佐々木直次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

佐々木 直次郎(ささき なおじろう、1901年明治34年)3月27日 - 1943年昭和18年)5月24日)は、日本翻訳家

略歴[編集]

石川県小松市生まれ。小松中学校を経て金沢第一中学校に転じ、四年修了で第四高等学校に進む。1925年東京帝国大学文学部英吉利文学科卒。同大学院を経て、日本大学で短期間教える。

1931年9月から1932年11月にかけて第一書房より刊行された『エドガア・アラン・ポオ小説全集』を訳出。ポーの本格的翻訳として注目を浴びる。その他、ロバート・ルイス・スティーヴンスン宝島』『ジーキル博士とハイド氏の怪事件』、チャールズ・ディッケンズ二都物語』などの訳書がある。肺炎で急死。42歳没。

訳書[編集]

収録:メエルストロムの旋渦, 穽と振子, ぴよんぴよん蛙, 軽気球虚報, ミイラとの口論, 鐘塔の悪魔, おしやべり心臓, 早過ぎる埋葬, タアル博士及びフェザア教授の療法, イイロスとチャアミオンとの会話
  • エドガア・アラン・ポオ『群集の人』第一書房〈エドガア・アラン・ポオ小説全集 第2巻〉、1931年11月。
収録:罎の中から出た手記, メッツェンゲルシタイン, 流行児, ペスト王, 天邪鬼の鬼, ベレニス, 群集の人, アッシャア家の崩壊, 奇態の天使, 沈黙, アルンハイムの領地, ランダアの小邸
  • エドガア・アラン・ポオ『偸まれた手紙』第一書房〈エドガア・アラン・ポオ小説全集 第3巻〉、1932年5月。
収録:黄金虫, モルグ街の殺人事件, マリイ・ロジェエの怪事件, 偸まれた手紙, お前が犯人だ
  • エドガア・アラン・ポオ『妖精の島』第一書房〈エドガア・アラン・ポオ小説全集 第4巻〉、1932年11月。
収録:ハンス・プファアルの無類の冒険, 影, ウィリアム・ウィルスン, 妖精の島, ブラックウッド風の作品の書き方, 苦境, 厳正科学の一として考察したる詐欺, モレラ, メズメリズムの啓示
  • エドガア・アラン・ポオ『黒猫』第一書房〈エドガア・アラン・ポオ小説全集 第5巻〉、1933年7月。
収録:しめしあはせ, モノスとユウナとの対話, 橢円の肖像画, ボンボン, フォン・ケムペレンと彼の発見, 実業家, 黒猫, シェヘラザアデの千二夜目の物語, 天蛾, 息をなくする話, シンガム・ボブ氏の文学的生涯
  • スティーヴンスン『宝島』岩波書店岩波文庫〉、1935年10月。NDLJP:1149177
  • ディッケンズ『二都物語』上巻、岩波書店〈岩波文庫〉、1936年10月。NDLJP:1136187
  • ディッケンズ『二都物語』中巻、岩波書店〈岩波文庫〉、1937年4月。NDLJP:1136196
  • ディッケンズ『二都物語』下巻、岩波書店〈岩波文庫〉、1937年6月。NDLJP:1136201
  • ワイルド『サロメ』岩波書店〈岩波文庫〉、1939年2月。NDLJP:1149644 NDLJP:1150054
  • マンスフィールド『序曲・入江のほとり』冨山房〈冨山房百科文庫 84〉、1939年7月。
  • デフォー『ロビンソン・クルーソー物語』主婦の友社、1941年12月。
    • デフォー『ロビンソン・クルーソー物語』主婦の友社、1948年9月、改訂再版。NDLJP:1168417
  • スティーヴンソン『ジキル博士とハイド氏 附ボウ作黄金虫』大泉書店〈新選世界大衆文学集〉、1949年4月。
  • スティーブンソン『ジーキル博士とハイド氏』新潮社新潮文庫〉、1950年11月。
  • スティーブンスン『宝島』岩波書店〈岩波少年文庫 1〉、1950年12月。
  • スティーブンソン、ポオ『ジーキル博士とハイド氏・黒猫』新潮社〈新版世界文学全集 19〉、1959年2月。

参考文献[編集]

  • 宮永孝『ポーと日本 その受容の歴史』彩流社、2000年5月。ISBN 9784882026488

外部リンク[編集]