事故処理車

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事故処理車(じこしょりしゃ)は、警察車両(交通取締用無線自動車)の一つ。交通事故が発生した場合に現場にいち早く駆けつけ、現場の状況把握・交通規制・事故処理等を迅速に行うことで、第二の事故発生を防ぐ。また、飲酒運転シートベルト着用の確認するための検問にも使用され、交通社会における事故防止を担う。

概要[編集]

主に警察署の交通課取締係(高速道路においては高速道路交通警察隊)が保有する。

無線警ら車同様に、赤色灯(前面警光灯の有無は車両によって異なる)・サイレン・拡声器を装備し、緊急走行が可能である。多くの車両は後部に電光掲示板(LEDボード)を装備し、「検問」「事故」「通行止め」等表示が可能であり、後方を走行する車両に対する情報提供を行う誘導標識車としても使用可能である。前部に保護ドーム付きのサーチライトを装備している車両もある。

2000年前後までは電光掲示板ではなく幕を用いたものも存在していた。

車両[編集]

日産・キャラバンが最も多くトヨタ・ハイエースマツダ・ボンゴブローニィも採用されている。現在はワンボックスカータイプのバンが主流となっているが、かつてはトヨタ・クラウン(専用型式も存在する)、日産・セドリックの2BOXタイプのバンベースも多く用いられており、現在でも地方の警察署ではセドリックバンやリベロカーゴなどの事故処理車が使用されているところもある。高速道路では、高い走破性と積載性、追突時のショックを和らげる目的で大型クロカンSUVベース(トヨタ・ランドクルーザー三菱・パジェロなど)の車両が配備されているところがある。

宮城県警察福島県警察では日産・セレナベースの車両も存在する。また警視庁岩手県警察などの高速隊ではトヨタ・ランドクルーザーが使われている。

ダイナ・ルートバンベースの交通鑑識車が配備されているところもある。

ステレオカメラ車[編集]

事故処理車の中で、事故現場の証拠撮影用にステレオカメラを装備した車両を指す。都道府県によって各署1台ずつ配備されているところもあれば、配備されていない警察署もある。

車種はキャラバン、ハイエースのスーパーロングが採用されている。

サインカー[編集]

事故処理車の発展型。主に高速隊に配備されるが、警視庁などでは交通機動隊にも配備されている。いすゞ日野三菱ふそう等の小・中型トラックを改造した車両の後方に大型LED(一部車両はフルカラー)の表示板が取り付けられており、後続車に前方の道路状況を知らせる。

その他にもイベントの警備や交通安全運動の広報車両として使用されることもある。

関連項目[編集]