中期防衛力整備計画 (2005)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

中期防衛力整備計画(ちゅうきぼうえいりょくせいびけいかく)は、日本国自衛隊の軍備計画。本記事では平成17年度(2005年4月)~平成21年度(2010年3月)における中期防衛力整備計画(17中期防)について解説する。

方針[編集]

平成17年度よりスタートした中期防は、いわゆる「防衛計画の大綱(16大綱)(平成16年12月10日閣議決定)」に基づく5ヶ年計画である。本計画は、以下の方針に基づき立案された。

  1. 対テロ戦争弾道ミサイル防衛等の新たな事態への対応
  2. 国際平和協力活動への積極的参加
  3. 日米安全保障体制に基づく連携強化
  4. 財政状況に基づく経費節減

概要[編集]

本計画は予算総額23兆6,400億円程度(平成16年度価格換算)を目途に編成される。なお、3年目に当たる2007年度には計画の見直しを行い、残り2箇年の計画に反映させる予定とされていたが、行われなかった。しかし、次期主力戦闘機の機種未決定、次期輸送機の開発未完了などから、2008年度に見直しが行われた。見直し前の予算総額は24兆2,400億円程度(平成16年度価格換算)。

陸上自衛隊は引き続き戦略単位部隊の改編と軽装備機動運用部隊の統合を実施、小銃は平成20年度に一括調達し基本戦闘部隊に完全充足された。

海上自衛隊は大規模な組織改編を実施し部隊管理整備と部隊運用の区分の明確化を図る。

航空自衛隊は後方支援機能の拡充と基地警備体制の強化を引き続き行なう。


組織改編[編集]

陸上自衛隊
  • 1個師団+2個混成団を旅団編成に改編する。
  • 中央即応集団を新編し、機動運用部隊や専門部隊を一元的に管理・運用する。
海上自衛隊
航空自衛隊

主要装備調達計画[編集]

陸上自衛隊
装備 計画調達量 計画調達数(見直し後)
戦車 49両 49両
火砲(迫撃砲を除く) 38両 38両
装甲車 104両 96両
戦闘ヘリコプター 7機 4機
輸送ヘリコプター 11機 9機
中距離地対空誘導弾 8個中隊 7個中隊
海上自衛隊
装備 計画調達量 計画調達数(見直し後)
護衛艦のTMD対応改造 3隻 3隻
護衛艦 5隻 5隻
潜水艦 4隻 4隻
その他 11隻 8隻
新固定翼哨戒機 4機 4機
哨戒ヘリコプター 23機 17機
掃海・輸送ヘリコプター 3機 3機
航空自衛隊
装備 計画調達量 計画調達数(見直し後)
地対空誘導弾の能力向上 2個群 2個群
戦闘機の近代化改修 26機 48機
戦闘機 22機 18機
新戦闘機 7機 -
新輸送機 8機 -
輸送ヘリコプター 4機 3機
空中給油・輸送機 1機 1機

装備調達実績[編集]

