佐久間中継局

佐久間中継局（さくまちゅうけいきょく）は、静岡県浜松市天竜区に置かれているテレビ・ラジオ放送の中継局。

佐久間テレビ・FM中継局[編集]

所在地[編集]

浜松市天竜区佐久間町佐久間（羽ヶ庄）^[1]^[2]^[3]

デジタルテレビ放送[編集]

リモコン番号	放送局名	チャンネル番号	空中線電力	ERP	偏波面	放送対象地域	放送区域内世帯数	運用開始日
1	NHK静岡総合	20	3W	11.5W	水平偏波^[1]	静岡県	約1,700世帯	2008年 11月4日^[1]
2	NHK静岡教育	13		11.5W		全国
4	SDT 静岡第一テレビ	25		10.5W		静岡県
5	SATV 静岡朝日テレビ	23
6	SBS 静岡放送	21
8	SUT テレビ静岡	22

放送区域[編集]

浜松市天竜区の一部^[3]（旧・佐久間町域）

歴史[編集]

2008年
- 9月26日 - 予備免許交付
- 9月29日 - 試験放送開始
- 11月4日 - 本免許交付、同日より本放送を開始^[1]

アナログテレビ放送（2011年7月24日で放送終了）[編集]

チャンネル番号	放送局名	空中線電力	ERP	偏波面	放送対象地域	放送区域内世帯数	運用開始日
18^{[注 1]}	NHK静岡教育	映像30W/ 音声7.5W	映像145W/ 音声36W	水平偏波	全国	約-世帯	1964年 10月1日^[4]
32	SUT テレビ静岡		映像120W/ 音声31W		静岡県		1981年 9月30日^[5]
35	SDT 静岡第一テレビ		映像130W/ 音声32W				1982年 4月23日^[6]
49^{[注 2]}	NHK静岡総合		映像125W/ 音声31W				1964年10月1日^[4]^[7]
51^{[注 3]}	SBS 静岡放送		映像125W/ 音声31W				1964年10月1日^[4]^[7]
53	SATV 静岡朝日テレビ		映像125W/ 音声33W				1982年4月23日^[9]

全局2011年 7月24日の正午をもって放送終了し、デジタルテレビ放送に完全移行した。

FMラジオ放送[編集]

周波数（MHz）	放送局名	空中線電力	ERP	偏波面	放送対象地域	放送区域内世帯数	運用開始日
84.8	NHK静岡 FM	10W	28W	水平偏波	静岡県	約-世帯	1969年 12月19日^[10]

NHK佐久間ラジオ中継局[編集]

所在地[編集]

浜松市天竜区佐久間町佐久間（電源開発佐久間発電所敷地内）

送信設備[編集]

周波数（kHz）	放送局名	空中線電力	放送対象地域	放送区域内世帯数	運用開始日
1341	NHK静岡第1	100W	静岡県	約-世帯	1964年2月1日^[11] （1957年11月8日^[12]）

括弧内は実用化試験局としての運用開始日。

補足[編集]

1957年に電源開発佐久間発電所の送電線を用いた「送電線放送」の実験局として開設した^[13]^[14]。開設の目的は超高圧送電線から発生するコロナ放電による受信障害の防止にあった^[13]。その後、1963年12月に郵政省が送電線放送局の免許方針を決めたため、NHKは送電線放送局への申請を行い、1964年2月1日より本放送の運用を開始した^[15]。なお、実験局時代は「JO3AB」の呼出符号があった^[12]。
そのため、当該送電線が通る浜松市天竜区の国道152号線・佐久間川沿い及び愛知県北設楽郡東栄町市街・設楽町北部・豊田市の一部（小田木町周辺）もカバーしている。また、当送電線の延長線にある、東京都町田市の電源開発株式会社西東京変電所の近辺でも受信可能。^[16]

SBS佐久間ラジオ中継局[編集]

所在地[編集]

浜松市天竜区佐久間町川合831番1号

送信設備[編集]

周波数（kHz）	放送局名	空中線電力	放送対象地域	放送区域内世帯数	運用開始日
1404	SBS 静岡放送	100W	静岡県	約1,482世帯	1998年 4月1日^[17]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

^ 開局時は2チャンネル^[4]
^ 開局時は10チャンネル^[4]
^ 開局時は12チャンネル^[8]

出典[編集]

