仁王 (ゲーム)

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仁王
ジャンル ファンタジー
ゲーム
ゲームジャンル ダーク戦国アクションRPG
対応機種 PlayStation 4
開発元 コーエーテクモゲームスTeam NINJA
発売元 日本の旗 コーエーテクモゲームス
世界の旗 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
プロデューサー シブサワ・コウ
鯉沼久史
発売日 日本の旗 2017年2月9日
アメリカ合衆国の旗 2017年2月7日
欧州連合の旗 2017年2月8日
レイティング CEROD(17才以上対象)
ESRBM(17歳以上)
漫画:仁王〜金色の侍〜
原作・原案など コーエーテクモゲームス
作画 片山陽介
出版社 講談社
掲載誌 別冊少年マガジン
発表号 2016年6月号 - 2017年5月号
巻数 全3巻
テンプレート - ノート
プロジェクト ゲーム漫画
ポータル ゲーム漫画

仁王』(におう、Nioh)は、コーエーテクモゲームスより2017年2月9日に発売されたPlayStation 4用ゲームソフト。

概要[編集]

戦国時代の日本にたどり着いた金髪碧眼の侍「ウィリアム」(三浦按針)を主人公とするアクションRPG

「戦国死にゲー」と称される通り難易度は高く、何度も死んでゲームオーバーを繰り返すことでプレイヤーが上達していく『デモンズソウル』を始めとする所謂「死にゲー」の要素が盛り込まれている[1]。また、ハックアンドスラッシュの要素も含まれている[1]

歴史設定はそれほど厳密なものではなく、日本古来の妖怪といったファンタジー要素も含まれている。

2017年2月24日、本作のパッケージ出荷本数とDL版販売本数の合計が全世界累計で100万本を突破したと発表した[2]

開発経緯[編集]

2004年10月28日コーエー、シブサワコウプロダクション、黒澤プロダクションの3社による協同プロジェクト『鬼(仮称)』として制作発表が行われ、映画監督黒澤明の遺稿を元にした2006年公開予定の映画を核としたメディアミックス作品の一つとして、次世代プレイステーション(後のPlayStation 3)用ソフトとしてゲームが開発中であることを発表[3]。その後2005年5月18日にハードメーカーよりPS3が正式発表されたのを受け、コーエーのPS3参入ソフト第1弾として正式タイトル『仁王』が発表された[4]。この時点ではゲームも映画の公開に合わせて2006年に発売予定とされていた。内容についてはジャンルは「歴史アクションエンターテインメント」であり、「ロールプレイングの要素が強いアクションゲーム。仲間と協力しながら、鬼のように強い主人公が武将として活躍します」とコメントしている[5]

しかしそれ以降本作に関する発表は途絶え、映画も公開されることはなかった。東京ゲームショウ2015でのシブサワのコメントによれば、RPGとして制作を行い試行錯誤を重ねたものの、「シブサワが考える面白さに届かなかった」ため仕切り直すことになったのだという[6]。なお、『鬼(仮称)』発表の時点で「金髪碧眼の侍」は黒澤明の遺稿に描かれていたとされていたが[3]、『仁王』発売日に『週刊ファミ通』で掲載のコーエーテクモゲームススタッフインタビューにおいてシブサワは、「最初に『仁王』のプロットを作ったのは、『決戦』シリーズのシナリオを書いていたスタッフなのですが、彼が書いた“金髪碧眼の侍が戦国時代に活躍する”というコンセプトも、ブレることはありませんでした」と述べており、黒澤明については全く触れられていない[7]

2010年4月のコーエーとテクモの経営統合によるコーエーテクモゲームスの設立を経て、同年9月開催の東京ゲームショウ2010で旧テクモの開発チームであったTeam NINJAによる開発で本作を仕切り直すことを発表[8]。この時点でシブサワは「バリバリのアクションゲーム」「金髪の西洋人の侍が合戦で大活躍する内容」とコメントしている[8]。しかし、東京ゲームショウ2015時点のコメントによれば、TEAM Ninjaの代表作である『NINJA GAIDEN』に似すぎたため再び作り直すことになり[6]、情報が途絶えることになる。

2015年9月の東京ゲームショウ2015ではPS4へのプラットフォーム変更が発表。この時点でのジャンルは「ダーク戦国アクションRPG」と変わっていたが、初の実機プレイ映像が公開された[9]。2016年4月26日~5月5日にはPlayStation Networkを通じて「α体験版」の配信を行う。全世界で85万を超えるダウンロードがあり、プレイヤーアンケートの結果が開発方針へフィードバックされることになった[10]。同年8月23日から9月6日にかけて、「β体験版」の配信を行った。

