今村岳司
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いまむら たけし
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| 生年月日 | 1972年11月28日(44歳) |
| 出生地 | |
| 出身校 | 京都大学法学部 |
| 前職 | 西宮市議会議員 |
| 現職 | 西宮市長 |
| 所属政党 | 無所属 |
| 公式サイト | 今村岳司オフィシャルサイト |
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| 当選回数 | 1回 |
| 在任期間 | 2014年5月16日 - 現職 |
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| 当選回数 | 4回 |
| 在任期間 | 1999年6月11日[1] - 2014年4月12日 |
今村 岳司(いまむら たけし、1972年(昭和47年)11月28日 - )は、日本の政治家。兵庫県西宮市長(1期)。元西宮市議会議員(4期)。
来歴[編集]
兵庫県西宮市生まれ。神戸大学附属住吉小学校、甲陽学院中学校・高等学校、京都大学法学部卒業。大学在学中は、進学塾「浜学園」で算数科の講師を務めていた[2]。大学卒業後、就職面接で「いずれ政治家になるので時期が来たら辞める」と宣言した上で[3]リクルートに入社し[2]、1999年に退社。
同年4月25日投開票の西宮市議会議員選挙に無所属で出馬し、最年少の26歳でトップ当選した[4]。
初当選後、6月に開かれた西宮市議会初日に「茶髪、ピアス、ひげヅラ」という格好で市議会に現れ、話題となる[3]。選挙戦とはまったく異なる姿であったことについて問われると「(写真は)あの方が選挙に通ると思ったから。こっちが本来の自分です」とコメントし[3]、自らの出で立ちの意義について、「政治の業界には…若いやつが政治に目を向けたくなるような同世代のヒーローがいない。じゃ、おれが興味の対象になってやろう」と語った[3]。
以後、4期連続で西宮市議に当選し、うち初当選を含む3回は得票数トップで当選した。
2013年11月28日、西宮市長選挙に出馬する意向を表明。市長選挙告示前日の2014年4月12日、西宮市議会議長に辞職願を提出し、市議を辞職した[5]。西宮市長選には既成政党の推薦や支持を受けず、無所属で立候補し、自民・民主・公明3党の推薦を受けて出馬した現職の河野昌弘市長、前市議の高橋倫恵ら2候補を破り、初当選した[6]。同年5月17日、西宮市役所に初登庁した[7]。
人物[編集]
- 尊敬するものとして、小沢一郎の哲学と野中広務の手腕を挙げている[3]。
- 今村は有権者を「お客」と呼ぶ[3]。これは社会人時代に営業マンとして身につけた「社会のリアルな感覚」を政治に反映させたものである[3]。今村は、「道路を広げたりカーブミラーを付けたりする政治に『お客さんが飽きてる』政治状況を根本から変えたい」と述べている[3]。そして、「こっちも客を選ぶ」「『道路を作って』なんておれに言わないで」とコメントしている[3]。
- 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、西宮市の生家が全焼する被害を受ける。その時、震災対応に当たる自衛官や消防士の活動に感銘を受け、国や地域に尽くすために政治家を志望した[2]。
- 2011年の東日本大震災においては、当時西宮市議会議員であった今村は、自身の3月13日付ブログで「ボランティアの連中」について「被災していない人間に被災者の気持ちが分かるわけがない」「ボランティアは、被災者が食うべきものを食い、被災者が飲むべき水を飲み、被災者が寝るべきところで寝る」等と攻撃した。「要はプロに任せること」「被災地に必要なのは、プロだけです」とボランティア不要・迷惑論を展開した[8]。このブログの内容はかつての被災者で、当時市議会議員の地位にある者の意見として、インターネットを通じて広く拡散した。
- 趣味は料理、ギター演奏。好きな言葉は「照見五蘊皆空 度一切苦厄」(般若心経の一節)。オフィシャルサイトのデザインは今村自身の手によるものである[2]。
- フジテレビアナウンサーの佐々木恭子は、小学校時代の同級生である。
物議を醸した出来事[編集]
- 2014年3月に今村の政治団体が発行したチラシに掲載されている人物写真に添えられたコメントの大半がその写真の人物の発言ではなかった。また、表紙に写っている、「私はまだ十代だから投票には行けません。ハタチ以上のオトナのひとたちは、どうか、ちゃんと投票に行ってください」というコメントが添えられた女性は今村の事務所のスタッフであったが、西宮市民ではなかった。6月の市議会定例会で、市議から「過剰な演出ではないか」と指摘を受けた際、今村は「メッセージのイメージに合う人物をモデルに使ったにすぎず、記事は写真本人のメッセージではない」と認めた上で、「(掲載)人物の年齢や住所を掲載していないのに、なぜその情報を知っているのか」と反論した[9]。
