仙人部落
仙人部落 | |
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ジャンル | ナンセンス漫画 |
漫画 | |
作者 | 小島功 |
出版社 | 徳間書店 |
掲載誌 | アサヒ芸能 |
発表期間 | 1956年 - 2014年 |
話数 | 2861 |
アニメ | |
原作 | 小島功 |
製作 | TCJ |
放送局 | フジテレビ |
発表期間 | 1963年9月4日 - 1964年2月23日 |
話数 | 23 |
テンプレート - ノート |
『仙人部落』(せんにんぶらく)は、小島功の4コマ漫画。また、それを原作としたテレビアニメ、映画。
概要[編集]
漫画は1956年10月に『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)で連載が開始された。『週刊アサヒ芸能』2014年8月7日号(7月29日発売)にて次号から休載することが発表され、それから8か月半後の2015年4月14日に小島が87歳で逝去したため同号の掲載作が最終回となり、連載終了した。最終的に連載は57年11か月に及び、連載回数は2861回である[1]。この57年11月という連載期間は、日本漫画史上、最長記録である[2]。
なお、2013年現在、ギネス世界記録が認定する単一作家による漫画の世界最長連載記録はJim Russellの『The Potts』の連載61年(1940年〜2001年)である[3]。
ストーリー[編集]
仙人たちの住んでいる土地「仙人部落」が舞台になっており、老師[4](白い髭を生やしていて、よく杖をついている)や青年の仙人・中年の仙人・仙女、「仙人部落」を管轄する警官[5]や代官[6]などが登場し、さまざまな術などを使って生活している「仙人たち」の日常がコント風に描かれている。エロチック・お色気な描写が主体である一方、基本はナンセンスなギャグ展開が多く見られる。
小島は本作品の単行本に寄せた序文において「この漫画はコントの作法です」と述べており、スピーディーなアイデアの飛躍に重点を置いていたという[7]。
テレビアニメ[編集]
1963年9月4日-1964年2月23日までフジテレビ系列で放送。全23話。初期の日本のテレビアニメである。第8話までは水曜日23:40 - 23:55(JST、以下同)、第9話以降は日曜日22:30 - 22:45に放送。当時のアニメとしてはかなり遅い時間に放送されており、特に第8話までは深夜枠だった為に日本最古の深夜アニメとされる。また、4コマ漫画で初めてテレビアニメ化した作品でもある。
スタッフ[編集]
登場人物・声の出演[編集]
主題歌[編集]
DVD-BOX、ビデオ「エイケンTVアニメグラフィティ」、主題歌集ビデオ等の映像ソフトに本作のオープニングとして収録されている映像は、本来サブタイトルが表示される本編冒頭部分に「仙人部落」の電子テロップを重ねたもので、本放送当時のオープニング映像はビデオソフト化されていない。
主題歌の音源自体はCD「ジャイアントロボ~ルパン三世 山下毅雄の全貌 Mission1 -アニメ特撮編-」、「エイケン・アンソロジー 1963〜1972」等に収録されている。
サブタイトル[編集]
- 第1話 「スタミナアンプルの巻」
- 第2話 「風鈴の巻」
- 第3話 「チャールストンの巻」
- 第4話 「陽気なユーレイの巻」(DVDでは「陽気な幽霊の巻」)
- 第5話 「ヴィーナスの巻」
- 第6話 「SEXの巻」
- 第7話 「おとぎばなしの巻」
- 第8話 「消ゴムの巻」(DVDでは「消しゴムの巻」)
- 第9話 「鳥の巻」
- 第10話 「星の話の巻」
- 第11話 「浮気の巻」
- 第12話 「魔女の巻」
- 第13話 「雪の巻」
- 第14話 「結婚記念日の巻」
- 第15話 「正月の巻」
- 第16話 「旅の若者の巻」
- 第17話 「札の巻」
- 第18話 「なくて七くせの巻」
- 第19話 「三匹の狐の巻」
- 第20話 「鬼の話の巻」
- 第21話 「春の足音の巻」
- 第22話 「本日の運命の巻」
- 第23話 「映画鑑賞の巻」
放送局[編集]
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- フジテレビ(制作局):水曜 23:40 - 23:55(第8話まで) → 日曜 22:30 - 22:45(第9話以降)
- 札幌テレビ:木曜 22:15 - 22:30[8]
- 青森放送:日曜 23:15 - 23:30[9]
- 山形テレビ(1970年に放送):火曜 22:45 - 23:00[10]
- 仙台放送:日曜 22:30 - 22:45[11]
- 福島テレビ:木曜 23:15 - 23:30(1964年4月 - 7月) → 水曜 23:15 - 23:30(1964年8月)[12]
