中村桃子 (言語学者)
中村 桃子(なかむら ももこ、1955年 - )は、日本の言語学者。関東学院大学教授。
人物[編集]
東京都生まれ。1978年青山学院大学英米文学科卒、1981年上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士課程前期修了。1987年関東学院大学専任講師、1991年助教授、1997年教授。1992年-1994年カナダ、ブリティッシュコロンビア大学客員研究員。2007年山川菊栄賞受賞。2011年「The ideology of Japanese women’s language : a historical discourse analysis」(日本語における女ことばのイデオロギー)でお茶の水女子大学博士(人文科学)。
著書[編集]
単著[編集]
- 『婚姻改姓・夫婦同姓のおとし穴』勁草書房、1992年11月。ISBN 4-326-65143-1。
- 『ことばとフェミニズム』勁草書房、1995年12月。ISBN 4-326-65184-9。
- 『ことばとジェンダー』勁草書房、2001年2月。ISBN 4-326-65247-0。
- 『「女ことば」はつくられる』ひつじ書房〈未発選書〉、2007年7月。ISBN 978-4-89476-352-4。
- 『〈性〉と日本語 ことばがつくる女と男』日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2007年10月。ISBN 978-4-14-091096-2。
- 『女ことばと日本語』岩波書店〈岩波新書 新赤版〉、2012年8月。ISBN 978-4-00-431382-3。
- 『翻訳がつくる日本語 ヒロインは「女ことば」を話し続ける』白澤社、2013年8月。ISBN 978-4-7684-7951-3。
- 『新敬語「マジヤバイっす」 社会言語学の視点から』白澤社、2020年3月。ISBN 978-4-7684-7979-7。
- 『「自分らしさ」と日本語』筑摩書房〈ちくまプリマー新書〉、2021年5月。ISBN 978-4-480-68400-4。
共編著[編集]
- 『暴力とジェンダー 連続講義』白澤社、2009年6月。ISBN 978-4-7684-7931-5。林博史、細谷実との共編著。
- 『ジェンダーで学ぶ言語学』世界思想社、2010年4月。ISBN 978-4-7907-1470-5。編集。
翻訳[編集]
- D.カメロン 『フェミニズムと言語理論』勁草書房、1990年7月。ISBN 4-326-65116-4。
- D.カメロン、D.クーリック 『ことばとセクシュアリティ』三元社、2009年10月。ISBN 978-4-88303-252-5。熊谷滋子、佐藤響子、クレア・マリィとの共訳。
インタビュー[編集]
- 「ハーマイオニーと女幹部 「女ことば」は男が作る【言語学者・中村桃子】『Webメディア NOISIE(ノイジー)』(インタビュー)
- 「「おネエことば」には「ひっくり返す力」がある。ただ、【言語学者・中村桃子】『Webメディア NOISIE(ノイジー)』(インタビュー)
- 「一人称が「僕」の女の子、「僕」から「俺」に武装する男の子【言語学者・中村桃子】『Webメディア NOISIE(ノイジー)』(インタビュー)
参考[編集]
- 「女ことば」はつくられる - 紀伊國屋書店BookWeb
- 中村桃子 - J-GLOBAL