世にも奇妙な物語 雨の特別編

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世にも奇妙な物語 雨の特別編』(よにもきみょうなものがたり あめのとくべつへん)は、フジテレビ製作のテレビドラマ世にも奇妙な物語』の雨傘番組である。最終的にお蔵入りになり、放送されなかった。

経緯[編集]

1990年より放送を開始したオムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』は、プロ野球中継のナイターシーズン用の埋め合わせ番組(野球中継を基本的に放送し、試合が行われなかったか中止になった場合に放送する番組)として始まった。野球中継が雨で中止になった場合の放送(通称・雨傘番組)として、『世にも奇妙な物語』の場合はあらかじめ数回分余分にエピソードを制作し、雨の日になると繰り上げて放送するという対処を行っていた。

1991年9月12日朝日新聞に、西武日本ハム戦の雨傘番組として放送予定だった『世にも奇妙な物語 雨の特別編』の情報が掲載されたが、その日は野球の試合が予定通り放送された[1]。約1年後の1992年9月10日に野球中継の雨天中止の機会があったものの、その回は余分に用意していた新作エピソード「髪」「奇跡を呼ぶ男」「つぐない」が放送された。その後、1993年4月15日9月9日に『雨の特別編』が野球中継の雨傘番組として放送予定になるものの、これも野球中継が予定通り放送された。以降、放送予定に入ることはなくなり、お蔵入りとなった。

2015年10月23日、『世にも奇妙な物語』放送25周年を記念して、フジテレビのYoutube公式チャンネルにて配信された番組『世にも奇妙なマニアトーク』第5回にて、制作から24年経ってから初めて「雨の特別編」の映像の一部が初公開された。当時のスタッフが行方不明だったマスターテープを発掘して放送したという[2]

番組内容[編集]

全て「雨にまつわる奇妙な物語」をテーマにした内容のエピソード。第1話と第3話は、ストーリーテラーのタモリによる映像付きの朗読劇、第2話は酒場の客の話を主人公が聞いて回るドラマ仕立てであった。

  • 第1話「猿の手」(第4回放送「猿の手様」の原作)
  • 第2話「酒場で聞いた話」(主演はみのすけの予定だった)[3]
  • 第3話「あけたままの窓」(イギリスの作家・サキ著の同名小説が原作)

脚注[編集]

  1. ^ 世にも奇妙な物語(2)(雨の特別編) (「あけたままの窓(開けたままの窓)」ほか)テレビドラマデータベース公式サイト
  2. ^ この回で公開されたのは、タイトルバック・テラーの一部・「あけたままの窓」の一部が公開された
  3. ^ 元々は「雨の酒場」の表題で前身番組『奇妙な出来事』の1エピソード「危険な賭」(主演・大高洋夫)のリメイク版の予定だった。