中文洞

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中文洞(チュンムンドン、중문동)は、西帰浦市行政洞法定洞朝鮮語版の大浦洞(テポドン)、中文洞(チュンムンドン)、河源洞(ハウォンドン)、廻水洞(フェスドン)の範囲を管轄する。 面積は56.44平方kmであり、人口は2011年3月31日現在、3,453世帯、8,913人である[1]

概要[編集]

中文洞(チュンムンドン)は、法律第3425号(1981年4月13日公布)により西帰邑(ソギウプ)一円と中文面(チュンムンミョン)を合併して西帰浦市(ソギポシ)を設置した1981年7月1日に成立した12の行政洞のひとつで、中文洞(チュンムンドン:もとの中文里(チュンムンニ))と、大浦洞(テポドン:もとの大浦里(テポリ))と、河源洞(ハウォンドン:もとの河源里(ハウォンニ))、廻水洞(フェスドン:もとの廻水里(フェスリ))を統合して作った行政単位である[1]

中文洞の一角は、1980年代から韓国観光公社によって中文観光団地として開発が進められ、リゾートホテルや博物館、遊園地、植物園等の観光施設が集中的に立地しており[2]、カジノを備えたホテルやゴルフ場[3]、海水浴場もある[4]。済州島で最初に下水処理施設が整備されたのも、この地区であった[5]

中文は、テレビドラマ『オールイン 運命の愛』や映画『シュリ』のロケ地にも使われた[6]

観光[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 중문동 일반현황, 2011년 7월 7일 확인](WaybacjMachine、2005年10月8日) - http://www.seogwipo.go.kr/contents/depart.php?did=0216&mid=0203
  2. ^ 錦織正文 (1991年8月23日). “東洋のハワイ(いまチェジュで 済州島:1)”. 朝日新聞・西部朝刊・福岡: p. 25. "一帯を中文観光団地として開発している韓国観光公社の … 国営企業体の観光公社は、78年から3.24平方キロの畑や小集落などを買収し、大規模なリゾート地として開発中だ。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  3. ^ 中島哲夫 (1995年5月24日). “[特集]日韓新時代 魅惑の島・済州島 レジャー・グルメ、大自然てんこ盛り”. 毎日新聞・東京朝刊: p. 14. "済州島にも七つのホテルにカジノがある。… ゴルフも魅力いっぱい。例えば大型リゾート「中文観光団地」のゴルフ場は、コースの一部が南海岸の断崖(だんがい)絶壁に沿っているので、…"  - 毎索にて閲覧
  4. ^ 大澤文護 (2001年2月26日). “[世界見てある記]西帰浦市(韓国) W杯でアジアのサッカー都市に”. 毎日新聞・東京夕刊: p. 4. "韓国政府が開発を主導した「中文観光団地」のある西帰浦は、高級ホテルやゴルフ場、海水浴場などの設備が整っているが、…"  - 毎索にて閲覧
  5. ^ 錦織正文 (1991年9月3日). “海女の島(いまチェジュで 済州島:6)”. 朝日新聞・西部朝刊・福岡: p. 21. "「お恥ずかしい話ですが、島の下水処理場はここだけです」。西帰浦市下水処理場の … 下水管がつながっているのは、団地内の3つのホテル、773室分だけだからだ。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  6. ^ “[ほっとすぺーす]済州島 大陸とは違う穏やかさ パク・トンハさん”. 読売新聞・東京朝刊2部: p. 4. (2004年8月22日). "ドラマ『オールイン』や映画『シュリ』のロケが行われた中文(チュンムン)など近代都市も。"  - ヨミダス歴史館にて閲覧
  7. ^ 中文観光団地”. 韓国観光公社. 2016年10月25日閲覧。

外部リンク[編集]