伊勢鎌倉駅

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伊勢鎌倉駅
駅入口
いせかまくら
Ise-kamakura
伊勢竹原 (4.3 km)
(2.8 km) 伊勢八知
地図
所在地 三重県津市美杉町八知
北緯34度34分26.56秒 東経136度16分41.79秒 / 北緯34.5740444度 東経136.2782750度 / 34.5740444; 136.2782750座標: 北緯34度34分26.56秒 東経136度16分41.79秒 / 北緯34.5740444度 東経136.2782750度 / 34.5740444; 136.2782750
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 名松線
キロ程 33.8 km(松阪起点)
電報略号 カマ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
7人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1935年昭和10年)12月5日[1]
備考 無人駅
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伊勢鎌倉駅(いせかまくらえき)は、三重県津市美杉町八知にある、東海旅客鉄道(JR東海)名松線である。

歴史[編集]

家城駅 - 伊勢奥津駅間建設計画が立案された当初、当駅新設予定は無かった[2]。そこで当時の八知村長や村の有力者は建設を所管する鉄道省岐阜建設事務所へ何度も陳情し、駅員を配置しない簡易駅として新設することが認められた[2]第二次世界大戦中は、各駅からの乗車人数が1日数十人までに制限されたため、駅員がいない当駅に乗車希望者が殺到すると言う事態が発生した[3]

戦後、駅舎を建設し寄付すれば駅員配置を認める決定が成されたため、八知村は1947年(昭和22年)6月駅舎建設開始、同年8月6日に鉄道省へ引渡した[2]。これを受け駅に電話を引入れ、同年10月1日から駅員2名が配置された[2]

年表[編集]

駅構造[編集]

線路北側に単式ホーム1面1線を有する地上駅

松阪駅管理の無人駅。ホーム上に1998年頃に新築された待合所が設置されている。以前は木造待合所で、比津駅2007年まであった待合所と似たものであった。

利用状況[編集]

「三重県統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[7]。なお、2009年度 - 2015年度は、2009年10月 - 2016年3月まで行われていたバス代行輸送分を含んでいる。

年度 1日平均
乗車人員
1954年[8] 95
1956年[9] 109
1998年 19
1999年 17
2000年 15
2001年 13
2002年 10
2003年 10
2004年 10
2005年 9
2006年 9
2007年 8
2008年 9
2009年 8
2010年 8
2011年 6
2012年 8
2013年 6
2014年 5
2015年 6
2016年 7
2017年 7
2018年 6
2019年 7

駅周辺[編集]

この近辺の山々には美杉地区名産の美杉杉が一面生えている。当駅の主な利用者が住む集落は徒歩10分程伊勢八知駅寄りに離れている。また直線距離にして約2.8km西方に布引峠を始めとしたメナード青山リゾートホテル群があるが、峠とを最短距離で結ぶ道は無い。

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
名松線
伊勢竹原駅 - 伊勢鎌倉駅 - 伊勢八知駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 25号 紀勢本線・参宮線・名松線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月10日、26-27頁。 
  2. ^ a b c d e f g h 美杉村史編集委員会 1981, p. 164.
  3. ^ 美杉村史編集委員会 1981, p. 166.
  4. ^ 「運輸省告示第248号」『官報』1947年9月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ 「日本国有鉄道公示第307号」『官報』1951年11月30日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ “JR東海、来年3月改正で名松線全線再開へ…6年5か月ぶり”. Response. (2015年12月18日). http://s.response.jp/article/2015/12/18/266458.html 2015年12月18日閲覧。 
  7. ^ 三重県統計書 - 三重県
  8. ^ 美杉村史編集委員会 1981, p. 167.
  9. ^ 美杉村史編集委員会 1981, p. 171.

参考文献[編集]

  • 美杉村史編集委員会『美杉村史 下巻』美杉村役場、1981年3月25日、997頁。 全国書誌番号:82006004

関連項目[編集]