久本祐一

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久本 祐一
20130908 Yuichi Hisamoto, pitcher of the Hiroshima Toyo Carp, at Yokohama Stadium.JPG
2013年9月8日、横浜スタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大阪府大東市
生年月日 (1979-03-14) 1979年3月14日(37歳)
身長
体重
177 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2001年 ドラフト4巡目
初出場 2002年4月28日
最終出場 2016年7月29日
年俸 1,000万円(2016年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

久本 祐一(ひさもと ゆういち、1979年3月14日 - )は、大阪府大東市出身のプロ野球選手投手)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

大学時代は2試合登板したのみで登板機会に恵まれなかったが、2001年第72回都市対抗野球大会河合楽器が初優勝を果たした際、若獅子賞を受賞する働きを見せ一躍注目される。同年の野球部休部に伴い、特例措置で同僚の山井大介とともにドラフト4巡目指名で中日に入団。

プロ入り後[編集]

中日時代[編集]

2002年は即戦力の期待を受けながらわずか5試合の登板にとどまった。

2003年に変化球のキレが増して急成長し、51試合に登板して防御率3.22の好成績を残した。リードされた場面での登板が多かったが、イニング数を上回る奪三振を記録した。

2004年、38試合に登板して防御率3点台とまずまずの成績を残したが、シーズン前半は安定感を欠いた。

2005年不調で二軍暮らしが長く、防御率6点台と低迷した。同年オフに入団した吉見一起が背番号19をつけることになり、61に変更となった。

2006年、不調の高橋聡文に代わる左の中継ぎとして活躍し、27試合に投げて防御率1点台の好投を見せた。5月には3年ぶりのセーブも記録した。ルーキイヤーの2002年から2005年まで毎年1勝しか挙げることができなかったが、2006年は2勝(2敗1S)を記録した。

2007年、主に中継ぎとして起用され、36試合に登板。夏場には13試合連続無失点も記録し、チームでは左の中継ぎの一番手としての地位を築いた。日本シリーズでも登板した。シーズン終了後には小林正人吉見一起らと共にドミニカウィンターリーグに派遣され、日本一パレードには参加しなかったが、新球・チェンジアップを習得した。

2008年は左腕痛によりプロ入り後初の一軍登板なしに終わった。いったんは回復したものの、2009年の春季キャンプ中に再び左ひじを痛め、4月13日にじん帯を移植する手術を行う[1]。リハビリのため、一軍、二軍ともに登板はなかった。

2010年から二軍で実戦に復帰。6月4日に一軍に昇格するが[2]6試合登板で終わり、防御率も7点台と不安定な成績だった。

2011年はシーズン終盤からロングリリーフとして活躍、10試合に登板した。

2012年は5試合の登板にとどまり、10月に戦力外通告を受けた。11月9日に広島東洋カープが獲得を発表し、11月12日に契約を行った[3]。広島に入団した理由として嫁が広島出身であること、落合博満(中日ドラゴンズ元監督)氏が「カープは強くなる」と言っていたことを挙げた[4]

広島時代[編集]

2013年、自身初となる開幕カード2戦目での先発登板を経験。4回を無失点に抑えた(勝ち負けは付かず)。その後4月26日の中日ドラゴンズ戦に先発。5回を137球の球数ながら1失点に抑え、2年ぶりの勝利となる移籍後初勝利を古巣から挙げた[5]。同年は43試合に登板し、8試合で先発を任された。3勝4敗1セーブの成績を残した。

2014年3月28日開幕一軍入りを果たすも[6]、4月6日に登録抹消[7]。6月12日に再び一軍昇格したが[8]、6月29日の対横浜DeNAベイスターズ戦で緊急降板。翌日、「左肘尺側手根屈筋起始部損傷」と診断された[9]10月28日に球団から支配下選手契約の解除を通告されたが、11月13日育成選手として再契約[10][11]。背番号も120へ変更した。なお、11月には、左肘のじん帯再建手術[12]を受けている。

2015年、育成選手として左肘のリハビリに専念[13]11月12日に支配下登録選手へ復帰するとともに、背番号を65へ戻した[14]

2016年、一軍公式戦1試合に登板しただけで、10月3日に戦力外通告を受けた[15]NPB他球団での現役続行を希望していたため、通告後の11月12日には、阪神甲子園球場で開催の12球団合同トライアウトに参加。シートバッティング形式で対戦した打者3人をすべて凡退させるとともに、2つの三振を奪った[16]。しかし、NPB他球団から獲得のオファーを受けるまでには至らず、現役を引退した。12月2日、自由契約公示された[17]

現役引退後[編集]

2016年11月24日に、打撃投手として中日球団と契約した[18]

選手としての特徴・人物[編集]

