三陸沖地震 (2011年3月)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
三陸沖地震 (2011年3月)
三陸沖地震 (2011年3月)の位置(日本内)
三陸沖地震 (2011年3月)
地震の震央の位置を示した地図
本震
発生日 2011年3月9日
発生時刻 11時45分(JST[1]
震央 日本の旗 日本 三陸沖牡鹿半島の東160km付近)
北緯38度19.7分
東経143度16.7分(地図
震源の深さ 8km
規模    マグニチュード(Mj)7.3
最大震度    震度5弱:宮城県 栗原市登米市美里町
津波 55 cm(大船渡市[2]
地震の種類 海溝型地震
衝上断層
地すべり なし
余震
最大余震 2011年3月10日6時24分(JST)
Mj6.8[3]、最大震度4
被害
死傷者数 負傷者 2人[4]
プロジェクト:地球科学プロジェクト:災害
テンプレートを表示

三陸沖地震(さんりくおきじしん)は、2011年平成23年)3月9日11時45分頃(JST)に三陸沖を震源として発生したM7.3(Mw7.3[5])の地震。青森県から福島県の太平洋沿岸に津波注意報が発表され、大船渡で 55cm[2]の津波を観測した。2日後の3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震前震と考えられている。

概要[編集]

震源は北緯38度19分42秒、東経143度16分42秒の深さ8kmで、沈み込む太平洋プレート北アメリカプレートの境界部で発生した地震である。今回の震源の北西方向では、1981年1月19日に M7.0 の地震が発生していた。また、主な滑りは震源より深い領域にあった[6]

スロースリップ[編集]

この地震に先立って約1カ月前の2月中旬以降から、スロースリップイベント(ゆっくりすべり)が発生していた。また、3月11日の本震の破壊開始点に向かう微小地震の震源移動も続いていた。さらに、この地震の発生後にもスロースリップが発生しており、これらのスロースリップによりモーメントマグニチュード(Mw) 7.1に相当する地震エネルギーが解放されたと考えられる。このスロースリップが、巨大地震の発生を促進した可能性が指摘されている[7]

各地の震度[編集]

震度4以上を観測した地点は次の通り[3]:

震度 都道府県 市区町村
5弱 宮城県 栗原市 登米市 美里町
4 青森県 八戸市 七戸町 六戸町 東北町 五戸町 南部町 階上町 おいらせ町 東通村
岩手県 宮古市 久慈市 山田町 普代村 野田村 陸前高田市 釜石市 大槌町 盛岡市 二戸市 滝沢村 一戸町 八幡平市 矢巾町 紫波町 花巻市 北上市 遠野市 一関市 金ケ崎町 平泉町 奥州市
宮城県 気仙沼市 加美町 色麻町 涌谷町 南三陸町 大崎市 名取市 岩沼市 蔵王町 大河原町 川崎町 丸森町 仙台市宮城野区 石巻市 塩竈市 東松島市 松島町 利府町 大衡村
秋田県 井川町 秋田市 大仙市
山形県 酒田市 村山市 天童市 中山町
福島県 国見町

余震[編集]

この地震の後、「三陸沖」を震源にするM4〜6の余震が多数発生した。最大余震は、3月10日6時24分の M6.8の地震で、宮城県の栗原市・石巻市・丸森町で震度4を観測した。この余震では福島県に津波注意報が発表されたほか、微小な津波が観測された。

津波[編集]

  • 11時48分 津波注意報発表。青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県
  • 14時50分 津波注意報解除。

大船渡で12時03分に第一波を引き波で13cmを観測し、最大波を12時16分に55cmを観測した。

出典[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 平成23年3月9日11時45分頃の三陸沖の地震について”. 気象庁. 2013年4月10日閲覧。
  2. ^ a b 各年の潮汐”. 気象庁. 2013年4月10日閲覧。
  3. ^ a b 震度データベース検索”. 気象庁. 2013年4月10日閲覧。
  4. ^ 日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)”. 気象庁. 2013年4月10日閲覧。
  5. ^ 2011年03月09日11時45分 三陸沖 M 7.3”. 気象庁. 2016年2月4日閲覧。
  6. ^ 2011年3月9日に発生した三陸沖の地震(M7.3)のすべり 気象庁 第190回地震予知連絡会(2011年4月26日)資料
  7. ^ 東北地方太平洋沖地震発生前に見られたゆっくりすべりの伝播東大地震研究所:加藤愛太郎、小原一成、五十嵐俊博、鶴岡弘、中川茂樹、平田直

関連項目[編集]

外部リンク[編集]