2016年9月13日には、本作を2017年2月9日に世界同時発売すると発表した[11]

2017年1月20日からは、同月21日と22日の2日間(48時間)のみプレイが可能な「最終体験版」が配信された[12]

ストーリー[編集]

登場人物[編集]

ウィリアム(三浦按針
- ベン・ピール
主人公、アイルランド出身の元海賊で彼がロンドン塔より脱獄する所からこの物語は始まる。幼き頃、街をイングランドにより滅ぼされ、彼自身も一度命を失うが、 守護霊「シアーシャ」の力により蘇り、その後は死しても彼女を信じる限り何度でも甦る存在となった。
徳川家康
声 - 市村正親
徳川家当主。豊臣秀吉の没後の日本における最大の実力者。守護霊は「成釜狸」。長きに渡る戦乱により荒廃した日本に戦の無い世界・天下泰平の世を作ることを目指している。そのためには自分、家族、信頼する部下までも犠牲にすることを厭わないと考えており、この世の全ての業を背負う覚悟を決めている。
お勝
声 - 武井咲
服部半蔵の部下。その正体は家康の実の娘で、織田家との同盟関係を維持するために母親と兄に自害を命じた家康を恨んでいる。守護霊は「玉兎」。政略結婚の道具にされそうになったことをきっかけに徳川の家を捨てニ代目半蔵の下で忍びとなった。なお、家康の側室であったお勝とは異なる。
服部半蔵
声 - 森川智之
三代目半蔵、英語が得意。家康が最も信頼する部下の一人で、時計代わりに懐に猫を忍ばせる。西国大名の調略を行っている最中にウィリアムと出会い、その後行動を共にする。なお、彼の故郷である伊賀は織田信長による侵略により一度焼かれており、その際多くの同胞を失っている。
立花宗茂
声 - 花輪英司
立花家当主で、「西国無双」の名で知られる名将。義を重んじる性格で、秀吉死後も豊臣家への忠誠を誓っている。守護霊は誾千代と合わせて「夫婦雷犬」。妻・誾千代との関係はうまくいっていないと噂されている。
立花誾千代
声 - 伊藤静
宗茂の正室。勝気な性格で亡き父親から譲り受けた名刀「雷切」片手に自ら戦場に赴くこともある。守護霊は宗茂と合わせて「夫婦雷犬」。宗茂とは不仲が噂されているが、夫婦の絆は強く、側室に対しても配慮を見せるなど優しさも垣間見える。
黒田官兵衛
声 - 多田野曜平
かつて秀吉の右腕と言われた名軍師であるが、その実力を恐れられ上方(大阪)からは遠ざけられている。守護霊は「」。自らの欲望を制御できなかった信長と秀吉の晩年を鑑み、自らが天下の為に動くべきではという考えもあったが、自分が既に高齢でもあることを踏まえ、今後の天下については長政に任せようと考えている。
黒田長政
声 - 土田大
黒田官兵衛の息子で現・黒田家当主。父・考高とは対照的に明朗だが、ややそそっかしい性格。守護霊は「伏牛」。戦乱に苦しむ民の為、家康と共に泰平の世を作ることを誓っており、自ら西軍大名の調略に参加する。逢魔が時を迎えた関ケ原で両軍兵士に退避を呼び掛けたり、処刑前の三成に自らの羽織を与えるなど、器量の大きさと優しさが伺える名将であり、官兵衛も口には出さないものの彼を信頼している。
石田三成
声 - 櫻井孝宏
亡き秀吉の側近で、西軍の実質的な指導者。義に厚い性格で、天下を自らのものとしようとしている家康に対して強い敵対心を抱いている。ただ、その正義感が災いし不器用かつ融通が利かないと諸大名には思われており、友人である大谷等からは「どうやったらあんなに嫌われることができるのか」と半ば呆れられている。
島左近
声 - 藤原啓治
石田家家臣で、「三成には過ぎたるもの」と言われた程の武将。守護霊は「唐獅子」。無欲に生き、義に殉じようとしている三成に忠義を誓っており、三成こそ自分には過ぎたる主君と思っている。関ケ原でウィリアムに敗れた後は行方不明となった。なお、彼には娘がいる様ではあるが詳細は不明。
大谷吉継
声 - 堀内賢雄
西軍に属する戦国大名で、三成の親友。信州真田家に義理の息子を持つ。重い病に侵されており、自らの命と引き換えに禁術を使ってでも三成を救わんと覚悟を決めている。関ケ原では東軍に寝返った小早川軍の強襲を受けるが、自ら奮闘しウィリアムとの一騎打ちに挑む。
本多忠勝
声 - 玄田哲章
徳川四天王の一人で、「東国無双」とまで言われた程の豪傑。守護霊は「神鹿」。家康が留守にしている間、江戸城の守りを任されていたが、ケリーの術によって操られてしまい、ウィリアムと同士討ちを演じてしまう。正気が戻った後は、家康に従い関ヶ原に従軍した。
井伊直政
声 - 福山潤
徳川四天王の一人で、最精鋭部隊「赤備え」を率いて自ら先陣をきって戦う姿から「井伊の赤鬼」と恐れられる猛将。戦場では受けた生傷が絶えない武将であるが、普段は物腰の柔らかな美男子で、家康には知略にも優れているとも評価されている。守護霊は「焔虎」。関ヶ原では自ら騎馬突撃を敢行し戦端を開いた。