140km/h台のストレートカットボールスライダーフォークカーブ、チェンジアップを投げる。特にスライダーとカットボールの精度は投球の生命線に挙げている[19]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2002 中日 5 0 0 0 0 1 0 0 -- 1.000 31 8.0 5 3 2 0 0 4 0 0 4 4 4.50 0.88
2003 51 2 0 0 0 1 1 1 -- .500 277 67.0 58 6 23 5 2 68 4 0 24 24 3.22 1.21
2004 38 0 0 0 0 1 0 0 -- 1.000 182 42.1 47 6 17 4 1 32 5 0 18 18 3.83 1.52
2005 18 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 104 22.0 28 3 14 0 1 18 1 0 15 15 6.14 1.91
2006 27 0 0 0 0 2 2 1 3 .500 130 30.2 29 0 12 0 0 19 1 0 7 6 1.76 1.36
2007 36 1 0 0 0 2 1 0 4 .667 193 45.1 37 2 20 2 3 31 2 0 18 17 3.38 1.26
2010 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 27 6.0 9 1 1 0 0 4 0 0 5 5 7.50 1.67
2011 10 1 0 0 0 1 0 0 0 1.000 83 21.0 13 0 8 0 3 20 0 0 3 3 1.29 1.00
2012 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 38 8.0 8 1 5 1 1 6 0 0 4 4 4.50 1.63
2013 広島 43 8 0 0 0 3 4 1 2 .429 365 84.0 80 2 39 0 2 60 3 0 31 28 3.00 1.42
2014 8 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 43 11.0 7 0 4 0 0 10 0 0 2 1 0.82 1.00
2016 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 9 1.0 4 1 2 0 0 2 0 0 5 5 45.00 6.00
通算:12年 248 12 0 0 0 12 8 3 10 .600 1482 346.1 325 25 147 12 13 274 16 0 136 130 3.38 1.36

記録[編集]

投手記録
打撃記録
  • 初安打:2007年4月30日、対横浜ベイスターズ6回戦(横浜スタジアム)、5回表に土肥義弘から中前安打

背番号[編集]

  • 19 (2002年 - 2005年)
  • 61 (2006年 - 2012年)
  • 65 (2013年 - 2014年、2016年)
  • 120 (2015年)

脚注[編集]

  1. ^ “久本、左ひじ手術していた 13日に名古屋市内で”. CHUNICHI web (中日スポーツ). (2009年4月17日). http://www.chunichi.co.jp/chuspo/hold/dragons/news/2009/200904/CK2009041702000037.html 2013年5月3日閲覧。 
  2. ^ “高島、久本、山井昇格”. CHUNICHI web (中日スポーツ). (2010年6月4日). http://www.chunichi.co.jp/chuspo/hold/dragons/news/2010/201006/CK2010060402000032.html 2013年5月3日閲覧。 
  3. ^ “【広島】久本契約 落合氏の話聞いて決断”. 日刊スポーツ. (2012年11月12日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20121112-1045943.html 2012年11月17日閲覧。 
  4. ^ 久本祐一選手 入団記者会見!
  5. ^ “広島・久本 古巣斬り2年ぶり1勝!広瀬の言葉に感激”. スポニチSponichi Annex (スポーツニッポン). (2013年4月27日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2013/04/27/kiji/K20130427005691170.html 2013年4月27日閲覧。 
  6. ^ 出場選手登録・登録抹消公示
  7. ^ 出場選手登録・登録抹消公示
  8. ^ 出場選手登録・登録抹消公示
  9. ^ 広島久本、左肘損傷で長期離脱へ - プロ野球ニュース : nikkansports.com
  10. ^ 来季の選手契約について広島球団公式サイト2014年10月28日配信
  11. ^ 広島久本、育成で再契約「ありがたい」”. 日刊スポーツ (2014年11月13日). 2014年11月14日閲覧。
  12. ^ 久本 新球で省エネ投法に“チェンジ””. デイリースポーツ (2015年12月13日). 2015年12月17日閲覧。
  13. ^ [1]デイリースポーツ2014年11月9日配信
  14. ^ 広島・久本が再び支配下選手へ 1年で復帰「チームに感謝」スポニチ2015年11月12日配信
  15. ^ 来季の選手契約について広島東洋カープニュース2016年10月3日
  16. ^ “65人が参加/12球団合同トライアウト詳細”. 日刊スポーツ. (2016年11月12日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1736002.html 2016年11月13日閲覧。 
  17. ^ 自由契約選手|2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  18. ^ “中日が戦力外の西川、元広島久本と打撃投手契約”. 日刊スポーツ. (2016年11月24日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1742635.html 2016年11月24日閲覧。 
  19. ^ 広島・久本5回1失点、2季ぶり勝利も反省”. サンケイスポーツ (2013年4月26日). 2013年4月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]