主よ御許に近づかん

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主よ 御許に近づかん」(しゅよ みもとにちかづかん、: "Nearer, My God, to Thee")は、賛美歌の一つ。「讃美歌」320番、「讃美歌21」では434,435番、「聖歌」260番、「聖歌 (総合版)」238番。

概要[編集]

原曲は元々民謡として以前より存在していたとも言われており、詩は旧約聖書創世記28章11節・12節を基に19世紀英国サラ・アダムス英語版によって作詞された。現在知られている旋律は米国ローウェル・メイスンによって書き起こされた「ベサニー」("Bethany") である。ほかにもジョン・バッカス・ダイクスの「ホーベリー」("Horbury") や、サミュエル・セバスチャン・ウェスレーの「コミュニオン」("Communnion") がある。メソジスト教徒はアーサー・サリバン卿によって書かれた旋律 "Propior Deo" を好む。

エピソード[編集]

登場する作品[編集]

英語の一般的な歌詞[編集]

英語の歌詞[編集]

Nearer, my God, to Thee, Nearer to Thee!
E'en though it be a cross That raiseth me;
Still all my song shall be,.

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee,Nearer to Thee!

Though like the wanderer, The sun gone to dwon,
Darkness be over me, My rest a stone;
Yet in my dreams I'd be

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee,Nearer to Thee!

There let the way appear, Steps unto heaven:
All that thou sendest me, In mercy given:
Angels to beckon me

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee,Nearer to Thee!

Then with my waking thoughts Bright with Thy praise,
Out that Thou stony griefs Bethel I'll raise; So by my woes to be

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee,Nearer to Thee!

Or if on joyful wing, cleaving the sky
Sun, moon, and stars forget, Upward I fly, Still all my song shall be

Nearer, my God, to Thee, Nearer, my God, to Thee,Nearer to Thee!

歌詞大意[編集]

わが神よあなたのおそばに、あなたのおそばに。
たとえ、それは自らを高く上げる十字架であろうとも
なおのこと、わが歌のすべては必ずや

「わが神よあなたのおそばに、わが神よあなたのおそばに、あなたのおそばに。」となるだろう。

さすらい人のようであって、陽が暮れて、
暗闇がわが上にあっても、わが休息は一つの石である。
わが夢のなかでさえ、私は

「わが神よあなたのおそばに、わが神よあなたのおそばに、あなたのおそばに。」とありたいと思う。

そこにその道が現れた、天国への階段
あなたがわれに送られたものは、憐れみの中で与えられた。
天使達がわれを

「わが神よあなたのおそばに、わが神よあなたのおそばに、あなたのおそばに。」へと招く。

目覚めた思いと、あなたの賛美により輝く、
わが石のごとき嘆きのゆえに、われはベテルを高く上げる。
それゆえ、わが苦しみにより、われは

「わが神よあなたのおそばに、わが神よあなたのおそばに、あなたのおそばに」となるものである。

すなわち喜びの翼の上で、われは空を切り裂く。
太陽、月、そして、星々を忘れ、空高くわれは舞い上がる。
なおいっそう、わが歌のすべては、

「わが神よあなたのおそばに、わが神よあなたのおそばに、あなたのおそばに」になるだろう。

日本語への翻訳[編集]

1874年に出版された
摂津第一公会の讃美歌集に
収録された歌詞
現代カトリックの歌詞
我の神に近づかん
よしや優(うれひ)に忍びなん
われ歌ふべき吾の神に
近づかましともならん
さまよふままに我等も
目さへくらみ猶うたふ
岩の枕ねむらんときに
神と吾やあらんかも
主よ御許に近づかん
登る道は十字架に
ありともなど悲しむべき
主よ御許に近づかん
現し世をば離れて
天翔ける日来たらば
いよいよまず御許に行き
主の笑顔を仰ぎ見ん

脚注[編集]

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  1. ^ 『讃美歌略解(歌詞の部)』184-185ページ
  2. ^ 宮沢賢治の原作では、推敲によって破棄された草稿に、この曲の歌詞を記した箇所が存在する。