下版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

下版(げはん)とは、印刷物の作業工程で、発注主側が印刷内容を確認して、印刷の実行段階に移行することを確認・承認・依頼することである。 印刷の方式、時代による技術段階により、内容は異なる。

発注主側による編集・校正を反映した製版工程が、印刷発注主側による青焼き校正色校正校了責了によって完了し、完成した製版フィルムを次工程である印刷工程(厳密には刷版工程)に引き渡すことを指す。(21世紀にはいってからは、フィルムを作らずに、デジタルデータでやりとりする場合が多い。つまり、データから刷版を焼く)実務的には、それ以降のインキ印刷機印刷用紙の手配・確保・納入等や、その先の、刷本工程や綴じ工程の手配・確保・納入等までをも含めての川下側(製造部門)での作業の進行にゴーサインを出す用語でもある。