亀の井別荘
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亀の井別荘(かめのいべっそう)は、大分県由布市の由布院温泉にある温泉旅館である。
概要[編集]
由布院温泉を代表する高級旅館で、由布院の歴史とともに歩み、由布院玉の湯と並びまちづくりの一翼を担ってきた。由布院玉の湯、山荘無量塔とともに、由布院御三家のひとつに数えられる[1]。約30,000m2の敷地に、本館の洋室6室と離れの和室15室のみ。客室内風呂・大浴場ともに天然掛け流しの温泉である。
- 客室数
- 洋室(本館) - 6室
- 和室(離れ) - 15室
- 所在地 - 由布市湯布院町川上2633-1
宿泊客以外も利用できる以下の施設が併設されている。
- 湯の岳庵(レストラン)
- 茶房 天井桟敷 / Bar 山猫(喫茶 / バー)
- 鍵屋(売店)
沿革[編集]
別府温泉に亀の井旅館(現在の別府亀の井ホテル)を開き、別府の観光開発に尽力した油屋熊八が、客人をもてなすために中谷巳次郎とともに大正時代に築いた別荘がもとになっている。中谷巳次郎は1924年(大正13年)に由布院を訪れた林学者の本多静六の講演を聴き、由布院をドイツに倣った滞在型保養温泉とすることを目指した。
中谷巳次郎の孫の中谷健太郎は、1962年に亀の井別荘を継ぐと、1971年に玉の湯の溝口薫平らとともに50日間にわたりヨーロッパ各地を私費で視察してまちづくりを学び、ゆふいん音楽祭、湯布院映画祭、牛喰い絶叫大会等のイベントを企画するとともに、由布院のまちづくりに貢献し、由布院温泉を国内有数の温泉地に育てた。2009年12月には、第1回観光庁長官表彰を受けている[2]。
アクセス[編集]
脚注[編集]
- ^ JR「ななつ星」クルー 御三家旅館で研修 大分合同新聞、2013年1月5日
- ^ 観光庁長官表彰 亀の井別荘の中谷社長 - 大分合同新聞、2009年12月9日
参考文献[編集]
- 『虫庭の宿 - 溝口薫平聞き書き』 中谷健太郎、西日本新聞社、2009年8月、ISBN 978-4816707919
- 『由布院の小さな奇跡』 木谷文弘、新潮社(新潮新書)、ISBN 978-4106100949
外部リンク[編集]
座標: 北緯33度15分57.0秒 東経131度22分2.8秒 / 北緯33.265833度 東経131.367444度