五等分の花嫁

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五等分の花嫁
ジャンル 少年漫画ラブコメディハーレムもの
漫画
作者 春場ねぎ
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2017年36・37合併号 -
発表期間 2017年8月9日[1] -
巻数 既刊5巻(2018年7月現在)
アニメ
原作 春場ねぎ
放送局 TBSほか
放送期間 2019年 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

五等分の花嫁』(ごとうぶんのはなよめ)は、春場ねぎによる日本少年漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)2017年36・37合併号より連載中。

概要

週刊少年マガジン』2017年8号に読み切りとして掲載。後に読者アンケートの結果を受け、『週刊少年マガジン』2017年36・37合併号より連載開始[2]

1人の男子高校生が五つ子の女子高生家庭教師を務めるというラブコメディ[3]、五つ子のうちの1人との結婚を控えた主人公が高校時代を回想する形で描かれる。単行本の累計発行部数は2018年8月時点で70万部を突破している[4]

あらすじ

高校2年生の上杉風太郎は、成績優秀だが、生家が借金を抱えており、貧乏生活を送っていた。ある日、風太郎は中野五月という転校生と知り合い、勉強を教えるよう乞われる。しかし風太郎はこれを断り、さらに放った一言が彼女の怒りを買ってしまう。その直後、風太郎は妹から「富豪の娘の家庭教師」というアルバイトの話を聞かされ、借金返済のためにその仕事を受ける。

風太郎の仕事は、五月を含む五つ子姉妹に勉強を教え、五つ子全員を高校卒業まで導くというものだった。落第寸前の成績であるにもかかわらず勉強する意欲すら見せない五人に、頭を抱える風太郎だったが、夏祭りなどを通して五つ子と交流する中で、はじめから比較的協力的だった四女・四葉に加え、三女・三玖と長女・一花の信頼を勝ち取ることに成功する。だが、次女・二乃と五女・五月の協力は得られないまま、風太郎たちは、風太郎が家庭教師に就いて初となる中間試験を迎える。テストの結果は前回より上昇していたものの、赤点は避けられなかったため、家庭教師を続ける条件として五人全員が赤点を回避することを課されていた風太郎は、五人にアドバイスを残し去ろうとする。しかし、それまでは非協力的だった二乃が風太郎を庇って嘘の報告を父親にしたことで、ひとまず家庭教師を続けられることになる。

登場人物

上杉家

上杉 風太郎(うえすぎ ふうたろう)
本作の主人公。高校2年の男子高生。2000年4月15日生まれ。
常にテストで満点を取る学年主席の優等生[5]。鋭い三白眼と頭頂部から生えた枝分かれ状のアホ毛が特徴的。
真面目な勤勉家だが、独りよがりで社交性は皆無に等しく、他者に対して高圧的な態度を取ることが多い[3]。その反面、身体能力の方はかなり低く、五姉妹で最も運動音痴な三玖と同等レベルという有り様。
男女交際については「くだらない」と評し、一花や三玖のアピールもまるで意に介していない。一方、他人の気持ちに寄り添える度量の広さを持ち、五姉妹から好かれる要因となっている。
実はかつて不良少年だった過去があり、当時の写真を絶えず生徒手帳に挟み携えている。
上杉 らいは(うえすぎ らいは)
風太郎の妹。小学6年生。
兄とは対照的に明るく社交的な性格。その健気さゆえに風太郎からは溺愛され、五姉妹(特に四葉、五月)からも大変気に入られている。
上杉 勇也(うえすぎ いさなり)
風太郎とらいはの父親。金髪と額にかけたサングラスが特徴的。
妻に先立たれて以降、男手ひとつで子供2人を育て上げてきた苦労人。ワイルドかつ砕けた性格。

中野家

五姉妹

本作のヒロインである一卵性の五姉妹2000年5月5日生まれ。
中野 一花(なかの いちか)
五姉妹の長女。ショートヘアと右耳に填めたピアス[注 1]が特徴的。風太郎に対する呼称は「フータロー君」。
小悪魔的な揶揄い上手だが、面倒見のよいお姉さん気質。長姉として日頃から妹たちのことを気にかけており[6]、風太郎にも時折アドバイスを送っている。その反面、私生活はかなりズボラ。
実は駆け出し中の新人女優であり、学業の傍ら密かに活動していた。そんな折、自分の夢を知った上で応援してくれた風太郎に対し、好意を抱くようになる。また、それ以降脇役ながら映画のオファーなどを受けるようになる。
次妹・三玖とは仲が良く行動を共にすることが多い。
中野 二乃(なかの にの)
五姉妹の次女。黒いリボンで結った姫カットツーサイドアップが特徴的。風太郎に対する呼称は「あんた(稀に「上杉」)」。
勝気でヒステリックな毒舌家[6]だが、姉妹一のしっかり者。料理好きでオシャレに気を遣うなど女子力が高く[6]、社交的で友人も多い。
当初は時折荒っぽい言動が目立ったものの、次第に女子高生らしい口調に統一されていく。
中野 三玖(なかの みく)
五姉妹の三女。斜め分けのロングヘアとヘッドフォンが特徴的[注 2]。風太郎に対する呼称は「フータロー」。
口数の少ないクールな性格[6]。大の運動音痴で料理下手だが、他の姉妹への変装が得意という一面がある。
実は大の戦国マニア(いわゆる歴女)だが、他の姉妹には今まで隠し続けてきた。しかし、そんな自分の趣味と向き合ってくれた上、激励してくれた風太郎に好意を抱くようになる。また、当初は感情表現に乏しくドライな面が目立ったものの、次第に口数が増え表情も豊かになっている。
長姉・一花とは仲が良く行動を共にすることが多いものの、次姉・二乃とはウマが合わず衝突することが多い(ただし、本心から嫌っている訳ではない)。
中野 四葉(なかの よつば)
五姉妹の四女。ボブカット[注 3]とウサギ調のリボンが特徴的。風太郎に対する呼称は「上杉さん」。
明るく前向きな性格だが[6]、頼み事を断れないお人好しな面もある。姉妹の中でも特に成績不振だが、運動部から助っ人を頼まれるほどスポーツ万能。
姉妹の中で唯一、当初から風太郎に友好的な態度を取っている。
中野 五月(なかの いつき)
五姉妹の五女。頭頂部から生えたアホ毛と星柄のヘアピンが特徴的。風太郎に対する呼称は「上杉君」。
真面目だが要領の悪い性格。かなりの食いしん坊であり[6]、食事シーンが多い。姉妹の中で唯一風太郎とクラスが同じで、最初に彼と出会っている。
次姉・二乃と仲が良く行動を共にすることが多い。

