中華人民共和国公安部

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中華人民共和国公安部

中華人民共和国公安部(ちゅうかじんみんきょうわこくこうあんぶ、中国語: 中华人民共和国公安部)は、中華人民共和国国務院を構成する行政機関の一つ。中華人民共和国の警察を担当する中央官庁である[1]

所掌[編集]

党中央政法委員会(中央政法委)の指導監督のもとで、司法警察活動を含めて、下記のように治安関係の広範な業務を所掌する[1]

大日本帝国内務省警保局府県警察部との関連性と同様、執行的事務は地方政府の公安機関が担っており、公安部は、主として警察制度の企画立案と地方の公安機関に対する指揮監督・調整にあたっている[1]民主集中制の原則に基づき、公安部は地方政府の公安機関に対して統一的に指揮・命令することができるほか[2]、公安部の職員が地方政府の公安機関の幹部職として派遣されたり、逆に地方の公安機関の職員が公安部に異動するケースもしばしば見られ、人的統制もなされているとみられている[1]

また武装警察や海警局に対しても指導権限があるほか、特に武装警察の公安現役部隊については、部隊運用にも指揮権を行使できる[3]

編制[編集]

上部組織[編集]

部長[編集]

幹部[編集]

  • 常務副部長 傅政華
  • 副部長 黄明
  • 副部長 孟宏衛
  • 副部長 陳智敏
  • 副部長 李衛
  • 政治部主任 夏崇源
  • 中央紀委駐公安部紀検組組長 鄧衛平
  • 副部長 王小洪
  • 副部長 孟慶豊
  • 対テロ対策官 劉躍進
  • 部長助理 王倹

内部部局[編集]

実施部隊[編集]

中華人民共和国人民警察(民警)
文民警察組織である。法律上は多くの組織が並立して存在するが、実質的には公安機関の指揮下にある人民警察(公安民警)がほとんどの権能を負っており、単に「民警」と言えばこれを指すことが多い。大日本帝国府県警察部と同様に各地方政府の公安機関の隷下に編成されており、従って公安部の指揮監督下にある[3]
中国人民武装警察部隊(武警)
国家中央軍事委員会の指揮下にある準軍事組織だが、第一政治委員は公安部長の兼務となっており、これにより公安部からの指導を受ける体制となっている。また公安現役部隊については、上記の公安部の各局が指揮権を行使できる[3]
中国海警局(海警)
国家海洋局の指揮下にある沿岸警備隊だが、局長は公安副部長の兼務となっており、これにより公安部からの指導を受ける体制となっている[3]

活動[編集]

公安警察[編集]

公安部とその地方機関(公安庁、公安局)内には敵偵局(処)という日本の公安警察に該当する系統が存在する。敵偵処の主任務は対外諜報ではなく、国内の反革命分子の情報収集、監視、追跡、逮捕などである。

1983年国家安全部設立後、この機能は国家安全部に移管されたはずだったが、その後も公安部は敵偵処の系統を維持し、1990年代には反体制派に関する情報収集のため海外にも諜報員を派遣するほどの大諜報機関に復活した。任務が重複するため、国家安全部とはしばしば縄張り争いが発生することもある。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 小柳 2008
  2. ^ 江 利紅「中国憲法における「民主集中制」の原則およびその課題」、『中国研究』第24号、麗澤大学中国研究会、2017年1月、 1-20頁、 NAID 120005948438
  3. ^ a b c d 越智 & 四元 2010

参考文献[編集]

  • 小柳, 誠二 「中国の警察(政法委員会及び公安機関)」『警察の進路―21世紀の警察を考える』 東京法令出版2008年、565-578頁。ISBN 978-4809011924
  • 越智, 均、四元, 吾朗「「中華人民共和国人民武装警察法」について」、『海保大研究報告 法文学系』第55巻第1号、海上保安大学校2010年、 207-225頁、 NAID 120005419092

外部リンク[編集]