陸上自衛隊
装備 H17 H18 H19 H20 H21 内容
小銃 7,084丁 6,064丁 6,424丁 20,005丁 - 89式5.56mm小銃
機関銃 343丁 348丁 416丁 356丁 405丁 MINIMI5.56mm機関銃
重機関銃 80丁 80丁 80丁 80丁 80丁 12.7mm重機関銃
対戦車誘導弾 10セット 5セット - - - 87式対戦車誘導弾発射装置
迫撃砲 12門 9門 9門 23門 10門 81mm迫撃砲 L16
迫撃砲 6門 4門 4門 4門 4門 120mm迫撃砲 RT
自走榴弾砲 7両 7両 8両 8両 8両 99式自走155mmりゅう弾砲
戦車 12両 11両 9両 9両 8両 10式戦車
装甲機動車 160両 180両 173両 180両 180両 軽装甲機動車
装輪装甲車 15両 20両 17両 20両 16両 96式装輪装甲車
偵察警戒車 1両 3両 1両 2両 1両 87式偵察警戒車
弾薬給弾車 1両 1両 1両 1両 4両 99式弾薬給弾車
戦車回収車 1両 1両 1両 2両 2両 90式戦車回収車
戦車橋 1両 1両 1両 1両 1両 91式戦車橋
雪上車 15両 12両 12両 - - 78式雪上車
化学防護車 2両 2両 1両 3両 4両 化学防護車
対人狙撃銃 157丁 164丁 133丁 111丁 159丁 M24対人狙撃銃
連絡・偵察機 - - - 1機 - LR-2
観測ヘリコプター 2機 2機 2機 2機 2機 OH-1
多用途ヘリコプター 1機 1機 - 1機 1機 UH-60JA
多用途ヘリコプター 3機 4機 16機 - - UH-1J
輸送ヘリコプター 1機 1機 1機 2機 4機 CH-47JA
戦闘ヘリコプター 2機 1機 1機 - - AH-64D
新練習ヘリコプター - - - - 1機
中距離地対空誘導弾 2個中隊 1個中隊 1個中隊 1個中隊 2個中隊 03式中距離地対空誘導弾
短距離地対空誘導弾の改善 1セット 1セット 1セット - - 81式短距離地対空誘導弾
近距離地対空誘導弾 4セット 4セット 2セット 2セット - 93式近距離地対空誘導弾
携帯地対空誘導弾 15セット - 23セット 13セット 19セット 91式携帯地対空誘導弾
多目的誘導弾 2セット 1セット 1セット 1セット - 96式多目的誘導弾システム
中距離多目的誘導弾 - - - - 10セット 中距離多目的誘導弾
対戦車誘導弾 36セット 48セット 36セット 49セット 43セット 01式軽対戦車誘導弾
海上自衛隊
装備 H17 H18 H19 H20 H21 内容
護衛艦(DDH) - 1隻 - - - 13,500トン型
護衛艦(DD) - - 1隻 1隻 2隻 5,000トン型
潜水艦 1隻 1隻 1隻 1隻 - 2,900トン型
掃海艇 1隻 1隻 - - - 570トン型
掃海艇 - - - 1隻 1隻 570トン型
多用途支援艦 2隻 - - - - 980トン型
海洋観測艦 - - 1隻 - - 3,200トン型
敷設艦 - - - - 1隻 4,900トン型
哨戒ヘリコプター 7機 3機 5機 - 2機 SH-60K
掃海・輸送ヘリコプター - - - 3機 - MCH-101
次期固定翼哨戒機 - - - 4機 - P-1
救難飛行艇 1機 - 1機 - 1機 US-2
初等練習機 - 1機 4機 4機 5機 T-5
計器飛行練習機 - - 2機 4機 - TC-90
次期回転翼練習機 - - 1機 2機 3機 TH-135
電子データ収集機の改善 1機 1機 - - - EP-3
護衛艦の短SAM換装 3隻 2隻 1隻 - 1隻 むらさめ型
イージス艦のTMD改修 1隻 1隻 1隻 - - こんごう型
航空自衛隊
装備 H17 H18 H19 H20 H21 内容
戦闘機の近代化改修 4機 2機 - 20機 22機[1] F-15J
戦闘機 5機 5機 8機 - - F-2
新戦闘機 - - - - - F-4後継機(F-X
輸送ヘリコプター - 1機 1機 1機 - CH-47J
空中給油・輸送機 1機 - - - - KC-767
救難捜索機 1機 1機 1機 1機 - U-125A
救難ヘリコプター 2機 2機 2機 1機 - UH-60J
初等練習機 3機 3機 - - - T-7
早期警戒機の改善 2機 0.5機 1.5機 2機 1機 E-2C
早期警戒管制機の改善 4機 4機 4機 - 1機 E-767
偵察機の改善 1機 - 1機 - - RF-4E
特別輸送機の改善 2機 - - - - 政府専用機
地対空誘導弾の能力向上 1個群相当[2] 1個群 1個群 - - ペトリオット
装甲機動車 8両 8両 8両 21両 23両 軽装甲機動車

脚注[編集]

  1. ^ 22機の改修のほかに38機分の関連装備品を調達
  2. ^ 教育所要分等

外部リンク[編集]