主よ御許に近づかん

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主よ 御許に近づかん」(しゅよ みもとにちかづかん、: "Nearer, My God, to Thee")は、賛美歌の一つ。「讃美歌」320番、「讃美歌21」では434,435番、「聖歌」260番、「聖歌 (総合版)」238番、「教会讃美歌」471番。

概要[編集]

原曲は元々民謡として以前より存在していたとも言われており、詩は旧約聖書創世記28章11節・12節を基に19世紀英国サラ・アダムス英語版によって作詞された。現在知られている旋律は米国ローウェル・メイスンによって書き起こされた「ベサニー」("Bethany") である。ほかにもジョン・バッカス・ダイクスの「ホーベリー」("Horbury") や、サミュエル・セバスチャン・ウェスレーの「コミュニオン」("Communnion") がある。メソジスト教徒はアーサー・サリバン卿によって書かれた旋律 "Propior Deo" を好む。

エピソード[編集]

登場する作品[編集]

  • テレビアニメ『フランダースの犬』の最終回のクライマックスのBGM。
  • 複数のタイタニック号の沈没を描いた映画の挿入曲。
  • アニメ映画『銀河鉄道の夜』でタイタニック号をモチーフにしたと推定される沈没船の場面でコーラスバージョンが挿入される[2]
  • テレビアニメ『みつどもえ 増量中!』の第4話のエンディングテーマ。
  • 漫画『天を見つめて地の底で』の第2部「果てしなき航海」でバンドメンバーがタイタニック号と運命を共にすることになった乗員乗客のために演奏していたが、遂に船が沈没する直前に賛美歌「主よ御許に近づかん」が船内に流れた。

英語の一般的な歌詞[編集]

英語の歌詞[編集]

Nearer, my God, to Thee, Nearer to Thee!
E'en though it be a cross That raiseth me;
Still all my song shall be,.

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee, Nearer to Thee!

Though like the wanderer, The sun gone to down,
Darkness be over me, My rest a stone;
Yet in my dreams I'd be

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee, Nearer to Thee!

There let the way appear, Steps unto heaven:
All that thou sendest me, In mercy given:
Angels to beckon me

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee, Nearer to Thee!

Then with my waking thoughts Bright with Thy praise,
Out that Thou stony griefs Bethel I'll raise; So by my woes to be

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee, Nearer to Thee!

Or if on joyful wing, cleaving the sky
Sun, moon, and stars forget, Upward I fly, Still all my song shall be

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee, Nearer to Thee!

日本語訳[編集]

わが神よ、御許に近づかん、御許に近づかん。
たとえそれが私を高く木に掛ける十字架であったとしても、
なおも、わが歌の全ては、

わが神よ、御許に近づかん、わが神よ、御許に近づかん。

さすらう者のように日が暮れ、
暗闇が私を覆い石の上に枕しても、
それでもわが夢の中でこうありたい。

わが神よ、御許に近づかん、わが神よ、御許に近づかん。

道をそこに現出せしめよ、天にとどく階段を。
全てはあなたが私に送って下さったもの、憐れみの内に与えられたもの。
み使いたちが私を誘う。

わが神よ、御許に近づかん、わが神よ、御許に近づかん。

その時、私は覚醒した思いで、あなたへの讃美で溌剌としている。
石のようなあなたの嘆きが分かった。私が建てることになる「神の家」の。
だから、私の深い悲しみによって

わが神よ、御許に近づかん、わが神よ、御許に近づかん。

もし喜びに満ちた翼に乗り、空を突き抜け、
日、月、星々を無視し私が高く駆け上っても、
なおも、わが歌の全ては、

わが神よ、御許に近づかん、わが神よ、御許に近づかん。

日本語への翻訳[編集]

1874年に出版された
摂津第一公会の讃美歌集に
収録された歌詞
現代カトリックの歌詞
我の神に近づかん
よしや優(うれひ)に忍びなん
われ歌ふべき吾の神に
近づかましともならん
さまよふままに我等も
目さへくらみ猶うたふ
岩の枕ねむらんときに
神と吾やあらんかも
主よ御許に近づかん
登る道は十字架に
ありともなど悲しむべき
主よ御許に近づかん
現し世をば離れて
天翔ける日来たらば
いよいよまず御許に行き
主の笑顔を仰ぎ見ん

脚注[編集]

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  1. ^ 『讃美歌略解(歌詞の部)』184-185ページ
  2. ^ 宮沢賢治の原作では、推敲によって破棄された草稿に、この曲の歌詞を記した箇所が存在する。