中村融
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人物情報 | |
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生誕 |
1911年10月9日 日本東京都 |
死没 | 1990年4月29日 (78歳没) |
出身校 | 東京外国語学校 |
学問 | |
研究分野 | 文学(ロシア文学) |
中村 融(なかむら とおる、1911年10月9日 - 1990年4月29日)は、日本のロシヤ文学者。日本ロシア文学会、日本文芸家協会、各会員[1]。
経歴
[編集]1911年、東京生まれ。旧姓は下永。妹の同級生が中村白葉の娘・園子の同級生だったため、中村の家へ出入りする。1934年、東京外国語学校ロシヤ語科を卒業[1]。1936年、中村園子と結婚し、男子のなかった中村家を継いだ。
大阪幼年学校教官となり、ロシア語を教授。明治大学教授となり、また東京大学、青山学院大学で講師をつとめた[1]。
研究内容・業績
[編集]義父の中村白葉とともに『トルストイ全集』を刊行。また『ガルシン全集』を訳出した。
著書
[編集]- 『ドストエーフスキイーの文学』(実業之日本社) 1951
翻訳
[編集]- 『樺太島紀行』(チェーホフ、弘文堂書房) 1942
- 『チェーホフ論攷』(編訳、三学書房) 1943
- 『散文詩』(ツルゲーネフ、中村白葉共訳、新星社) 1948
- 『信号』(ガルシン、弘文堂書房) 1948
- 『曠野のリヤ王』(ツルゲーネフ、大和書房) 1948
- 『白銀侯爵 イワン雷帝時代の物語』(アレクセイ・トルストイ、共和出版社) 1948 - 1950、のち岩波文庫
- 『赤い花』(ガルシン、思索社) 1949、のち角川文庫
- 『ガルシン全集』上・下(創芸社) 1950
- 『貴族の巣』(ツルゲーネフ、創藝社) 1950、のち新潮文庫
- 『文学的回想』(ツルゲーネフ、角川文庫) 1951
- 『芸術とはなにか』(トルストイ、角川文庫) 1952
- 『兵卒イワーノフの囘想 赤い花・四日間 他』(ガルシン、創元社) 1952
- 『地下生活者の手記』(ドストエーフスキイ、角川文庫) 1952
- 『サハリン島』上・下(チェーホフ、岩波文庫) 1953 :数度復刊
- 『死せる魂』(ニコライ・ゴーゴリ、新潮文庫) 1953、のち「全集」河出書房新社
- 『盲音楽師』(コロレンコ、岩波文庫) 1954
- 『第二の日』(エレンブルグ、新潮文庫) 1955
- 『悪い仲間 / マカールの夢』(コロレンコ、岩波文庫) 1958
- 『鋼鉄はいかに鍛えられたか』上・下(オストローフスキイ、新潮文庫) 1958
- 『春の水』(ツルゲーネフ、岩波文庫) 1961
- 『ルーヂン』(ツルゲーネフ、岩波文庫) 1961
- 『アンナ・カレーニナ』上・中・下(トルストイ、岩波文庫) 1965 - 1968
- 『罪と罰』(ドストエフスキー、偕成社、ジュニア版世界文学名作選) 1968
- 『ガルシン全集』(青娥書房) 1973
- 『人生論』(トルストイ、岩波文庫) 1980
- 『現代の英雄』(レールモントフ、岩波文庫) 1981
- 『ガルシン短篇集』(福武文庫) 1990