- 2015年1月15日、阪神・淡路大震災の被災者に対して市が提供した借り上げ復興住宅に関する報道が、在京テレビ局の番組で放送される。この報道に対し、市は「住み替えに対するの支援策を紹介せず、追い出していると受け止められる内容で、公正さに欠ける偏向報道だ」として抗議し、テレビ局側が謝罪。これを受ける形で今村は1月23日の定例会見で、「重要政策の報道に関し、市が『偏向報道』と判断した場合、メディア名と抗議文を広報誌とホームページ上に掲載する。改善されない場合、今後その報道機関の取材には応じない」と発表した[10][11]。
- 3日後の1月26日、「市に批判的な報道」を対象とするものと誤解される恐れがあるとして、「重大な誤解を与える報道をした場合には抗議し、改善を求める」との表現に改めたが[12]、その後も今村は「取材拒否の方針を撤回しているわけではない」と主張。これに対し同志社大学名誉教授の渡辺武達は「報道の萎縮につながる危険性があり、憲法21条に違反する」と述べた[13]。
- 2015年の12月議会に、市は、借り上げ復興住宅の住民7世帯を相手取り、住宅の明け渡しを求め提訴する議案を提出。今村は直後に自身のブログで「継続入居を認めるという方針変更は絶対にない」と表明した。同年12月25日、大川原成彦市議会議長はこれを受けて「議会の判断を全く理解していない。市民の声に耳を傾けながらかじを取るべきだ」と批判する声明を出した[14][15]。
- 2015年10月21日、宝塚市長の中川智子は、記者会見よりもホームページでの文書掲載を優先する西宮市の方針に対し「ご自身中心の情報発信で、同じ首長として怒りに震える」と述べた。これに対し今村は「そんな方がいるのかと驚きに震えた」と返答した[17][18]。
- 2015年11月16日、市長選で唯一応援を受けていた自身の出身会派「蒼士会」が「市長との信頼関係で疑義を持たざるを得ない問題が生じた」として解散。これにより市議会の6会派すべてが反市長派に回った[19]。
- 2016年6月25日、西宮市が参議院選挙への投票を呼び掛ける目的で配布した広報誌「西宮市政ニュース」6月25日発行分に、「政治家は『国民の代表』ではなく『投票した人』の代表に過ぎない」との内容が記載された。記載内容が憲法43条違反であるとして市議会から追及を受ける。県選挙管理委員会からも「誤解を与える表現で不適切だ」と指摘されるが[20]、今村は「投票に行くことの意義・責任・正当性を訴える内容であり、不適切な表現ではない」と反論した[21]。
- 7月2日、この問題につき、神戸市長の久元喜造は自身のブログで「明確な憲法違反であり、早急にこのようなふざけた見解を撤回すべき」と述べた[22]。これに対し今村は「近隣市長として、よその市長にあれこれ言うのはいかがなものか」と不快感を示した[23]。7月8日には市議会の八木米太朗議長が「広報を私物化している」と批判し、「市長は『裸の王様』のようになっている」とコメントした[24]。
- 2016年10月4日、前述の八木米太朗議長は記者会見を開き、9月7日の市議会における今村の様子を明らかにした。市議の一人がマニフェストの進捗状況について今村に質問したところ、今村は登壇した議員をずっとにらみつけていたという。八木は「いかがなものかと言わざるを得ない」と今村を批判した[25]。
- 2016年11月27日、中高生を対象にした催し「中高生3万人の夢プロジェクト」で「中高生のころ、教室の鍵を盗み、授業を抜け出してたばこを吸っていた」「教室の合鍵を作り、面白くない授業を抜け出して、たばこを吸い、マージャンをした」「見回りのガードマンにはエロ本やお酒を渡して味方に付けた」と過去の犯罪行為を公の場所で発言。自身で犯罪行為をしたにもかかわらず、何等の反省もなく、それらの行為に対して悪いことだったとの意識はなかった。12月8日の市議会本会議において一色風子から「公の場で言うことか。市長として自覚を持つべきだ」と指摘されたが、今村は自身のブログで「ピンクのダサいスーツに黒縁眼鏡で『お下品ザマス!』って言っている女教師みたい」「キレイゴトは中高生を子ども扱いし、敬意を欠いている」と反論した[26][27]。市議会最大会派は「議員を揶揄し、愚弄している」「中高生に模範を示すべき立場なのに問題」とし[28]、12月19日、市議会はブログの削除と発言の撤回と謝罪を求める決議案を全会一致で可決した。今村は発言の撤回は拒否したが、ブログについては「コースが悪すぎて、当てちゃったという感じ。反省している」と述べた[29]。
- 2016年12月に行われた市の幹部会議で今村は「議会は自然災害のようなもの」と発言。これを聞きつけた市議が翌2017年の3月定例会で問題視すると、今村は同月の幹部会議で情報漏えいについて、幹部らにくぎを刺した後、数人の議員を名指しして批判を行った[30]。
脚注[編集]
- ^ 20. 兵庫県知事・市町長・議会議員任期満了日一覧/参考資料:兵庫県市町要覧
- ^ a b c d 今村岳司オフィシャルサイト - いまむらたけし・history
- ^ a b c d e f g h i 関西じつわ 1999年10月号 No.65, p. 72.
