井上ゴム工業

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井上ゴム工業株式会社
Inoue Rubber Co., Ltd.
Inoue Rubber company logo.svg
Inoac Corporation headquarters 110222.jpg
本社(2011年2月)
種類 株式会社
略称 IRC
本社所在地 日本の旗 日本
450-0003
愛知県名古屋市中村区名駅南二丁目13番4号[1]
北緯35度9分51.4秒
東経136度53分16.6秒
座標: 北緯35度9分51.4秒 東経136度53分16.6秒
設立 1926年大正15年)[1]
業種 ゴム製品
法人番号 4180001029471 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 井上聰一
資本金 1億4500万円
売上高 73億6000万円(2019年12月31日時点)[2]
営業利益 5億4300万円(2019年12月31日時点)[2]
経常利益 10億9000万円(2019年12月31日時点)[2]
純利益 9億3800万円(2019年12月31日時点)[2]
総資産 1392億9000万円(2019年12月31日時点)[2]
外部リンク 公式ウェブサイト
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井上ゴム工業株式会社(いのうえゴムこうぎょう、正式には井上護謨工業)は、IRCブランドを展開するオートバイ自転車車椅子タイヤメーカー。本社は、愛知県名古屋市中村区イノアックコーポレーション系で、イノアックグループの源流企業。他の大手タイヤメーカーとは異なり、自動車用のタイヤを製造していないが、他社では造り得ない特徴を持つ製品を送り出す。

沿革[編集]

  • 1926年大正15年) - 井上護謨製造所を創業[1]
  • 1934年(昭和9年) - 自転車用タイヤ、チューブの輸出開始。
  • 1938年昭和13年) - 株式会社に組織変更し、井上護謨工業株式会社となる。
  • 1945年(昭和20年) - 一宮工場を設立(愛知県)。再生ゴム・タイヤコードの生産を開始。
  • 1946年(昭和21年) - 千種バルブを設立(愛知県)。
  • 1952年(昭和27年) - オートバイ用タイヤの生産開始。
  • 1954年(昭和29年) - 船方工場生産開始(愛知県)。高松宮様が船方工場を視察。
  • 1959年(昭和34年) - ARI社設立(スリランカ)。
  • 1961年(昭和36年) - 西濃ゴム化学株式会社を設立(岐阜県)。中川工場にてオートバイタイヤの製造開始(愛知県)。
  • 1962年(昭和37年) - 岐阜県の西濃工場にて自転車用タイヤの製造開始。
  • 1963年(昭和38年) - 金星行社と技術提携(カンボジア)。
  • 1964年(昭和39年) - 宮城県に東北井上ゴム工業株式会社が稼働。自転車用チューブを製造。
  • 1966年(昭和41年) - 九州井上ゴム化学株式会社を設立(熊本県)。ニューヨーク事務所を開設(米国)。
  • 1967年(昭和42年) - ヤサ社を設立(イラン)。
  • 1969年(昭和44年) - 東北井上ゴム工業株式会社若柳工場が稼働。自転車用タイヤとチューブの生産を開始。
  • 1970年(昭和45年) - IRCT社を設立(タイ)。同社でオートバイ用タイヤの生産を開始。
  • 1971年(昭和46年) - Gajah Tunggal(GT)社と技術提携(インドネシア)。健大社と技術提携(台湾)。
  • 1973年(昭和48年) - 韓国井上ゴム化成株式会社を設立(韓国)。
  • 1974年(昭和49年) - ロサンゼルス事務所を開設(米国)。
  • 1975年(昭和50年) - アンラス社と技術提携(トルコ)。
  • 1986年(昭和61年) - FKRM社と技術提携(マレーシア)。
  • 1987年(昭和62年) - PT IRC社を設立(インドネシア)。
  • 1994年(平成6年) - サンフランシスコ事務所を開設(米国)。ヤズド社に技術援助(イラン)。
  • 1997年(平成9年) - ベトナムでIRV社を設立。同社でオートバイ用タイヤとチューブの生産を開始。
  • 2000年(平成12年) - 岐阜県に株式会社BIMC社を設立。オートバイ用タイヤの生産を開始。
  • 2001年(平成13年) - INNOVA社と業務提携(中国)。
  • 2010年(平成22年) - 東京事務所を開設。中国事務所を開設(浙江省平湖市)。
  • 2015年(平成27年) - 池田物流センターを開設(岐阜県)。北米事務所を開設(カリフォルニア州)。IRV社にて自転車用タイヤの生産を開始(ベトナム)。
  • 2017年(平成29年) - シンガポール事務所を開設(IRCA)。
  • 2018年(平成30年) - 神野R&Dセンターを開設(愛知県)。