^ ^a ^b ^c ^d “東海地区の開局状況（静岡県）”. 総務省、東海総合通信局. 2018年5月10日閲覧。
^ 地上波デジタルテレビチャンネル一覧（静岡県）（NHK静岡放送局）
^ ^a ^b 地上デジタルテレビジョン放送局「佐久間中継局」の予備免許（報道資料2008年9月26日）（総務省東海総合通信局）
^ ^a ^b ^c ^d 日本放送協会編『NHK年鑑'65』日本放送出版協会、1965年10月25日、234頁。NDLJP:2474362/158。
^ テレビ静岡社史編纂委員会／編『テレビ静岡二十年の歩み』テレビ静岡、1988年、303頁。
^ 静岡第一テレビ社史編纂室編纂『静岡第一テレビ十年史』静岡第一テレビ、1991年、279頁。
^ 静岡放送50年史編纂委員会／編『静岡放送50年史』静岡放送、2002年、256頁。
^ 日本民間放送連盟編『日本放送年鑑'66』旺文社、1966年、696頁。
^ 二十年史編集事務局編『明日へ翔ぶ : 静岡朝日テレビ二十年史』静岡朝日テレビ、1998年、328頁。
^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室編『NHK年鑑'70』日本放送出版協会、1970年9月20日、317頁。NDLJP:2525970/195。
^ 日本放送協会編『NHK年鑑'64』日本放送出版協会、1964年10月15日、54頁。NDLJP:2474361/37。
^ ^a ^b 日本放送協会編『NHK年鑑'63』日本放送出版協会、1963年10月10日、388頁。NDLJP:2474360/235。
^ ^a ^b 日本放送協会編『NHK年鑑1959』日本放送出版協会、1958年12月1日、236頁。NDLJP:2474355/196。
^ 日本放送協会編『NHK年鑑1959』日本放送出版協会、1958年12月1日、310頁。NDLJP:2474355/233。
^ 日本放送協会編『NHK年鑑'64』日本放送出版協会、1964年10月15日、191頁。NDLJP:2474361/117。
^ 変電所近くで遠方のラジオ局の放送が聞こえる?・・送電線放送（受信サービス株式会社／internet archiveより）
^ 静岡放送50年史編纂委員会／編『静岡放送50年史』静岡放送、2002年、132-133頁。

[5] 開局時は2チャンネル^[4]

[8] 開局時は10チャンネル^[4]

[11] 開局時は12チャンネル^[8]

[soumu1-1] “東海地区の開局状況（静岡県）”. 総務省、東海総合通信局. 2018年5月10日閲覧。

[nhk-shizuoka-2] 地上波デジタルテレビチャンネル一覧（静岡県）（NHK静岡放送局）

[houdou_20080926-3] 地上デジタルテレビジョン放送局「佐久間中継局」の予備免許（報道資料2008年9月26日）（総務省東海総合通信局）

[NHK'65-4] 日本放送協会編『NHK年鑑'65』日本放送出版協会、1965年10月25日、234頁。NDLJP:2474362/158。

[6] テレビ静岡社史編纂委員会／編『テレビ静岡二十年の歩み』テレビ静岡、1988年、303頁。

[7] 静岡第一テレビ社史編纂室編纂『静岡第一テレビ十年史』静岡第一テレビ、1991年、279頁。

[9] 静岡放送50年史編纂委員会／編『静岡放送50年史』静岡放送、2002年、256頁。

[10] 日本民間放送連盟編『日本放送年鑑'66』旺文社、1966年、696頁。

[12] 二十年史編集事務局編『明日へ翔ぶ : 静岡朝日テレビ二十年史』静岡朝日テレビ、1998年、328頁。

[13] 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室編『NHK年鑑'70』日本放送出版協会、1970年9月20日、317頁。NDLJP:2525970/195。

[14] 日本放送協会編『NHK年鑑'64』日本放送出版協会、1964年10月15日、54頁。NDLJP:2474361/37。

[NHK'63-15] 日本放送協会編『NHK年鑑'63』日本放送出版協会、1963年10月10日、388頁。NDLJP:2474360/235。

[NHK1959-16] 日本放送協会編『NHK年鑑1959』日本放送出版協会、1958年12月1日、236頁。NDLJP:2474355/196。

[17] 日本放送協会編『NHK年鑑1959』日本放送出版協会、1958年12月1日、310頁。NDLJP:2474355/233。

[18] 日本放送協会編『NHK年鑑'64』日本放送出版協会、1964年10月15日、191頁。NDLJP:2474361/117。

[soudensen-19] 変電所近くで遠方のラジオ局の放送が聞こえる?・・送電線放送（受信サービス株式会社／internet archiveより）

[SBS50th-20] 静岡放送50年史編纂委員会／編『静岡放送50年史』静岡放送、2002年、132-133頁。

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[注 1]

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[注 2]

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[注 3]

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