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亜塩素酸ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
亜塩素酸ナトリウム
The sodium cation
The sodium cation
Space-filling model of the chlorite anion
Space-filling model of the chlorite anion
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.028.942 ウィキデータを編集
EC番号
  • 231-836-6
KEGG
RTECS number
  • VZ4800000
UNII
国連/北米番号 1496
性質
NaClO2
モル質量 90.442 g/mol (無水物)
144.487 g/mol (三水和物)
外観 白色の固体
匂い 無臭
密度 2.468 g/cm3, solid
融点 無水物は180–200 °Cで分解
三水和物は38 °Cで分解
75.8 g/100 mL (25 °C)
122 g/100 mL (60 °C)
溶解度 メタノール、エタノールにわずかに溶ける
酸解離定数 pKa 10–11
構造
単斜晶系
熱化学
標準生成熱 fH298)
−307.0 kJ/mol
薬理学
D03AX11 (WHO)
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
摂取による危険性
Category 3
吸入による危険性
Category 2
目への危険性
Category 1
皮膚への危険性
Category 1B
GHS表示:
支燃性・酸化性物質 腐食性物質 急性毒性(高毒性) 水生環境への有害性
Danger
H272, H301, H310, H314, H330, H400
P210, P220, P221, P260, P262, P264, P270, P271, P273, P280, P284, P301+P330+P331, P303+P361+P353, P305+P351+P338, P310, P361, P363, P370+P378, P391, P403+P233, P405, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
引火点 不燃性
致死量または濃度 (LD, LC)
350 mg/kg (ラット, 経口)
安全データシート (SDS) SDS
関連する物質
その他の
陰イオン
塩化ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウム
塩素酸ナトリウム
過塩素酸ナトリウム
その他の
陽イオン
亜塩素酸カリウム
亜塩素酸バリウム
関連物質 二酸化塩素
亜塩素酸
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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亜塩素酸ナトリウム(あえんそさん)は、亜塩素酸ナトリウム塩で、化学式 NaClO2 と表される無機化合物である。毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている[1]。また日本の消防法では危険物第1類の酸化性固体に分類される。

合成

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二酸化塩素水酸化ナトリウム過酸化水素とを反応させると、亜塩素酸ナトリウムが得られる(式)。

性質

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白色の結晶で、水によく溶ける。特異な刺激臭があり、水溶液に塩素(式)、あるいは次亜塩素酸ナトリウムを作用させたり、電気酸化を行うと、二酸化塩素が発生する。

加熱により分解し、塩素酸ナトリウム (NaClO3) と塩化ナトリウム (NaCl) に変わる。

用途

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亜塩素酸ナトリウムは漂白剤酸化剤としても用いられる。

また、有機合成化学では、アルデヒドカルボン酸へ変換する酸化剤として用いられる(式)。この反応の活性種は亜塩素酸 (HClO2) である。

反応は多くの場合、リン酸緩衝液などで pH を微弱な酸性に保った状態で行われる。さらに、系中で発生する次亜塩素酸 (HClO) など、副反応を誘発する塩素化合物を捕捉するために、2-メチル-2-ブテンなどの捕捉剤(スカベンジャー)が添加される。

この反応は、収率や化学選択性が高く、後処理が簡便であるため、カルボン酸の合成法として非常に重要である。1級アルコールをカルボン酸に変換する場合でも、強い酸化剤を用いてアルコールを1段階で直接カルボン酸に変えようとするよりも、スワーン酸化TPAP酸化によりアルコールをいったんアルデヒドに変え、それから上式の手法でカルボン酸とするほうが、収率や選択性が上回る場合が多い。全合成などで多用される手法である。

脚注

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関連項目

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