仙台市交通局1000系電車

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仙台市交通局1000系電車
仙台市地下鉄1000系(2008年10月21日 / 八乙女 - 黒松)
仙台市地下鉄1000系
(2008年10月21日 / 八乙女 - 黒松
基本情報
製造所 川崎重工業
主要諸元
編成 4両編成21本(84両)
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500V 架空電車線方式
最高運転速度 75 km/h
起動加速度 3.0km/h/s
更新車は3.5 km/h/s
減速度(常用) 3.7 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 576
車両定員 先頭車144(座席58)人
中間車144(座席58または54)
車両重量 先頭車27.0t
中間車37.0t
編成重量 128.0t
全長 20,000(先頭車21,750) mm
全幅 2,890 mm
全高 4,040 mm
台車 ボルスタレス台車・緩衝ゴム式
先頭車SS-005形
中間車SS-105形
主電動機 かご形三相誘導電動機 160kW
駆動方式 歯車形軸継手式平行カルダン駆動
歯車比 15:86 (5.73)
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御
制動装置 電気指令式ブレーキ(HRDA-1)、応荷重付,遅れ込め制御付,保安ブレーキ付
保安装置 車内信号閉塞式/列車無線/対列車画像伝送装置/ATC(自動列車制御装置)/ATO(自動列車運転装置)
備考 冷房(非更新車:無/更新車・有)
右運転台車
Wikipedia laurier W.png
第28回(1988年
ローレル賞受賞車両

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仙台市交通局1000系電車(せんだいしこうつうきょく1000けいでんしゃ)は、仙台市交通局仙台市地下鉄南北線用の通勤形電車

概要[編集]

量産先行車は1985年昭和60年)に落成し、翌々年の1987年(昭和62年)の南北線開業時から運用されている。開業時までに、4両編成19本(76両)が製造された。1992年平成4年)の泉中央延伸時に4両編成1本、1996年(平成8年)には輸送力増強を目的としてさらに4両編成1本が増備され、2007年(平成19年)4月現在4両編成21本(84両)が在籍する。車両形式は1100形・1200形・1300形・1600形となっており、1400形・1500形は6両編成化用に欠番となっている。

仕様[編集]

本項では登場当初の仕様について記す。

編成表
 
富沢
形式 1100形 1200形 1300形 1600形
車両番号 1101

1121
1201

1221
1301

1321
1601

1621

車体は20m級片側4扉のアルミ合金製で、全体はエンゼルホワイトに塗装されており、側面にライトグリーン・エメラルドグリーンの2色帯が入っている。先頭車は中間車と同じ定員を確保したため、全長は中間車よりも長い22mとなっている[1]。車体幅は2900mmと地下鉄車両としては異例の広幅を採用した。これは将来的なクロスシートの改造工事を考慮したものである[2]。側扉窓が楕円形と言う通勤型電車としては非常に珍しいものであり、この意匠は東西線向け2000系にも受け継がれた。台車は外付けディスクブレーキ台車を装着しており、日本の地下鉄車両では唯一の採用例である。

南北線では泉中央駅を除いて各駅のプラットホームは列車の進行方向に対して必ず右側になり、ワンマン運転が前提であるため運転士がプラットホームの状況を確認する必要があることから、運転席は進行方向に対して右側に設置された。これに伴ない東北地方の鉄道車両では初となる右手式のワンハンドルマスコンが採用された。制御方式は電機子チョッパ制御を採用し、日本の鉄道車両としてはATOによるファジィ制御を初めて採用した[3]

車内は7人がけのロングシートで、袖仕切には風防が設置されている。連結面は広幅の貫通路となっており、2・3号車のみ仕切り扉が設置されている。

更新・改造工事[編集]

仙台市地下鉄1000N系
(2008年10月21日 / 八乙女 - 黒松)

2004年(平成16年)度より更新工事が始まり、未更新編成は2013年6月28日の運行が最後となった[4]。更新工事が施工された車両は、系列名称が1000系から1000N系に変更されている[5][6]

更新工事の内容は以下の通り[7]

  • 客用ドア上部へのLEDスクロール式車内案内表示器の設置。ただし車両番号の末尾が01の編成のみ、LEDマップ式表示器・LEDスクロール式表示器が混在。新造当初から設置されている第21編成(最終増備車)とは設置場所が異なる。
  • 車椅子スペースの設置。
  • 冷房装置の新設。
  • 行先表示器のLED化。
  • 制御装置をVVVFインバータへ換装。
  • ベンチレーターの撤去(車両番号の末尾が01、07、09の編成は未施工)。
  • 仕切扉の増設(車両番号の末尾が06、19の編成のみ)。
  • ワイパーを空気式から電動式へ換装。
  • 車上検査機能付モニタ装置の設置。

以下は未更新車にも施工されており、更新工事とは直接関係のないものである。

  • つり革の増設。
  • 排障器(スカート)の換装。
  • 座席の7人掛け→6人掛けへの変更(車体中央部に手すりの設置)。

2015年(平成27年)には仙台市地下鉄東西線開業に伴い車内自動放送が更新された。 2016年(平成28年)2月末までに全車でLED車内照明を搭載。

脚注[編集]

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  1. ^ 鉄道ファン』1985年6月号 p.68
  2. ^ 鉄道ファン』1985年6月号 p.64
  3. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第6号、鉄道ジャーナル社、1987年5月、 111頁。
  4. ^ 「地下鉄南北線1000系車両のラストランについて」(仙台市交通局公式サイト)
  5. ^ 交友社「鉄道ファン」2008年2月号
  6. ^ 仙台市高速鉄道東西線トータルデザイン委員会 車両デザインガイドラインについて (PDF) - 仙台市交通局 2006年9月27日
  7. ^ 電気車研究会鉄道ピクトリアル』2004年10月号臨時増刊号

外部リンク[編集]