交響曲第5番 (オネゲル)

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交響曲第5番三つのレ』(Symphonie n°5, Di tre re )は、アルチュール・オネゲル1947年にクーセヴィツキー財団の依頼を受け、1950年に作曲した交響曲である。初演は1951年3月9日シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団により行われた。表題の『3つのレ』は、3つの楽章全てがレ()音で終わることに由来する。イタリア語で「3人の王」を意味する言葉遊びにも掛けている。

第2楽章では「ある種の十二音技法を試みた」と作曲者本人が述べている。シェーンベルク流の厳密な十二音技法とは異なるが、12の音を均等に扱い、無調音楽に接近する試みがなされている。

このように普段十二音技法を使わない作曲家がある作品の一部において十二音技法(風の書法)を試みた例は、他にショスタコーヴィチ交響曲第15番ストラヴィンスキーの『七重奏曲』、デュティユーの『メタボール』などがある。

楽器編成[編集]

ピッコロフルート3、オーボエ2、イングリッシュホルンクラリネット2、バスクラリネットファゴット3、コントラファゴットホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバティンパニ(任意)、弦五部

楽曲構成[編集]

  • 第1楽章 Grave 
    3/4拍子
  • 第2楽章 Allegretto
    3/8拍子 第1ヴァイオリンとクラリネットが主題を提示した後、弦とファゴットがこの主題を繰り返す。
  • 第3楽章 Allegro marcato 
    4/4拍子 3本のトランペットが第1主題を提示する。

参考文献[編集]