- 北陸放送(1967年に放送):水曜 11:15 - 11:30[13]
ビデオソフト化・再放送[編集]
- 1984年に東映ビデオから発売された、歴代TCJ・エイケン作品を1話ずつ収録したビデオソフト「エイケンTVアニメグラフィティ3」に、「宇宙少年ソラン」、「忍風カムイ外伝」、「スカイヤーズ5」と共に本作の第4話「陽気なユーレイの巻」と第5話「ヴィーナスの巻」が収録された。
- 2007年11月10日、フジテレビ721の番組「昭和アニメ伝説 〜テレビアニメの夜明け・エイケン〜」内で第5話[14]「ヴィーナスの巻」が放送された。同番組では「おとぎマンガカレンダー」も1話分放送された。
- 2015年9月25日に株式会社ベストフィールド(販売元:TCエンタテインメント)からDVD-BOXが発売された[15]。フィルムの現存が確認されていない第12話・第19話を除いた計21話を収録。
外部リンク[編集]
フジテレビ 水曜23:40枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
海外ニュース
(→水曜23:55枠へ移動) |
仙人部落
(1963年9月-1963年10月) |
海外ニュース
(→水曜23:55枠から再び移動) |
フジテレビ 日曜22:30枠 | ||
ダイヤモンド・グローブ
※21:45-22:45 → 21:00-21:45 |
仙人部落
(1963年11月-1964年2月) |
巴里の唄
|
映画[編集]
1961年2月8日に新東宝より『風流滑稽譚 仙人部落』(ふりゅうこっけいたん せんにんぶらく)のタイトルで公開された。実写映画。
あらすじ[編集]
服飾デザイナー・内木天兵は大森安治に仕事の名誉も恋人も奪われ、世をはかなんで熱海の錦ケ浦に飛び込む。気がつくとそこは仙人の世界で、天兵は仙人の長老・名鏡仙人の弟子になり仙人の仲間入りをする。天兵が開発した「七色のパンティー」が女仙たちに大流行となるが。男の仙人たちは怒って天兵を追放することを議決。仙人界から落とされた天兵は病院の一室で眼を覚ます。退院した天兵は以前の気弱な青年ではなく、希望に溢れた明るい青年になっていたのだった。
スタッフ[編集]
キャスト[編集]
- 内木天兵:沼田曜一
- 松山秋子・秀麗:大空真弓
- 松山種庄・部落長:九重京司
- 松山照子・三姐:花岡菊子
- トモ子・豚玲:橘恵子
- 大森安治・孫瑞奉:人見明
- 近藤洋子・二姐:三条魔子
- 鬼山重太・羅貫中:御木本伸介
- 重太の妻・丁玲:山下明子
- 医者・名鏡仙人:左卜全
- 洗濯屋の小僧・小毛:丸山明宏
- 内木運兵・趙雪子:鈴木信二
- 内木のり子・巧々:山村邦子
- 奈良山大吉・王大夫署長:菅原文太
- 雑誌記者・税務所役人:杉山弘太郎
- マダム・マヤ:小畠絹子
脚注[編集]
- ^ 『週刊アサヒ芸能』2015年5月14日号より
- ^ 「碧南一家連載50年記念特集 (PDF) 」 『広報へきなん』第1805巻、碧南市、2017年2月1日、 2-5頁、2019年3月11日閲覧。
- ^ Longest running cartoon strip by a single artist、ギネス世界記録。(2012/12/1閲覧)
- ^ 小島功『仙人部落』1 大和書房〈ペンギンコミック〉 1965年 4頁
- ^ 小島功『仙人部落』2 大和書房〈ペンギンコミック〉 1965年 56頁
- ^ 小島功『仙人部落』2 大和書房〈ペンギンコミック〉 1965年 75頁
- ^ 小島功『仙人部落』2 大和書房〈ペンギンコミック〉 1965年 3-4頁
- ^ 『北海道新聞』(マイクロフィルム版) 1964年(昭和39年)4月 - 8月、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1965年5月2日 - 5月30日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1970年4月7日 - 5月28日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1963年12月8日 - 1964年1月26日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1964年4月3日 - 8月26日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北日本新聞』1967年9月6日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 番組告知では第1話として紹介されていた。
- ^ http://www.amazon.co.jp/dp/B00Z62M032