雑賀孫市
声 - 加瀬康之
最新兵器で武装した傭兵集団、雑賀衆の棟梁。守護霊は「八咫烏」。西軍の一員として伏見城攻めに加わっており、元忠を救わんと訪れたウィリアムの前に立ちはだかる。
ヤスケ
声 - リッチー・キャンベル
かつて信長の部下だった黒人戦士。守護霊は「アトラスベア」。奴隷だった自分を侍にしてくれた信長に恩義を感じており、長い間彼の亡骸を守ってきた。
エドワード・ケリー
声 - 木下浩之/ニコラス・ボウルトン
ウィリアムから守護霊を奪った錬金術師。表向きは大英帝国の為にアムリタの収集をしているようだが、別に個人的な思惑で行動をしている模様。来日してからは三成の下で非道な実験を続けている。泰平の世をもたらさんとする家康を敵視しており、直接江戸城を襲うなどの大胆さも持つ。
天海/明智光秀
声 - 菅生隆之
陰陽師、福の師匠。その正体は、かつて魔王・織田信長を謀反により葬った織田家重臣・明智光秀。守護霊は「玄武」。本能寺の変はアムリタの力を使い世界を支配せんとした信長を止め、世界の調和守るためのものであった。秀吉に敗れた後は落ち武者狩りに遭い死亡したと言われていたが、天海という名で生き延びていた。全ての業を背負い、天下泰平を目指す家康の考えに共鳴し陰ながら彼を支えている。
声 - 清水理沙
天海の弟子の女性陰陽師で、式神を操る力を持つ。明智光秀が最も信頼した家臣、斎藤利三の愛娘であるとの関係性は不明。
松永久秀
声 - 千葉繁
故人。生前は謀略家であると同時に茶人としても高名で、珍しい茶器を集めては茶人として自ら客をもてなしたという。今もどこかで客人を待っていると言われる。守護霊は「糸繰」。
鳥居元忠
声 - 秋元羊介
徳川家家臣。家康が幼かった頃からの家臣であり、一見気難しいだけの老武者に見えるが、主君の為なら、自らの命を惜しまない三河武士の鑑である。守護霊は「朱雀」。関ケ原の合戦に先立ち、伏見城に陣取り西軍主力の足止めを行った。最期は燃え盛る城からウィリアムを逃がし、多数の西軍兵士とあやかしを道連れに伏見城と運命を共にした。
丸目長恵
声 - 斎藤志郎
柳生石舟斎
声 - 金尾哲夫
宝蔵院胤栄
声 - 佐々木睦
猫又/白虎
声 - 麦人
小早川秀秋
声 - 宮田幸季
毛利家の分家、小早川家当主。聡明であった義父・隆景とは正反対に愚鈍さが見られる大名であり、天下の趨勢などはどうでも良いと考えている。守護霊は「綾蝙蝠」。関ヶ原の戦いで東軍に寝返った後は、家康に媚びる態度を示し井伊直政と共に三成の居城であった佐和山城を攻める。
雪女/濃姫
声 - 田中理恵
本能寺に住み着く美しいあやかしで、周囲を冷たく凍らせている。その正体は、信長と共に本能寺で倒れた彼の正室・濃姫でケリーの手によりこの世に蘇らされた模様。守護霊は「薄氷蝶」。
吉川広家
声 - 中原茂
毛利家の分家である、吉川家の当主。守護霊は「火鼠」。西国最大の実力を持つ毛利家を支えるべく日々奮闘しているが、自分が先代の実力に至らないことを自覚しており徳川・石田の間で毛利家がどうすれば生き残ることができるか苦悩している。
ジョン・ディー
声 - ティモシー・ワトソン
シアーシャ
声 - ジェシカ・レガン
デリック
声 - ジェイムズ・クライド
千子村正
声 - 多田野曜平
とめの曽祖父。鍛冶師として名高いが現在は行方不明。
千子とめ
声 - 木下紗華
鍛冶場を経営する少女。過去に仕事中に片目を失明しながらも、鍛冶師として精進を続けている。
足利義輝
声 - 星野貴紀
故人。室町幕府第13代将軍。かつては剣豪将軍と呼ばれたが松永久秀等の謀略で死亡した過去を持つ。
司箭院興仙
声 - 岩崎博
坂田金時
声 - 鹿糠光明
故人。童話「金太郎」のモデルにもなっている平安時代の武将で、源頼光と共に鬼を討った伝説が残る人物。今も常世で鬼退治をしているらしい。
新免武蔵
声 - 木島隆一
関ヶ原であやかし相手に一人奮闘する青年。未熟ながらその実力は足利義輝も認めるところにあり、義輝より彼を助けてほしいと頼まれる。
仙石秀久
声 - 間宮康弘
徳川家の武将で大泥棒・石川五右衛門を捕縛したことのある人物。あるミッションで共闘してくれる。
声 - 中司ゆう花
織田信長
声 - 襟川陽一
覇王にして第六天魔王と恐れられた戦国大名。守護霊は「天眼孔雀」。アムリタの力を用いて日本のみならず世界を支配しようとしたが、世の調和を守らんとする明智光秀の謀反によって本能寺で倒れた。後に、ケリーの手に甦るが荒魂になることを拒否、この世の理に背くことに何の意味があるものかと言い残して消えていった。
伊達政宗
声 - 高橋広樹
DLCキャラクター。
片倉重長
声 - KENN
DLCキャラクター。
伊達成実
声 - 中田譲治
DLCキャラクター。
真田幸村
声 -
DLCキャラクター。

