年 沖縄県議会議員選挙に宜野湾市選挙区から出馬、当選
- 2008年 沖縄県議会議員選挙に宜野湾市選挙区から出馬、再選
- 2012年 宜野湾市長選挙に出馬、当選
- 2016年 宜野湾市長選挙に出馬、再選
- 2018年 沖縄県知事選挙に出馬、落選[14]
*参考[15]
実績[編集]
宜野湾市長時代の実績[編集]
- 西普天間住宅地区の一部(約51ha)返還の実現
- 西普天間住宅地区から国道58号へ接道するアクセス道路を米軍基地共同利用による建設への取り組み(インダストリアル・コリドー地区内アクセス道路)
- 市民防災室を設置し、防災体制を強化
- 自主防災組織の育成支援、備蓄食料確保(8自治会200万円/設立時支援)
- 災害時に米軍基地を通行できる協定を締結
- 基地内通行を含む防災避難ビルを毎年複数回実施
- 西海岸地区への防災避難ビルを指定(23棟)
- 宜野湾市防災計画策定(平成28年3月)
- 宜野湾市総合防災マップを作成し、市内全世帯に配布
- 指定管理者制度の拡大
・ベイサイドセンター(効果額:2,446万円/年) ・市内公園・トロピカルビーチ(効果額:2,163万円/年) ・赤道、伊利原老人センター(効果額:263万円/年)
- 特別養護老人ホーム福寿園の民営化
- 給食調理業務の民間委託
- パスポート申請窓口の開設
- 市民課窓口の民間委託
- 市立野嵩保育所の民営化
- 入札制度を低入札制度から最低制限価格制度へ変革
- サンエーコンベンションシティ、ドンキホーテ、ニトリ、プロと、ゼビオ等の企業誘致、立地と雇用の拡大(新規雇用1,200名余、税収:1億4,800万円増大)
政策・主張[編集]
2018年沖縄県知事選挙で掲げた政策[編集]
- 全国最低の県民1人当たり所得を引き上げ(平成27年度の約217万円から300万円への増額)[16]。
- 新次元の産業経済発展戦略により、県内企業の経営体質の強靱化を図ることで「賃金の大幅な引き上げ」、「正規雇用率の改善」を実現する。県内の企業への支援制度を創設することで、賃金の引き上げにつなげる。これらの施策で県民所得300万円を実現する[17]。
- 子育て中の女性の働きやすい職場環境づくりの実現。女性就業相談支援の充実、短時間預かり支援、セクハラ・パワハラの相談窓口の充実などによって、女性の働きやすい環境を実現する[17]。
- 高速フリーWi−Fi環境や那覇空港(国内線・国際線ビル連結施設など)、観光スポットを整備し、宿泊施設などの受け入れ態勢を整え、「魅力ある観光商品」の開発を支援することで現在の倍に当たる観光収入1兆3千億円を目指す[18]。
- 宮古島など離島の振興策として、下地島空港の開発推進[19]、平良港の整備[19]、航空運賃の軽減[19]を掲げた。
- 離島の中学生が沖縄本島の高校に自由に進学できるよう第2、第3の離島学生寮を整備する[20]。
- 離島の定住人口を維持するため、空き家利活用対策の充実や公営住宅を整備する[20]。
- 離島でも安心して子育てや豊かな暮らしができるよう本島と比べ割高な生活費を削減する[21]。
- 離島での救急搬送体制の充実や専門医の巡回診察、 診療所の診療体制の充実等で医療体制を強化する[21]。
- 高齢者が安心して暮らせる沖縄を実現するため、特別養護老人ホームの施設整備支援、居住支援、社会参加支援、認知症対策支援などの取り組み、地域包括ケアシステムの機能強化の支援による介護サービスの充実をはかる[22]。
- 子供の保育料、給食費、医療費を無料化[16]。
- 世界トップクラスの医師や最先端の医療機器を集約した医療センターの設置。県立北部病院と北部地区医師会病院を再編統合した基幹病院を整備するなど、地域による医療格差を解消する[22]。
基地問題[編集]
- 普天間飛行場の早期返還を主張している[23][16]。辺野古移設については「県が埋め立て承認を撤回した。政府と県の法廷闘争も考えられ、法的にどうなるかを注視する」とした[23]が、自身の賛否は示さなかった[16][24]。
- 宜野湾市の総面積 (19.5km2) の25%を占める普天間飛行場について、宜野湾市長就任以来、早期の危険性除去を主張。2013年12月4日、普天間飛行場の移設について「県内、県外、国外を問わず全ての可能性を含め、一日も早い閉鎖・返還を図るべきだ」と述べ、名護市辺野古への移設も事実上容認する考えを表明した[25]。一方で2016年の宜野湾市長選挙では、普天間飛行場の移設先について辺野古を含めて具体的な地名の言及は避け、「普天間の固定化阻止」「早期の危険性除去」「5年以内の運用停止」を主張し、辺野古への移設反対を掲げる対立候補の志村恵一郎を破り再選された[26]。
- 普天間飛行場の跡地利用として、宜野湾市にディズニーリゾートを誘致する構想を示した[27]。
米軍事故対応[編集]
- 2017年10月に起きた東村高江で米軍大型輸送ヘリコプターCH53Eの不時着・炎上事故に関して、安全確認ができるまでの飛行停止を米軍に要望した。琉球新報のインタビューでは「(飛行停止)は最低限の対応だと思う。確認されないままの運用はやっぱり問題」と述べた[28]。
