井上孝代
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井上 孝代(いのうえ たかよ、1944年8月14日 - )は、日本の心理学者。明治学院大学名誉教授。
臨床心理士。学校心理士。認定カウンセラー。マクロ・カウンセリング研究会主宰。
経歴・人物
[編集]現在の韓国・ソウルで生まれ、1歳の時に釜山から愛媛県八幡浜市へ引き揚げ。2歳から福岡県福岡市で育つ。
福岡市立簀子小学校、福岡市立当仁中学校、福岡県立修猷館高等学校、九州大学文学部哲学科心理学専攻卒業。同大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得満期退学[1]。 1991年東京外国語大学留学生日本語センター助教授、1997年同教授、1998年明治学院大学文学部心理学科教授、2004年同心理学部教授。
2000年 九州大学より博士(教育心理学)の学位を取得[2]。
2007年 心理学部長、2012年副学長、2013年定年退任、名誉教授[3]。
専門はカウンセリング心理学、コミュニティ心理学、異文化間心理学。平和学者のヨハン・ガルトゥングから認定されたトランセンド・トレーナーでもある[4]。
著書
[編集]- 『留学生担当者のためのカウンセリング入門』(アルク、JAFSAブックレット) 1997
- 『留学生の異文化間心理学 文化受容と援助の視点から』(玉川大学出版部) 2001
- 『あの人と和解する 仲直りの心理学』(集英社新書) 2005
- 『コンフリクト解決のカウンセリング マクロ・カウンセリングの立場から』(風間書房) 2012
共編著
[編集]- 『異文化間臨床心理学序説』(編著、多賀出版) 1997
- 『留学生の発達援助 不適応の実態と対応』(編著、多賀出版) 1997
- 『共感性を育てるカウンセリング 援助的人間関係の基礎』(編著、袰岩奈々, 菊池陽子共著、川島書店、マクロ・カウンセリング実践シリーズ) 2004
- 『カウンセリングの展望 今,カウンセリングの専門性を問う』(下司昌一編集代表、田所摂寿共編、ブレーン出版) 2005
- 『コンフリクト転換のカウンセリング 対人的問題解決の基礎』(編著、川島書店、マクロ・カウンセリング実践シリーズ) 2005
- 『コミュニティ支援のカウンセリング 社会的心理援助の基礎』(編著、川島書店、マクロ・カウンセリング実践シリーズ) 2006
- 『エンパワーメントのカウンセリング 共生的社会支援の基礎』(編著、川島書店、マクロ・カウンセリング実践シリーズ) 2007
- 『つなぎ育てるカウンセリング 多文化教育臨床の基礎』(編著、川島書店、マクロ・カウンセリング実践シリーズ) 2007
- 『PAC分析研究・実践集』1 - 2(内藤哲雄, 伊藤武彦[要曖昧さ回避], 岸太一共編、ナカニシヤ出版) 2008 - 2011
- 『心理支援論 心理学教育の新スタンダード構築をめざして』(山崎晃, 藤崎眞知代共編著、風間書房) 2011
- 『臨床心理士・カウンセラーによるアドボカシー 生徒、エイズ、吃音・精神障害者、性的・民族的マイノリティ、レイプ・DV被害児〈者〉の声を聴く』(編著、風間書房) 2013
- 『60歳からのルネッサンス より輝きを求めて』(安藤一重, 大西守, 平野良子共編、学芸社) 2013
翻訳
[編集]- 『コミュニティ・カウンセリング 福祉・教育・医療のための新しいパラダイム』(Judith A.Lewis, Michael D.Lewis, Judy A.Daniels, Michael J.D’Andrea、監訳、伊藤武彦, 石原静子訳、ブレーン出版) 2006
- 『スクールカウンセリングの新しいパラダイム MEASURE法による全校参加型支援』(C・B・ストーン, C・A・ダヒア、監訳、伊藤武彦, 石原静子訳、風間書房) 2007
- 『プログラムを成功に導くGTOの10ステップ 計画・実施・評価のための方法とツール』(M・チンマン, P・イム, A・ワンダーズマン、伊藤武彦共監訳、池田満, 池田琴恵訳、風間書房) 2010
脚注
[編集]- ^ “女性サイコロジストとしての私の歩み”. 2023年2月12日閲覧。
- ^ 井上孝代『留学生の文化受容と援助の心理学的研究』九州大学〈博士(教育心理学) 乙第7017号〉、2000年。doi:10.11501/3166948。 NAID 500000187826 。
- ^ 金子健「井上孝代先生のご退職にあたって」『明治学院大学心理学紀要』第23巻、明治学院大学心理学会、2013年3月、1-1頁、CRID 1050282814198150912、hdl:10723/1734、ISSN 1880-2494。
- ^ 『コンフリクト解決のカウンセリング』著者紹介