交通需要マネジメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

交通需要マネジメント(こうつうじゅようマネジメント、Transportation Demand ManagementTDM)は、自動車利用者の行動を変えることにより、道路渋滞をはじめとする交通問題を解決する手法。自動車の利用者が協力し合うことにより、交通量の抑制あるいは調整を図ることで、渋滞を緩和させるものである[1]

背景[編集]

交通問題の解決のために、従来は道路整備など交通の供給側からの対応がなされてきた。それに限界が生じたため、交通の需要側からの対応という発想が生まれた。

施策の分類[編集]

  • 経路の変更
    交通が集中しがちな幹線道路の交通量を、周辺の空いている道路に誘導することにより路線交通量を分散させ、渋滞を緩和させる手法[2]
  • 手段の変更
    地下鉄バス路面電車などの公共交通機関の更なる活用、パークアンドライドなどがある。公共交通機関と連携を図り、自宅から目的地まで自動車で通行するところを、最寄り駅などの駐車場に駐車して公共交通機関利用に転換する手法[1]。自動車を自転車に変更すると、より効果が大きい[1]。利用促進のためには、歩車道の分離や駐車場・駐輪場の整備が不可欠となる[1]
  • 自動車の効率的利用
    相乗りカーシェアリング、共同集配など。相乗りの効果は、交通量における自動車の利用台数の減少に直接つながるが、通勤時刻などは利用者の個人差があるため、難しい施策と考えられている[2]
  • 時間の変更
    時差通勤、フレックスタイム制など。出勤時間をずらすことで、時間帯のおける交通量も分散されるて渋滞を緩和させる手法[1]。公共民間が一体となって協力することが不可欠で、フレックスタイム制導入によって導入前と比較して、渋滞が半分に削減されたという事例もある[1]
  • 発生源の調整
    職住接近、在宅勤務ロードプライシングなど。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 浅井建爾 2001, p. 188.
  2. ^ a b 浅井建爾 2001, p. 189.

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]