- ^ 西宮市議会議員選挙 結果 - ザ選挙(1999年4月)
- ^ 今村岳司オフィシャルサイト - 活動日記 2014年4月12日
- ^ “西宮市長選 41歳今村氏が初当選”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞). (2014年4月20日) 2015年1月22日閲覧。
- ^ “「市民とともに改革進める」今村・西宮市長が初登庁 兵庫”. 産経ニュース (産経新聞). (2014年5月17日) 2015年1月22日閲覧。
- ^ あの恐怖と屈辱は、記憶よりさらに奥に刻みつけられてしまっている。
- ^ “西宮市長のチラシに演出?写真とコメント「無関係」”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞). (2014年6月23日) 2015-01-22 [閲覧。
- ^ 西宮市長:「偏向報道」は取材拒否 機関名や内容公表 毎日新聞 2015年1月23日
- ^ “西宮市長「偏向報道」なら取材拒否 市が判断、メディア名も公表”. 神戸新聞. (2015年1月23日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ 西宮市の「偏向報道」対応に論議 市、取材拒否を削除朝日新聞2015年1月27日
- ^ “「偏向報道には取材拒否」元リクルートの市長、メディアと全面対決…在京テレビ局の「謝罪」で怒り収まらず”. 産経WEST. (2015年2月4日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ 西宮市議長が異例の市長批判神戸新聞2015年12月25日
- ^ “「議会判断理解してない」 西宮市長を議長が批判”. 産経WEST. (2015年12月25日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ “借り上げ復興住宅明け渡し求め提訴 西宮市”. 神戸新聞. (2016年5月30日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ “西宮市長「驚きに震える」 宝塚市長「怒りに震える」に反論”. 神戸新聞. (2015年11月26日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ “「怒りに震える人いることに驚きに震える」と西宮市長 HP優先の方針固持 批判の宝塚市長と“応酬””. 産経WEST. (2015年11月27日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ “条例否決、批判決議… 激化する西宮市長VS議会”. 神戸新聞. (2016年3月22日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ “兵庫・西宮市広報紙「政治家は投票者の代表」、県選管は「誤解与える」”. 産経WEST. (2016年6月30日) 2016年7月20日閲覧。
- ^ 参院選広報に「政治家は投票者の代表」、西宮市 読売新聞 2016年6月30日
- ^ 西宮市「政治家は投票した人の代表」 – 久元 喜造ブログ
- ^ “選挙ミス連発で西宮市長謝罪 広報批判には不快感”. 神戸新聞. (2016年7月14日) 2016年7月20日閲覧。
- ^ “「西宮市長は裸の王様」広報紙表現問題で市会議長”. 神戸新聞. (2016年7月8日) 2016年7月19日閲覧。
- ^ “議長が再び市長批判「議員にらみつける」 西宮”. 神戸新聞. (2016年10月4日) 2016年12月2日閲覧。
- ^ “過去の“不良”行為 市長が中高生に自慢 西宮”. 神戸新聞. (2016年12月13日) 2016年12月14日閲覧。
- ^ Smokin' in the boys room 今村岳司活動日記 2016年12月8日
- ^ 西宮市長、ブログで議員をやゆ「ダサいスーツの女教師」 共同通信2016年12月14日
- ^ “西宮市長「不良自慢」発言の撤回拒否”. 神戸新聞. (2016年12月19日) 2017年5月17日閲覧。
- ^ “今村市長就任3年 西宮市政を検証(上)”. 神戸新聞. (2017年5月17日) 2017年5月17日閲覧。
参考文献[編集]
- 「茶髪ピアスの市会議員 今村岳司さん」、『関西じつわ 1999年10月号 No.65』、日本ジャーナル出版、1999年10月、 72頁。
外部リンク[編集]
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