佐倉丸
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基本情報 | |
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経歴 | |
竣工 | 1887年10月 |
その後 | 1904年5月3日閉塞のため自沈 |
要目 | |
総トン数 | 2,953 トン |
垂線間長 | 103.86 m |
幅 | 11.77 m |
深さ | 8.02 m |
主機関 | 三連成レシプロ機関 1基 |
出力 | 250馬力 |
速力 | 12.0ノット |
佐倉丸(さくらまる)は、1887年にイギリスで竣工した鋼製汽船。
概要[編集]

佐倉丸。約790人の移民をペルーへ運んだ。
1887年10月にグラスゴーのエイトケン&マンセル社でイギリス船「モーガル(Mogul)」として建造された。 日清戦争のときに日本政府が購入し、当時歩兵第二連隊があった千葉県佐倉にちなんで「佐倉丸」と名付けられた。
1896年11月1日に陸軍省より日本郵船に払い下げられ、ハワイへの移民輸送等に従事。
1899年、移民請負会社・森岡商会によりチャーターされ、ペルー移民第1船として横浜港からカヤオ港へ向け出航。約790人の移民をペルーへ運んだ。
1904年5月3日未明、日露戦争の第三回旅順港閉塞作戦に白石葭江少佐指揮で参加し、自沈した。要目表の写真はこの作戦前に撮影された記念写真である。
エピソード[編集]
1917年、佐倉丸の鐘は元老・西園寺公望により財団法人立命館に寄付され、当時京都市上京区にあった立命館大学広小路学舎「養性館」屋上に設置された。この鐘は「時の鐘」と呼ばれ、長く立命館学園のシンボルとして親しまれた。立命館大学は1981年に「広小路学舎」を閉校し、京都市北区の「衣笠キャンパス」に全学統合移転したため、現在広小路の地に「時の鐘」はない。
参考文献[編集]
- 山田廸生 『船にみる日本人移民史』 中央公論新社〈中公新書〉、1998年。
- 海人社『世界の艦船』1994年3月号 No.478
- 海人社『世界の艦船 別冊 日本郵船船舶100年史』1984年 ISBN 4-905551-20-X
- 日本郵船株式会社『七つの海で一世紀 日本郵船創業100周年記念船舶写真集』1985年