人柄[編集]
スポーツ[編集]
趣味[編集]
- 趣味は、空手、ジョギング、ラジオ体操[30]
好物[編集]
- 好きな食べ物は、フーチャンプルー、もずく酢[31]
脚注[編集]
- ^ a b 佐喜眞アツシ特設サイト・プロフィール2020年1月4日閲覧
- ^ 第16代市長のページ(プロフィール) | 宜野湾市公式ホームページ
- ^ “佐喜真氏が初当選 26年半ぶりに保守市政へ 普天間の「早期返還」優先”. 産経新聞. (2012年2月12日) 2012年2月12日閲覧。
- ^ “900票で佐喜真氏 開票結果”. 産経新聞. (2012年2月12日) 2012年2月12日閲覧。
- ^ “佐喜真氏が出馬表明「普天間の危険除去」宜野湾市長選”. 琉球新報. (2015年9月6日) 2016年1月26日閲覧。
- ^ “佐喜真氏が宜野湾市長選出馬表明 「普天間の固定化阻止」”. 沖縄タイムス. (2015年9月6日) 2016年1月26日閲覧。
- ^ “宜野湾市長選あす告示 普天間争点、現新一騎討ちへ”. 産経新聞. (2016年1月16日) 2016年1月26日閲覧。
- ^ “「オール沖縄」敗北の波紋 宜野湾市長選、明暗分かれる”. 朝日新聞. (2016年1月26日) 2016年1月30日閲覧。
- ^ “宜野湾市長選挙、佐喜真氏が圧勝 実績・経済政策訴え再選”. 沖縄タイムス. (2016年1月25日) 2016年1月25日閲覧。
- ^ “宜野湾市長に佐喜真氏再選 志村氏に5857票差”. 琉球新報. (2016年1月25日) 2016年1月25日閲覧。
- ^ “【宜野湾市長再選】安倍首相「良い結果でよかった」佐喜真淳市長と官邸で面会”. 産経新聞. (2016年1月29日) 2016年1月30日閲覧。
- ^ “選挙 沖縄県知事選 宜野湾市長擁立、自民県連が決定”. 毎日新聞. (2018年7月6日) 2018年7月6日閲覧。
- ^ “佐喜真淳氏が正式出馬表明「国との関係を再構築」宜野湾市長の辞表も提出 沖縄県知事選”. 産経新聞. (2018年8月14日) 2018年8月14日閲覧。
- ^ a b Rich, Motoko (2018年9月30日). “U.S. Marine’s Son Wins Okinawa Election on Promise to Oppose Military Base”. The New York Times 2018年10月1日閲覧。
- ^ http://sakima-atsushi.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/
- ^ a b c d “佐喜真淳氏が政策集 普天間「一日も早い返還実現」、辺野古移設には賛否示さず”. 産経新聞. (2018年9月3日) 2018年9月12日閲覧。
- ^ a b “沖縄知事選[政策比較](5)雇用と労働環境”. 沖縄タイムス. (2018年9月26日) 2018年9月26日閲覧。
- ^ “沖縄知事選[政策比較](5)雇用と労働環境”. 沖縄タイムス. (2018年9月26日) 2018年9月26日閲覧。
- ^ a b c “沖縄県知事選 佐喜真氏が総決起大会支持を訴え”. 宮古新報. (2018年9月8日) 2018年9月12日閲覧。
- ^ a b “陸自計画、尖閣で相違 県知事選”. 八重山毎日新聞. (2018年9月20日) 2018年9月26日閲覧。
- ^ a b “県知事選 主要候補が政策強調 候補者に聞く”. 宮古新報. (2018年9月19日) 2018年9月12日閲覧。
- ^ a b “沖縄知事選[政策比較](8)医療・福祉と環境対策”. 沖縄タイムス. (2018年9月27日) 2018年9月27日閲覧。
- ^ a b “知事選の最大争点「辺野古移設」”. 琉球新報. (2018年9月8日)
- ^ “沖縄県知事選:佐喜真氏が公約 辺野古移設の是非示さず - 毎日新聞” (日本語). 毎日新聞 2018年9月12日閲覧。
- ^ “宜野湾市長、辺野古移設を容認 「県内、県外、国外問わず」”. 琉球新報. (2013年12月5日) 2013年12月5日閲覧。
- ^ “宜野湾市長選挙、佐喜真氏が圧勝 5857票の大差”. 沖縄タイムス. (2016年1月25日) 2016年1月26日閲覧。
- ^ “普天間跡地 ディズニー誘致構想 菅官房長官が支援示唆”. ニュースサイト「毎日新聞」. (2015年12月8日) 2018年9月9日閲覧。
- ^ “安全確認まで同型機飛行停止を要求 佐喜真宜野湾市長が米軍に”. (2017年10月16日) 2018年9月9日閲覧。
- ^ http://atsushi-sakima.jp/
- ^ http://atsushi-sakima.jp/
- ^ http://atsushi-sakima.jp/
外部リンク[編集]
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