久邇朝尊

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久邇 朝尊(くに あさたか、1959年昭和34年〉10月30日[1] - )は、日本旧皇族(久邇宮)の子孫。伊勢神宮大宮司神宮司庁代表役員、日本会議顧問。今上天皇(徳仁)の再従兄弟にあたる。久邇家第5代。北朝3代崇光天皇男系19世孫 (伏見宮邦家親王男系5世孫)。叔祖母(おおおば)は香淳皇后

生涯[編集]

1959年昭和34年)、旧皇族久邇邦昭(皇籍にあった時の名は邦昭王)の長男として、東京都に生まれる[2]

1983年(昭和58年)、学習院大学法学部を卒業し、三菱商事株式会社に入社した[2]

2009年平成21年)、三菱商事ファイナンシャルサービス株式会社アカウンティングセンター長に就任、2015年(平成27年)には同社監査役に就任した[2]

2018年(平成30年)、株式会社メタルワン監査役に就任し、2021年令和3年)6月まで務めた[2]

2022年(令和4年)7月5日、自身の再従弟[注釈 1]にあたる今上天皇の勅裁を得て、小松揮世久後任の神宮大宮司に就任した[2]。同月、日本会議顧問に就任[3]

血縁[編集]

系譜[編集]

朝尊 父:
邦昭王(久邇宮)
祖父:
朝融王(久邇宮
曾祖父:
邦彦王(久邇宮)
曾祖母:
島津俔子
祖母:
知子女王
曾祖父:
博恭王(伏見宮)
曾祖母:
徳川経子
母:正子

(旧性:弘世)

祖父:
成瀬現
曾祖父:
成瀬隆蔵
曾祖母:
不詳
祖母:弘世芳子
曾祖父:不詳
曾祖母:不詳

旧皇族、久邇宮家の血を引いており、今上天皇の再従兄に当たるなど、現皇室とも血縁的に極めて近いことから、21世紀以降に表面化した、皇族男子(親王・王)の不足による皇位継承問題や旧皇族の皇籍復帰が議論される中で、その存在が注目を集めている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 徳仁の祖母香淳皇后と朝尊の祖父久邇宮朝融王は、共に久邇宮邦彦王を父とする兄妹である[1]

出典[編集]

参考文献[編集]

書籍[編集]

新聞記事[編集]

  • 「神宮大宮司に久邇朝尊氏:天皇陛下の御裁可を仰ぎ」『神社新報』第3595号、2022年7月11日。