五能線フリーパス

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五能線フリーパス(ごのうせんフリーパス)は、2011年4月1日利用開始分から東日本旅客鉄道(JR東日本)秋田支社管内で発売している特別企画乗車券(とくとくきっぷ)である。

なお、当記事では前身商品にあたる五能線パス(ごのうせんパス)および「秋田デスティネーションキャンペーン」期間中発売される秋田・津軽由遊パスについても記述する。

概要[編集]

利用できる路線[編集]

「五能線パス」のAタイプをリニューアルした形だが、利用可能区間は、「リゾートしらかみ」運行区間に短縮された。

発売額[編集]

  • 大人…3,880円
  • 小人…1,940円
    • 『五能線パス』時代は、五能線パス提示で「リゾートしらかみ」の指定席券は無料で発行できたが、本パスで「リゾートしらかみ」の指定席を利用する場合は、別途指定席料金が必要となっている。

発売箇所[編集]

  • 秋田支社管内および青森駅・新青森駅のみどりの窓口びゅうプラザおよび主な旅行会社。ただし、一部取扱いしていない箇所もあるので注意。
  • 「五能線パス」とは異なり盛岡支社仙台支社管内では扱わない。
  • また、「津軽フリーパス」と同様、該当地区を目的地とするJR旅行商品を購入する場合のみ、先述のエリア外でも購入可能。

五能線パス[編集]

五能線パス(C)(マルス発行)

五能線パス(ごのうせん - )は、2011年3月30日まで東日本旅客鉄道(JR東日本)秋田支社・盛岡支社・仙台支社管内で発売していた特別企画乗車券(とくとくきっぷ)である。

概要[編集]

  • フリーエリア内の普通列車の普通車自由席・指定席が2日間乗り降り自由であった。指定席を利用の場合は、あらかじめ秋田・盛岡・仙台支社管内のみどりの窓口指定券(無料)の発行を受ける必要があった。
  • 特急列車、急行列車または普通列車のグリーン車について運賃のみ有効で、特急券などの料金券が必要(寝台設備は利用できない)。

設定商品[編集]

  • Aタイプ(5,000円)
    • 奥羽本線:秋田 - 青森間
    • 五能線:東能代 - 川部間
  • Bタイプ(3,000円)
    • 奥羽本線:秋田 - 東能代間
    • 五能線:東能代 - 千畳敷
  • Cタイプ(3,200円)
    • 奥羽本線:東能代 - 青森間
    • 五能線:東能代 - 川部間

沿革[編集]

  • 1997年 - 「五能線周遊きっぷ」として発売開始。
  • 199x年 - Bタイプのフリー区間が鰺ケ沢までから千畳敷までに短縮される。
  • 2002年12月1日 - 五能線パスに改称。
  • 2003年4月1日 - A・Cタイプのフリー区間が青森まで延長。
  • 2011年3月30日 - この日の利用開始分を以って「五能線パス」の発売終了。
  • 2011年4月1日 - 「五能線フリーパス」の利用開始。
  • 2014年4月1日 - 消費税増税に伴い、価格改定。(大人3810円、小児1900円)
  • 2019年10月1日 - 消費税増税に伴い、価格改定。(大人3880円、小児1940円)

秋田・津軽由遊パス[編集]

秋田・津軽由遊パス(あきた・つがるゆうゆうパス)は、2013年9月1日から12月30日まで秋田支社管内および盛岡支社管内の新青森駅・青森駅で発売した特別企画乗車券(とくとくきっぷ)である。

フリーエリア[編集]

概要[編集]

  • ここでは、「五能線フリーパス」と異なる利用条件のみ記載する。
  • フリーエリア内の普通列車の普通車自由席が3日間乗り降り自由。秋田新幹線を含む優等列車とリゾートしらかみ号など全車指定席車を利用の場合は、それぞれに対応する料金券の購入が必要。また、秋田内陸縦貫鉄道の急行列車「もりよし号」に乗車する場合も急行券の購入が必要。

発売額[編集]

  • 大人…4,600円
  • 小人…2,300円

歴史[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]