妖怪[編集]

主要スタッフ[編集]

「期待のルーキーランキングTOP10」(週刊ファミ通)[編集]

ゲーム雑誌『週刊ファミ通』では発売前のゲームの期待度を読者からのハガキ投票を基に10位まで掲示する「期待のルーキーランキングTOP10」というコーナーが存在するが、『仁王』は2005年7月15日号に初掲載されて以降、情報がほとんどなく発売中止が疑われていた時期も含めて常連としてランクインし続けていた。

ゲーム発売日に出た『週刊ファミ通』2017年2月23日号に掲載された2017年1月31日時点のデータによれば、実際に発売されるまでの12年の間、569号中540回ランクインしており、ランクイン率は実に94.9%であり、平均順位は6.09位であった。

漫画版[編集]

仁王〜金色の侍〜
別冊少年マガジン』(講談社刊)にて2016年6月号から2017年5月号まで連載。作画担当は片山陽介。

出典[編集]

  1. ^ a b 【インタビュー】『仁王』はトレハン要素あり!プレイ時間は30~40時間想定で、日本中を旅するストーリーに インサイド 2016年6月17日
  2. ^ 『仁王』全世界で100万本を突破、2月24日のVer1.04アプデで記念アイテム「黄金の仁王鎧」を配布 インサイド 2017年2月24日
  3. ^ a b 「鬼」(仮称)総合エンターテインメントコンテンツ制作発表会 コーエーINFORMATION 2004年10月28日
  4. ^ 「仁王」(プレイステーション3)究極のアクションエンタテインメント発売決定!~シブサワ・コウ、“PS3”への意気込みを語る~ コーエーINFORMATION 2005年5月18日
  5. ^ コーエー『鬼(仮題)』発表会の詳細をレポート! ファミ通.com 2004年10月28日
  6. ^ a b 【TGS 2015】PS4「仁王」紹介ステージで実機プレイが初披露―10年の時を経て生まれた和風戦国世界でトライ&デス! Gamer 2015年9月17日
  7. ^ 「『仁王』を作れたのはファミ通読者の皆さんのおかげ」 シブサワ・コウ氏ら開発陣が『仁王』の歩みを振り返るインタビュー【完全版】(1/4)(ファミ通.com、2017年2月17日)
  8. ^ a b シブサワ・コウ×Team NINJAで『仁王』が再始動【TGS2010】 ファミ通.com 2010年9月17日
  9. ^ コーエーテクモゲームス,「仁王」をPlayStaion 4独占で,2016年内にリリースすると発表 4Gamer.net 2015年9月15日
  10. ^ 仁王α体験版アンケート集計結果 コーエーテクモゲームス
  11. ^ 「仁王」の発売日がついに決定。世界同時発売は2017年2月9日 4Game.net 2016年9月13日
  12. ^ 「仁王 最終体験版」配信決定 コーエーテクモゲームス

関連項目[編集]

外部リンク[編集]