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主よ御許に近づかん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

主よ 御許に近づかん」(しゅよ みもとにちかづかん、: Nearer, My God, to Thee)は、賛美歌の一つ。教団、会派によって歌集番号や一部歌詞が異なる。

日本基督教団讃美歌 (1954年版)』320番、日本基督教団『讃美歌21』434番、日本福音連盟聖歌』260番、日本福音連盟『新聖歌』510番、日本教会音楽研究会聖歌 (総合版)』238番、福音讃美歌協会『教会福音讃美歌』407番、日本バプテスト連盟『新生讃美歌』603番、日本福音ルーテル教会『教会讃美歌』471番、セブンスデー・アドベンチスト教団『希望の讃美歌』344番、インマヌエル讃美歌委員会『インマヌエル讃美歌』25番、日本聖公会日本聖公会聖歌集』519番、日本聖公会『古今聖歌集 (日本聖公会)』430番、聖歌集改訂委員会『カトリック聖歌集』658番。

テキサス州アビリーン市のアビリーンクリスチャン大学キャンパスにあるアート作品"ヤコブの夢"

概要

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原曲は元々民謡として以前より存在していたとも言われており、詞は『旧約聖書創世記28章11節・12節を基に19世紀イギリスサラ・フラー・アダムスによって書かれた。現在知られている旋律は、アメリカ合衆国の作曲家、ローウェル・メイスンによって書き起こされた「ベサニー(Bethany)」を基にしている。ほかにもジョン・ダイクスの「ホーベリー(Horbury)」や、サミュエル・セバスチャン・ウェスレーの「コミュニオン(Communnion)」がある。メソジストアーサー・サリヴァンによって書かれた旋律「Propior Deo」を好む。

エピソード

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登場する作品

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  • テレビアニメ『フランダースの犬』の最終回のクライマックスのBGM。
  • テレビアニメ『赤毛のアン』のマシュウ・カスバートの葬式の挿入歌。
  • 複数のタイタニック号の沈没を描いた映画の挿入曲。
  • アニメ映画『銀河鉄道の夜』でタイタニック号をモチーフにしたと推定される沈没船の場面でコーラスバージョンが挿入される[2]
  • テレビアニメ『みつどもえ 増量中!』の第4話のエンディングテーマ。
  • 漫画『天を見つめて地の底で』の第2部「果てしなき航海」でバンドメンバーがタイタニック号と運命を共にすることになった乗員乗客のために演奏していたが、遂に船が沈没する直前に賛美歌「主よ御許に近づかん」が船内に流れた。
  • 漫画『エロイカより愛をこめて』の「アラスカ最前線」で、情報部員達全員がアラスカへ長期出張に出る際に。輸送機の中で歌おうとする。
  • テレビドラマ版『私は貝になりたい』で、主人公の清水豊松(演:所ジョージ)と同房になった死刑囚(演:柳葉敏郎)が刑場に連行される際に、本人と他の死刑囚達が歌っている。
  • 男はつらいよ 寅次郎純情詩集』(シリーズ18作目)マドンナ柳生綾(京マチ子)の葬儀において教会で参列者が歌う。
  • 映画『マチネの終わりに』で、ギタリスト祖父江先生の葬式の挿入歌。
  • 映画『28日後』『28週後』最期に英国から送り出された電波として北部スコットランドから発信される、歌い終えた直後、感染者による襲撃と唸り声ののち通信途絶。

英語の一般的な歌詞

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日本語への翻訳

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摂津第一公会刊「讃美歌集」(1874年) 現代カトリックの歌詞
我の神に近づかん
よしや優(うれひ)に忍びなん
われ歌ふべき吾の神に
近づかましともならん
さまよふままに我等も
目さへくらみ猶うたふ
岩の枕ねむらんときに
神と吾やあらんかも
主よ御許に近づかん
登る道は十字架に
ありともなど悲しむべき
主よ御許に近づかん
現し世をば離れて
天翔ける日来たらば
いよいよまず御許に行き
主の笑顔を仰ぎ見ん

脚注

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  1. 『讃美歌略解(歌詞の部)』184-185ページ
  2. 宮沢賢治の原作では、草稿にこの曲の歌詞を記した箇所が存在する。