スポーツアコードワールドコンバットゲームズ

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ワールドコンバットゲームズ (世界武道・格闘技大会、中国語:世界武搏运动会、英語: World Combat Games) とは、スポーツアコード(旧略称GAISF)が主催する、各種の格闘技の総合競技大会である。3年ごとに開催される。第1回は2010年北京で開催された。

北京で開催された、2008年北京オリンピック、同年の第1回世界智力运动会(世界頭脳オリンピック、ワールドマインドスポーツゲームズ)に次ぐイベントである。もちろん、首届世界武搏运动会で使用した施設のほぼすべてが北京五輪で使った施設であった。

後述の2017年大会が中止されたのち、カザフスタンアスタナで開催予定であった2021年大会も新型コロナウイルスのため中止となっていたが、2023年にサウジアラビアリヤドで10年ぶりに開催されることが決まった。[1]

大使[編集]

大会普及のため、各競技ごとに、著名人を「大使」として任命し、広報活動を委託している[2][3]。主な大使は次の通り。

実施競技[編集]

2010年大会[編集]

合気道では試合はない。演武のみ。

2013年大会[編集]

前回大会からパンクラチオンとグラップリングが除外され、フェンシングとサバットが追加された。

大会一覧[編集]

期間 開催都市 開催国
1 2010年 8月28日9月4日 北京 中華人民共和国の旗 中国
2 2013年 10月19日26日 サンクトペテルブルク ロシアの旗 ロシア
3 2023年 リヤド サウジアラビアの旗 サウジアラビア

ハイライト[編集]

第1回[編集]

国・地域
1 ロシア ロシア 18 11 10 39
2 中国 中国(主催) 15 3 13 31
3 ウクライナ ウクライナ 7 5 11 23
4 フランス フランス 7 5 8 20
5 イタリア イタリア 7 1 5 13
6 日本 日本 6 12 7 25

上位6か国のみ掲載。以下の順位では獲得メダル数ががたっと減る。

サンボ[編集]
パンクラチオン[編集]

80kg級に出場した世界王者(世界選手権優勝者)山田崇太郎(SRC育成選手、Brave)が4位。90kg級で白井正良が8位。

グラップリング[編集]

タカ・クノウがノー90kgで5位、白井正良がノーギ90kgで8位。

中国武術[編集]
  • 市来崎大祐(男子長拳、大阪府武術太極拳連盟)、森本しずか(女子剣槍総合)、宮岡愛(女子太極拳太極剣、神奈川県武術太極拳連盟)がそれぞれ銀メダル。
相撲[編集]
  • 上田幸佳(鳥取城北高校3年)が女子重量級で銀メダル。
  • 伊東良(日体大大学院)が男子無差別級で金メダル。
  • 田中大陽(摂津倉庫)が男子無差別級と男子重量級でそれぞれ銀メダル。
  • 女子の岩井珠実(岐阜木曜クラブ)が出場。
レスリング[編集]
柔道[編集]
剣道[編集]

内村良一警視庁)、古川和男(東海大学付属第四高等学校教)、小津野(旧姓坪田)祐佳(岡山県警察)、村山千夏埼玉県警察)が金メダル。

合気道[編集]

合気会が師範を派遣して演武。

第2回[編集]

国・地域
1 ロシア ロシア(主催) 47 20 26 93
2 フランス フランス 12 8 9 29
3 日本 日本 11 5 4 20
4 イラン イラン 6 4 7 17
5 中国 中国 5 6 6 17
6 ウクライナ ウクライナ 4 16 14 34

上位6か国のみ掲載。

  • 前回大会で実施されたパンクラチオンとグラップリングが除外され、フェンシングとサバットが実施された。
  • サバットでは、男子コンバ で高橋圭介,南澤玄樹が。

女子アソーでは原万里子,梅田留美 が日本から参加した。

第3回[編集]

2017年の第3回大会はペルーリマで開催予定だった。しかしながら、2015年4月のスポーツアコード総会で会長のマリウス・ビゼールが、IOC会長のトーマス・バッハが進めるオリンピック改革を批判したことから、今大会に参加しているボクシングやレスリングの競技団体などがスポーツアコードとの関係を一時停止する事態となった。それを受けて、5月にペルー・オリンピック委員会は大会開催の辞退を表明した[4]

脚注・出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

2010年大会[編集]

2013年大会[編集]