企業戦士
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企業戦士(きぎょうせんし)とは、日本において企業の利益のために粉骨砕身で働くサラリーマンを意味する。がむしゃらに働く仕事第一の社員をからかってこう呼ぶこともある。
概要[編集]
自らの身も家庭や家族をも顧みず会社や上司の命令のままに働く姿を戦場での兵隊に例えたものである。
戦後の日本の経済成長を支える存在であると企業や社会から重宝され、高度経済成長以降「日本株式会社」の主な担い手となった。
彼らは、特に1968年(昭和43年)頃から昭和50年代にかけて、丸善石油(現・コスモ石油)のCMの「モーレツ」にちなんで「猛烈社員」「モーレツ社員」等と呼ばれた。
詳細は「コスモ石油#広告・協賛活動」を参照
1990年代(平成初期)のバブル経済崩壊後は年功序列などの日本的経営に変化が起こった。サラリーマンが企業のために全てを犠牲にして働いても賃金は上昇せず、むしろ高年齢化したこうした従業員がリストラの名の下で、整理解雇に遭うようになった。また、リストラによって会社に対する忠誠心を失わせる結果に繋がった。
一方で企業においても社会情勢の不安定な変化や過労死の増加により、労働者の働き方が見直されるきっかけになった。