伊藤圭祐
生誕 | 1979年8月 |
---|---|
居住 | 日本 |
研究分野 | 農芸化学 |
研究機関 |
東京大学 静岡県立大学 |
出身校 |
日本獣医畜産大学応用生命科学部卒業 静岡県立大学大学院生活健康科学研究科博士前期課程修了 東京大学大学院農学生命科学研究科博士後期課程修了 |
主な業績 | グルカンスクラーゼの立体構造の解明 |
プロジェクト:人物伝 |
伊藤 圭祐(いとう けいすけ、1979年8月 - )は、日本の農芸化学者。専門は、タンパク質工学・味覚科学。学位は、博士(農学)(東京大学・2008年)。静岡県立大学食品栄養科学部准教授・大学院食品栄養環境科学研究院准教授。
東京大学大学院農学生命科学研究科特任研究員、静岡県立大学食品栄養科学部助教などを歴任。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]1979年生まれ[1]。日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)応用生命科学部食品科学科に入学[2]。食品学を学び、2003年に日本獣医畜産大学を卒業[2][3]。その後、静岡県立大学大学院に進学、生活健康科学研究科にて学んだ[2]。2005年、静岡県立大学大学院博士前期課程を修了[2]。さらに、東京大学大学院農学生命科学研究科に進学[2]。2008年、東京大学大学院博士後期課程を修了[2][3]。それに伴い、東京大学より博士(農学)の学位を取得[2][4]。
学究活動
[編集]2008年、東大院農学生命科学研究科博士課程修了後、同研究科特任研究員に就任[2][5]。同年、京都大学大学院医学研究科客員研究員を兼任[2]。また、2009年には日本学術振興会特別研究員にもなっている[2][5]。2010年、静岡県立大学食品栄養科学部の助教に就任した[2]。
2016年、静岡県立大学食品栄養環境科学研究院・食品栄養科学部食品生命科学科(食品化学研究室)准教授[1]。
研究
[編集]主な分野
[編集]農芸化学を専門に研究しており、特に蛋白質工学や味覚科学といった領域を中心としている[6]。特に蛋白質について着目しており、その構造と機能について調査を行い、それぞれの相関について分析を試みている[7]。また、ヒトにとって有益な蛋白質の生産を試みており、蛋白質を生成する微生物を用いた研究に取り組んでいる[7]。
グルカンスクラーゼの立体構造の解明
[編集]2011年、岩田想や伊藤創平とともに、齲蝕の病原因子となる酵素「グルカンスクラーゼ」の立体構造を明らかにした[8][9]。それに伴い、グルカンスクラーゼによる多糖の合成メカニズムを解明した[8][9]。なお、齲蝕の病原因子となる酵素の立体構造を解明したのは、世界で史上初めてである[8][10]。
伊藤圭祐らは、大腸菌を利用してグルカンスクラーゼ大量に合成し、それらにX線を照射し結晶の内部を分析することで、その立体構造を明らかにした[11][12]。
略歴
[編集]- 1979年 - 生誕
- 2003年 - 日本獣医畜産大学応用生命科学部食品科学科卒業
- 2005年 - 静岡県立大学大学院生活健康科学研究科修士課程修了
- 2008年
- 2009年 - 日本学術振興会特別研究員
- 2010年 - 静岡県立大学食品栄養科学部助教
- 2016年 - 静岡県立大学食品栄養科学部准教授
脚注
[編集]- ^ a b 「教員情報詳細」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ a b c d e f g h i j k 「Biomolecular Engineering Lab. / Members' profile」『伊藤圭祐』静岡県立大学食品栄養科学部生物分子工学研究室。
- ^ a b 「最終学歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ 「学位」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ a b 「主な経歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ 「専門分野」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ a b 「主要研究テーマ」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース』静岡県立大学。
- ^ a b c 静岡県立大学・京都大学・東京大学・科学技術振興機構「虫歯の病原因子である酵素の立体構造を世界で初めて解明――虫歯の予防物質を探索するための手がかりを得る」『虫歯の病原因子である酵素の立体構造を世界で初めて解明~虫歯の予防物質を探索するための手がかりを得る~』科学技術振興機構、2011年2月17日。
- ^ a b 「京大ら、虫歯の病原因子である酵素の立体構造を解明」『京大ら、虫歯の病原因子である酵素の立体構造を解明 | エンタープライズ | マイコミジャーナル』毎日コミュニケーションズ、2011年2月18日。
- ^ 「虫歯のもと『ねばねば』作る酵素、初めて解明」『虫歯のもと「ねばねば」作る酵素、初めて解明 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)』読売新聞グループ本社、2011年2月19日。
- ^ 鍛治信太郎「虫歯の原因酵素、正体解明 歯周病など予防に期待」『asahi.com(朝日新聞社):虫歯の原因酵素、正体解明 歯周病など予防に期待 - アピタル(医療・健康)』朝日新聞社、2011年2月18日。
- ^ 「虫歯酵素、立体構造を解明=予防物質開発に期待-静岡県立大など」『時事ドットコム:虫歯酵素、立体構造を解明=予防物質開発に期待-静岡県立大など』時事通信社、2011年2月18日。
- ^ 博士論文書誌データベース
関連人物
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 伊藤圭祐 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
- 論文一覧(KAKEN)
- Biomolecular Engineering Lab - 伊藤が所属する研究室の公式ウェブサイト
- 静岡県立大学食品栄養科学部 - 静岡県立大学食品栄養科学部の公式ウェブサイト
- 静岡県公立大学法人 静岡県立大学 大学院生活健康科学研究科 食品栄養科学専攻 - 静岡県立大学大学院生活健康科学研究科食品栄養科学専攻の公式ウェブサイト
- USフォーラム2017ハイライト 食物アレルギー物質の混入を瞬時に見分けるしくみ - YouTube(伊藤のUSフォーラムでの発表)
- USフォーラム2015ハイライト産業廃棄物から機能性食品!?“緑茶ペプチド”の開発 - YouTube(伊藤のUSフォーラムでの発表)
- USフォーラム2014 ハイライト 世界初!『他の機能成分の効果を増強する』新しいタイプの糖尿病改善ペプチドを発見! - YouTube(伊藤のUSフォーラムでの発表)