上妻駅

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上妻駅
こうづま
Kōzuma
今古賀 (1.3 km)
(2.4 km) 山内
地図
所在地 福岡県八女市大字祈禱院
北緯33度12分49.7秒 東経130度35分1.7秒 / 北緯33.213806度 東経130.583806度 / 33.213806; 130.583806座標: 北緯33度12分49.7秒 東経130度35分1.7秒 / 北緯33.213806度 東経130.583806度 / 33.213806; 130.583806
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 矢部線
キロ程 9.3 km(羽犬塚起点)
電報略号 コウ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
89人/日(降車客含まず)
-1981年度-
開業年月日 1945年昭和20年)12月26日[1]
廃止年月日 1985年(昭和60年)4月1日[1]
備考 無人駅
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上妻駅(こうづまえき)は、かつて福岡県八女市大字祈禱院に置かれていた、日本国有鉄道(国鉄)矢部線廃駅)である。矢部線の廃止に伴い、1985年昭和60年)4月1日に廃駅となった[1]

歴史[編集]

駅構造[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する無人駅であった。矢部線の開通とともに開業した駅で、当初は駅員が配置され駅舎もあったが、無人駅化後に取り壊されてホーム上に待合所が置かれるのみの簡素な駅となっていた。

駅周辺[編集]

田園風景が広がり、団地がある。

現状[編集]

駅跡地は、団地の敷地の一部となっている。

その他[編集]

駅跡地の前を通る道路には「バルビゾンの道」という愛称が付いている。これは久留米市出身の画家坂本繁二郎の功績を讃えたものである(※フランスでの絵画留学から帰国した後、八女市を制作活動の拠点としていたため[注釈 1])。坂本の死後、八女公園の一角に銅像が建てられた[7]

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
矢部線
今古賀駅 - 上妻駅 - 山内駅

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 坂本は八女市の風景を「東洋のバルビゾン」と評している[4]。なお、この表現は岡倉天心も用いているが、こちらは八女市とは無関係(※岡倉が評した地は五浦いづら茨城県北茨城市)であり[5]、「赤倉温泉新潟県妙高市)を東洋のバルビゾンにする」という構想もあった[6])である。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、700頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ “日本国有鉄道公示第53号”. 官報. (1971年2月18日) 
  3. ^ 「通報 ●鹿児島本線西牟田駅ほか3駅、矢部線上妻駅ほか2駅、湯前線肥後西村駅ほか1駅及び高森線長陽駅ほか3駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年2月18日、4面。
  4. ^ 【花宗川の詩 八女筑後大木大川】(4)アトリエ跡 繁二郎が愛した風景」『西日本新聞』、2017年10月6日。2023年4月3日閲覧。オリジナルの2021年5月15日時点におけるアーカイブ。
  5. ^ 台東区ゆかりの巨匠たち 岡倉天心 -茨城県五浦のこの地において、新たな芸術運動が始まりました。-”. 台東区文化探訪アーカイブス. 台東区・早稲田大学メディアデザイン研究所 (2017年8月7日). 2023年4月3日閲覧。
  6. ^ 「東洋のバルビゾン」赤倉温泉”. 赤倉温泉の歴史. 赤倉温泉観光協会. 2023年4月3日閲覧。
  7. ^ 坂本繁二郎銅像(八女公園)”. 福岡県観光WEB クロスロードふくおか. 福岡県観光連盟. 2023年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月3日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『国鉄全線各駅停車10 九州720駅』(小学館、1983年)

関連項目[編集]