両親

実母(仮称)
五月曰く「優しく母性的な人物だった」とのこと。元々はシングルマザーであり、再婚までは上杉家と変わらぬ極貧生活を強いられていた。
義父(仮称)
本作の狂言回し的存在。実母の再婚相手。
かなりの資産家。娘たちの学業不振を気にかけているものの、多忙を理由に顧みていない。

その他

零奈(れな)
本作のキーパーソン。通称「写真の子」。風太郎に対する呼称は「上杉風太郎君」。
風太郎が小学生時代、京都の修学旅行で出会った謎の少女。五姉妹と容姿が酷似しているものの、関係性は不明。屈託のない飄々とした性格。風太郎が勉強に取り組む契機を作った人物であり、当時のツーショット写真を、風太郎は生徒手帳に挟んで所持していた。
それ以降会うことはなかったが、後に自信喪失していた風太郎の前に再び現れる。そして、風太郎の生徒手帳から写真を奪い、代わりにお守りを渡したのちに、別れを告げて姿を消す。
江端(えばた)
五姉妹の義父に仕える秘書。白髪の壮年男性。
社長(仮称)
一花が所属する芸能プロダクションの代表者。バツイチシングルファーザー
菊(きく)
社長の一人娘。ジト目と三つ編みが特徴的。
妙に大人びた幼稚園児。横柄な性格で、上から目線の発言が目立つ。
前田(まえだ)
不良男子。人相の悪い目つきと逆立った茶髪が特徴的。
同じクラスの一花に気があり、林間学校のキャンプファイヤーに誘おうとするが一花に変装していた三玖に断られる。
それを機に風太郎に何かと突っかかろうとすることはあったものの、それなりに親交を深めていたようで、風太郎の結婚式にはパートナーの女性とともに参列している。
江場(えば)
陸上部の部長。浅黒い肌とポニーテールが特徴的。
狡猾な人物。言葉巧みに四葉を陸上部へ入れようと企てている。

作中舞台

PENTAGON
物語序盤〜中盤の舞台。30階建て、メゾネットタイプのタワーマンション
その最上階に中野五姉妹が住んでいる。なお、「PENTAGON」は五角形という意味である。

テレビアニメ

2018年8月8日に、テレビアニメ化が発表された[4]2019年より、TBSほかにて放送開始予定[4]

書誌情報

関連項目

  • 佐倉綾音 - 日本の声優。本作のコミックス第1巻の発売を記念して制作されたテレビCMとプロモーション・ビデオで、ヒロインの五つ子の声を担当した[3]

脚注

注釈

  1. ^ 第1巻では両耳に填めていたが、第2巻以降は右耳のみとなっている。
  2. ^ ただし、読み切り版ではヘッドフォンは身につけておらず、髪型も二つ結びであった。
  3. ^ ただし、読み切り版ではセミロング

出典

  1. ^ 5人のヒロイン描く「五等分の花嫁」連載化! CLAMP版「HiGH&LOW」終了”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年8月9日). 2017年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月24日閲覧。
  2. ^ 読み切りで好評を博した『五等分の花嫁』連載スタート! 「ずっと待ってた!」”. ダ・ヴィンチニュース (2017年8月19日). 2018年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月24日閲覧。
  3. ^ a b c 「控えめに言っても最高です!」 佐倉綾音が1人5役を演じた『五等分の花嫁』CM動画に反響の声続出中!”. ダ・ヴィンチニュース (2017年10月20日). 2018年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月24日閲覧。
  4. ^ a b c 五等分の花嫁:「マガジン」のラブコメマンガがテレビアニメ化 19年放送”. MANTANWEB. 毎日新聞社 (2018年8月8日). 2018年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月8日閲覧。
  5. ^ 春場ねぎ『五等分の花嫁 1』講談社、2017年、122頁。ISBN 978-4-06-510249-7 
  6. ^ a b c d e f 「佐倉綾音が『五等分の花嫁』のキャラクターの魅力を語る!」『週刊少年マガジン』第60巻第2号、講談社、2018年1月8日、169-170頁。 

講談社コミックプラス

以下の出典は『講談社コミックプラス』(講談社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ 五等分の花嫁 (1)”. 2018年5月19日閲覧。
  2. ^ 五等分の花嫁 (2)”. 2018年5月19日閲覧。
  3. ^ 五等分の花嫁 (3)”. 2018年5月19日閲覧。
  4. ^ 五等分の花嫁 (4)”. 2018年5月19日閲覧。
  5. ^ 五等分の花嫁 (5)”. 2018年7月17日閲覧。

外部リンク