中性子ハロー

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中性子ハロー(ちゅうせいしはろー)とは、中性子原子核の中ではなく、その周囲を回っている状態の事を言う。

概要[編集]

中性子過剰核で見られる現象で、「おぼろ月」の様に見える事から「ハロー」と呼ばれる様になった。

フェルミ面近傍の中性子が、軌道角運動量の小さなs軌道やp軌道を占有し、分離エネルギーがゼロに近づいたとき、この軌道の波動関数原子核の外側に大きく広がるために見られる。基本的に、一粒子もしくは二粒子の関与する現象である。

核の外に2中性子がハローを形成する核のことをボロミアン核en:Borromean nucleusと呼ぶ これは、イタリアのボロッメオ家の紋章に由来すボロミアン環のように3体のうちどれかが外れると壊れてしまうことから名付けられている。[1]。ボロミアン核の場合2つの中性子が独立では無くダイニュートロンとして芯核の周りを回っているダイニュートロン相関が観測されている[2]

陽子クーロン力を感じるために、ハローを形成しにくいが、ホウ素8等いくつか存在する。.

脚注[編集]

  1. ^ RCNP理論グループ 研究内容-原子核物理学
  2. ^ Two-particle correlations in continuum dipole transitions in Borromean nuclei PhysRevC.80.031301, Hagino, K. and Sagawa, H. and Nakamura, T. and Shimoura, S.