令和3年台風第16号
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台風第16号 | |
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カテゴリー5の スーパー・タイフーン (SSHWS) | |
![]() 衛星画像 | |
発生期間 | 2021年9月23日12時 - 10月2日0時(UTC) |
寿命 | 8.5日 |
最低気圧 | 920 hPa |
最大風速 (日気象庁解析) | 105 knot |
死傷者数 | 負傷者21人 |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
令和3年台風第16号(れいわ3ねんたいふうだい16ごう)は、2021年9月に発生し日本に接近した台風である。
概要[編集]
9月23日21時(JST)、マリアナ諸島で台風16号が発生し、アジア名「ミンドゥル(MINDULLE)」と命名された。命名国は北朝鮮で、朝鮮語でタンポポ(민들레)を意味する[1]。台風は発達・大型化しながら日本の南を北上し、26日15時には「猛烈な」台風となった[2]。最盛期の勢力は、中心気圧920hPa、中心付近の最大風速55メートル、最大瞬間風速75メートルであった。9月29日には名古屋大学の研究チームが航空機観測を行った[3]。その後10月1日に「大型で非常に強い」台風として八丈島に最も接近し、伊豆諸島や千葉県等を暴風域に巻き込みながら進んだ[4]。そして翌日2日9時に日本の東で温帯低気圧に変わった。
影響・被害[編集]
台風が接近した関東地方などで影響・被害が出た。10月1日に観測された最大瞬間風速は、千葉県銚子市で41.8m/s、三宅島の坪田で41.7m/sなど[4]。千葉県では、いすみ市に「緊急安全確保」が出され、 勝浦市・いすみ市・御宿町には「避難指示」が出された[5]。
総務省消防庁によると、11月26日までに確認された人的被害は、重傷者1人・軽傷者20人。また住家被害は、一部破損8棟・床上浸水と床下浸水がそれぞれ1棟ずつ[5]。
気象津波の観測[編集]
この台風の北上において東京大学の田中宏幸教授らの研究チームは世界で初めて素粒子(ミュー粒子)を用いて東京湾で気象津波を観測した[6]。
脚注[編集]
- ^ “デジタル台風:2021年台風16号(ミンドゥル|MINDULLE)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2021年11月27日閲覧。
- ^ “台風16号 きょう26日「猛烈な」勢力に 関東は1日(金)頃に大荒れか(気象予報士 青山 亜紀子)” (日本語). tenki.jp. 2021年11月27日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “台風16号 非常に強い勢力で金曜日 伊豆諸島にかなり接近へ”. NHKニュース. 2021年11月27日閲覧。
- ^ a b “台風16号 温帯低気圧に変わる 引き続き高波に警戒・注意(気象予報士 日直主任)” (日本語). tenki.jp. 2021年11月27日閲覧。
- ^ a b 令和3年台風第16号による被害及び消防機関等の対応状況(第4報) (PDF)
- ^ “昨秋、東京湾で「気象津波」トンガ沖噴火で注目”. 東京新聞. 2022年4月30日閲覧。
関連項目[編集]
- 平成25年台風第26号 - この台風と進路等が類似していた台風で、関東地方に接近し、伊豆大島に大きな被害を出した。