製品の特徴[編集]

  • 主力のオートバイ用タイヤとしては、オンロード用ラジアルタイヤを除く各種車種向けタイヤを幅広くラインナップしている。とくにホンダ・スーパーカブなどのビジネス用タイヤやスクーター用小径タイヤを豊富に用意していることが特徴(初代スーパーカブに初めて純正装着されたタイヤが同社製)。
  • 1976年から現在も発売されている「GS-11」は北米のレイングルーブに影響されないハンドリングを実現するため、現地での調査とテストを繰り返して開発。1976年の発売と同時に大型自動二輪の完成車に純正装着された。
  • 1980年代後半に粉塵問題のため禁止されたスパイクタイヤに代わるタイヤの開発を当時の郵政省からの要請を受け、スノータイヤの開発が始まる。開発段階では手彫りしたタイヤを日本各地の雪道とスケートリンクでテスト。3年間の開発期間を経て、世界初の自動二輪用スノータイヤ「SN12」を開発。現在も主に通勤・ビジネス系の自動二輪用のスノータイヤを販売している。
  • 1983年から現在も販売されているエンデューロレース用タイヤ「VE-33」。エンデューロレースにおいて「迷ったらVE-33」と言われているほどライダーから高い支持を集めているロングセラーモデル。
  • エンデューロ競技用タイヤ「iX-09W」は泥つまり対策としてトライアルタイヤのブロックを間引きしていたエンデューロライダーがいたことをヒントに、見た目はモトクロスタイヤでも中身はトライアルタイヤという発想のもと開発。「ヤモリ」のごとく高い走破性は大きな話題となり、エンデューロレースの難易度を各段に上げることになった。
  • 2007年まではオンロード大排気量車向けのラジアルタイヤも生産していたが撤退。しかし、2017年8月よりツーリングラジアルタイヤ「RMC810」を発売して大排気量向けラジアルタイヤ市場に再び参入した。
  • 本田技研工業が開発したパンク防止チューブ「タフアップチューブ」や耐摩耗性を向上させた製品も手がけている。
  • 自転車用タイヤとしては一般品のほかロードレーサー用の高品位タイヤも製造する。
  • 車いすバスケットボールや車いすテニス競技用のハイグリップタイヤも製造する。

海外展開[編集]

中国韓国をはじめ、タイベトナムなどの東南アジアにも、積極的に製造販売拠点を展開している。2015年に北米事務所をカリフォルニア州に開設。

  • タイ - INOUE RUBBER (THAILAND) PUBLIC CO., LTD. (IRCT)
  • タイ - INOAC (THAILAND) CO., LTD. R&D CENTER (ITH)
  • ベトナム(ハノイ)- INOUE RUBBER VIETNAM CO., LTD. (IRV)
  • 米国(カリフォルニア州)- IRC USA Office
  • 中国(浙江省平湖市)- INNOVA RUBBER (BENGBU) CO., LTD. (INNOVA)
  • シンガポール - ASIAN INOUE RUBBER PTE., LTD.(AIR)
  • インドネシア - PT IRC GAJAH TUNGGAL MANUFACTURING INDONESIA(IGM)

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 会社概要” (日本語). 井上ゴム工業. 2017年4月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e 井上護謨工業株式会社 第86期決算公告

外部リンク[編集]