乙津寺

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乙津寺
Osshinji02.JPG
本堂(2007年撮影)
所在地 岐阜県岐阜市鏡島中2丁目8番1号
位置 北緯35度24分55.84秒 東経136度43分8.72秒 / 北緯35.4155111度 東経136.7190889度 / 35.4155111; 136.7190889座標: 北緯35度24分55.84秒 東経136度43分8.72秒 / 北緯35.4155111度 東経136.7190889度 / 35.4155111; 136.7190889
山号 瑞甲山
宗派 臨済宗妙心寺派
本尊 十一面千手観世音菩薩不動明王
創建年 伝・738年天平10年)
開基 伝・行基
中興年 1545年天文14年)
中興 石河駿河守光清、孤岫宗峻(開山)
別称 鏡島弘法、鏡島の弘法さん、梅寺
札所等 東海三十六不動尊31番
美濃四国44番
美濃三弘法3番
文化財 木造千手観音立像・木造毘沙門天立像・木造韋駄天立像(重要文化財)
法人番号 9200005000512 ウィキデータを編集
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2007年撮影

乙津寺(おっしんじ)は、岐阜県岐阜市にある臨済宗妙心寺派の寺院である。山号は瑞甲山(ずいこうさん)。

通称「鏡島弘法」(かがしまこうぼう)、「鏡島の弘法さん」。別名「梅寺」。正式名称より通称で呼ばれることが多い。毎月21日の縁日は大変賑わう。

本尊十一面千手観世音菩薩不動明王

東海三十六不動尊霊場第三十一番札所。美濃三弘法札所第三番札所。美濃四国札所第四十四札所。美濃三十三観音第十九札所(2008年5月より)。

沿革[編集]

伝承によれば、738年天平10年)、当時、乙津島と呼ばれていたこの地に、行基が草庵を築き、十一面千手観世音菩薩を自ら彫刻し安置したのが始まりという。813年弘仁4年)、嵯峨天皇の勅命を受けた空海がこの地に赴き、秘法を用いて龍神に向け鏡をかざしたところ、この地が桑畑に変わったという。このことからこの地を鏡島(かがしま)と名づけたという。翌年、真言宗乙津寺を建立。

行基の草創、空海の再興という伝承は日本各地にみられるもので、史実とは考えがたいが、現存する本尊千手観音立像は平安時代前期にさかのぼる作品であり、寺の歴史の古さをうかがわせる。

1540年天文9年)、洪水の被害を受ける。その後、1545年(天文14年)、鏡島城石河駿河守光清が孤岫宗峻を招いて再興、臨済宗妙心寺派に改宗する。

1945年昭和20年)、空襲により建物の殆ど[注釈 1]が全焼する。本尊などの仏像などの重要な物は近くの長良川に運び出され、難を逃れる。住職は小さな仮建物をつくり、安置する。

1953年(昭和28年)に国宝安置殿(本堂)[注釈 2]が完成。1958年(昭和33年)に弘法堂などの建物が再建された。

文化財[編集]

重要文化財
その他の文化財

所在地[編集]

  • 岐阜県岐阜市鏡島中2丁目8番1号

交通アクセス[編集]

寺院の最寄りにある岐阜乗合自動車(岐阜バス)「鏡島弘法前」バス停、または岐阜県道92号岐阜巣南大野線上の「鏡島精華3丁目」バス停が最寄である。かつては「鏡島精華3丁目」バス停も「鏡島弘法前」の名称が用いられていたが、2007年10月1日の改正で現在のものに改められた[1]。「鏡島弘法前」からは徒歩5分、「鏡島精華3丁目」からは徒歩15分。

「鏡島弘法前」方面
  • JR岐阜駅バスターミナル
    • 6番のりば:鏡島市橋線「(W15)市橋」行き
    • 7番のりば:岐阜高富線「(G51)西鏡島」行き
    • 10番のりば:鏡島市橋線「(K15)市橋」行き
  • 名鉄岐阜のりば
    • 1番のりば:鏡島市橋線「(W15)市橋」行き
    • 3番のりば:鏡島市橋線「(G51)西鏡島」行き
    • 5番のりば:鏡島市橋線「(K15)市橋」行き
「鏡島精華3丁目」方面
  • JR岐阜駅バスターミナル
    • 6番のりば:美江寺穂積線「(G66)巣南庁舎」行き
    • 7番のりば:北方河渡線「(G61)芝原6丁目」行き
  • 名鉄岐阜のりば
    • 5番のりば:美江寺穂積線「(G66)巣南庁舎」行き・北方河渡線「(G61)芝原6丁目」行き

御朱印[編集]

岐阜市のまちづくり団体ひとひとの会によって企画され、2019年11月現在岐阜県内の13箇所[2]において行われている毎月最終金曜日(プレミアムフライデー)限定「金の御朱印」企画に参加している。乙津寺では、21日の縁日にも同様に金の御朱印を発行している。[3][4]

その他[編集]

  • の名所である。境内の弘法の梅は、弘法大師が立てた杖に枝葉が生えて梅の木になったという[注釈 3]
  • 近くの長良川には「小紅の渡し」があり、毎月21日の乙津寺の縁日は賑わう。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 本堂、大師堂、庫裏、宝庫、鐘楼、山門、勅使門。
  2. ^ ここに安置される木造千手観音立像・木造毘沙門天立像・木造韋駄天立像は、旧古社寺保存法に基づく国宝(いわゆる旧国宝)に指定されていたが、1950年の文化財保護法施行以後は重要文化財となっている。
  3. ^ 空海が堂前に梅の散杖を立て、「仏法此の地に栄えがこの杖に枝葉も栄ゆべし」と言うと、この散杖に枝葉が生じ、梅の木となったという伝承がある(瑞甲山乙津寺略史 (乙津寺発行パンフレット))。

出典[編集]

  1. ^ 岐阜市鏡島・県庁・柳津地区バス路線図”. 路線図ドットコム. 2007年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月31日閲覧。
  2. ^ 金神社 (岐阜市)玉性院岐阜信長神社弘峰寺乙津寺伊奈波神社岐阜城天龍寺 (可児市)関善光寺護国之寺真長寺鬼岩公園郡上八幡城の13箇所
  3. ^ 2019年8月29日付 中日新聞朝刊岐阜県版16面
  4. ^ 2019年11月29日付 中日新聞朝刊岐阜県版19面

参考文献[編集]

外部リンク[編集]